システムエンジニアの晴耕雨読

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SEの読書術―「本質を読む」力を磨く哲学




SEの読書術

「SEの読書術―「本質を読む」力を磨く10の哲学」
技術評論社編集部

目次
後藤大地 事実から本質を見抜く
原田洋子 原点から読んでいく
山本啓二 多くを取り入れ視野を広げる
平鍋健児 好きなことを人につなげる
浅海智晴 自分のスタイルを持つ
柴田芳樹 基礎を固めて継続する
荒井玲子 「本物」だけを読む
二上貴夫 外の世界に目を向ける
山崎敏 知識と実践をループさせる
萩本順三 理想と現実をつなげる


これまでお世話になった方々の
読書術・・本に対する考え方を紹介したもの。

原田さんの「Java Servlet―最新サーバ・プログラミング」は、
1999年当時、Web開発プロジェクトメンバーの机の上には
大概置いてありました。当然、私の席にも?!

山本さんの「プログラマの「本懐」」は、
プログラマー35歳定年説、
PG→SE→PMといったキャリアパスではなく、
「ITアーキテクト」という職種を提示したもの。
PM・管理職ではないスペシャリティの議論は昔からありましたが、
ここ数年ですが、ITSSの制定を踏まえて、ベンダーやSI企業の職制も、
大きく変わったなあ、と感慨深いです。


強く残った言葉。

○「技術」を作った人の本を読む

→ オリジナルから派生した本や翻訳本には、
  引用者や訳者の人のバイアスや誤りが混入する可能性が高いし、
  それ以上に、もともと開発者自身が持っていたその技術を構築する
  にあたっての熱い想いや目的意識等が抜け落ちていることが多いため。

○難しくとも「仕様書」を読むことの薦め

→ How toベースの本の有用性を認めつつも、本にすべてのことを
  書くことはできず、また、誤りをゼロをするもできない。
  原典ともいえる「仕様書」は、癖があって読みにくいことが多いが、
  きちっと理解できれば、急がば回れで、適切な問題解決に至ることが多い。
  仕様を知ってさえいえればこんな回りくどいことはしなかったのに、
  という感じでしょうか。

○本には間違いがある、前提で読む

→ 専門書には、サンプルソースコードを含め、記述の誤りがある。
  ・・・って、これはバグ・ゼロのシステムがほとんど困難なのだから、
  ある意味当然。自身で検証してみるとか、ネットで補完しながら
  誤謬を正しながら読む。

○本は投資。本は安い。

→ 新人にとって5000円の本が高い、というのはわかるが、それでも買いなさい。
  中堅に・・本は高い、と言われると絶句してしまう。
  5年で一人前になれなかったら、その人はそのまま・・・
  だって、勉強していない人が成長できるわけないじゃない、
  と当然の指摘。


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