2020.05.14
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カテゴリ: 戯言
ずっと頭の中に靄が掛かっている。
卑屈な性分はなんて人生の邪魔なんだろう。
幾つ歳を重ねても拭えない不安感。
わたしはわたしを肯定出来ない。
わたしはわたしを信じられない。
だから、誰もわたしを信じられないの。
信じることが難しいの。
はっきりと自分の意志を示せない人間は人間じゃないの。

わたしはわたしの言葉を持っていない。

そんなカメレオンは、人間社会で色を問われると何も出来ない。
「貴方の価値を教えて」と、偉い人は問うよ。
歳を重ねるほどに、誤魔化すことが難しくなる。誤魔化してきたツケが廻ってくる。
すべては自分のせい。甘んじて、蜜を啜って、怠惰に生きてきたせい。
自分の責任を取らずに言い訳してきたせい。

そう思うのに、上手くいっている子が妬ましい。わたしは出来なかったよ。
わたしは失敗した。
今も失敗している。
小さな判断の積み重ねが、わたしを殺していく。間違えたかも知れないという疑念の痼を硬く太らせて。

他人に「間違えている」と思われるのが嫌で、それによって歪みが生じることを恐れている。
上手く、他人と関われない。

逃げ出したい気持ちばかりが渦巻く。

何か一つでも、熱中できればいいのに。
夢中になって、生き生きと話せるなにかがわたしにはないよ。
とりわけ好きなものもなく、特技もない。
なんだかいつも疲れている。

緩やかに死んでいる。





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Last updated  2020.05.14 00:20:19
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