エデンの南

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November 18, 2021
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テーマ: 世界の歴史(88)
カテゴリ: 読書
芸術のボルシェヴィズム──ダダ・キュビズム


しかし確かにダダ・キュビズム・シュールレアリズムってホント芸術をブッ壊すぐらすの滅茶苦茶さだったかもしれません。
リアルタイムだったらどう思ったでしょうね。
以下引用です。

驚くべきことに、われわれが今世紀になってからキュービズムだとか、ダダイズムといった総括的概念でもって知り合いになっている精神的錯乱的、頽廃的人間の病的な奇形が、それらの国で国家的に公認された芸術として賛美されているのがみられるだろう。


六十年前には、いわゆるダダイズム的「体験」の展覧会はまったく不可能と思われたことだろうし、その主催者たちなどは精神病院にさえ入れられたことだろう。それなのに今日では、かれらは芸術協会で司会さえしているのである。


「知り合いになっている」とか意味不明な訳ですが大笑い
ダダイズムで即浮かぶのが、1917年作のマルセル・ジュシャンの『泉』です。
これはねーだろ、と思いましたよ。ただの便器ですぜ。
こんなもの見せられて『アート』だなんて私は絶対嫌だと思いました。
何かの展覧会で実物を見ましたけどね。
中には好きな作品もありますが、ちょっとヒトラーの気持ちがわかります。
そう言えばマン・レイは結構好きだったんですが、目玉のモチーフはフリーメイソン的ですね。

キュビズムと言えばピカソですが、私は結構好きで日本の展覧会でもスペインでも多く観てます。
小さい頃は良さがわからず、ある日『泣く女』を観てすっげーと思ったのがピカソをもっと観てみようと思ったキッカケでした。
女性の感情がめちゃ表現されてる!と思いました。
ピカソでいちばん好きなのは『青の時代』です。
『ゲルニカ』は実物をスペインで観ましたが、コレも『アヴィニョンの娘たち』も一度も良いと思ったことが無くて😅
最近『ゲルニカ』はフリーメイソン のモチーフだらけだという記事を見ましたが、どうなんでしょうかね。それはどうでも良いんですが、惹かれません。(笑)

引用続きます。

かれら自身が、ただけがらわしい作品を生産したばかりではなく、おまけに過去のあらゆる真に偉大な作品が、かれらによって冒瀆されたものである。もちろんこのようなことは、そうした時代にはいつも見られる現象である。ある時代の、そしてまたその時代の人々の創作物が卑しく、みじめであればあるほど、それだけ以前の時代の偉大な高尚さと、品位の証人は憎まれるのだ。そのような時代には、人々はなによりも好んで、人類の過去の記念物を一般的に抹殺し、その結果として、あらゆる比較可能性を取り去ってしまい、自分のいかさま物を相変わらず「芸術」であるかのように、うまく見せかけるのである。したがって、どんな新しい制度も、それがみじめで、あさましいものであればあるほど、それだけ過ぎ去った時代の証拠を徹底的に拭い去ろうと一心になる。他方、あらゆる真に価値がある人類の革新は、むとんちゃくにも、過去の世代が残した、すぐれた成果に結びつくことができる、いやそれどころか、しばしばそれらの成果を、始めて一般に認めさせるよう努力さえするのである。


※「始めて」原文のママです。

わが国の戦前における全文化状態に関する、もっとも悲しむべきことは、ただ芸術的、一般文化的な創造力の完全な無能だけでなく、より偉大な過去の記念物を冒瀆し抹殺した憎悪であった。


芸術を理解できぬと見なされないために、人々はあらゆる芸術的愚弄をがまんし、ついには、善悪の判断がまったくあやしくなってしまったのである。


過去の芸術が貶められたとは今現在思いませんが、ダダが出始めた頃はそんな事があったのかもしれませんね。

シュールレアリスム宣言だの運動だのやってたブルトンってどうなんだろと思ったら、こんな記事見つけました。
アンドレ・ブルトンとアドルフ・ヒトラー

ブルトンについてはいくつか記事を書いてます。
こちらから

どーしても苦手な顔ってありますよね😅
なんかグイグイ人の領域に入ってきそうな雰囲気あるんだよなーブルトンみたいな顔の人。

クリックよろしくデス(^^)v
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Last updated  November 18, 2021 09:00:05 PM
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SEAL OF CAIN @ Re[1]:破壊と再生の2024(01/01) アラネアさんへ いつもコメントありがとう…
アラネア@ Re:破壊と再生の2024(01/01) コメントが超遅くなってしまい、すみませ…
SEAL OF CAIN @ Re[1]:破壊と再生の2024(01/01) まろ0301さんへ お久しぶりです! コメン…
まろ0301 @ Re:破壊と再生の2024(01/01)  大変な年でしたね。ワタクシも交通事故…
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