よんきゅ部屋

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Feb 6, 2008
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聴いている時には楽しいが、演奏するとなると大変だというのはどの曲でも言えることだが、この曲は本当に大変である。ノリの良さが決め手になったりするので、ゆっくりしたテンポでやるということはまああり得ないだろうと思う。それだけでも大変なのに、スコアを見るととにかくシンプル、弦楽器は裸で恐ろしく速いパッセージがあったりする(コントラバスまで!)ので、適当に弾くというのも格好悪くなってしまうから大変だ。次回の演奏会のオープニングでやることに...。

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グリンカはロシア国民学派の始祖と呼ばれる作曲家であるが、とにかくメジャーな曲といえばこれに尽きるだろう。グリンカは最初、正規の音楽教育は受けていないアマチュアの作曲家として活動し、後から本格的に音楽を学び直したそうである。何事も最初にやるというのは大変なことなのだなと思う。

このオペラは1842年に初演された。初演時はなぜかどうやら不評だったらしい(「音楽も筋も悪くないはずなのに」という評価のようだ)。リュドミラとは、婚礼の時に悪魔にさらわれてしまう主人公の女性であり、ルスランとはリュドミラの結婚相手である。リュドミラはルスランを含めて3人の男性から求婚されていたのだが、リュドミラがさらわれた後に父が「娘を助けた者に娘を嫁にやるぞ」と言ったので、3人が救出に向かい、結局ルスランが助け出してめでたしめでたしというお話。

冒頭から派手な全奏の後すぐに弦楽器の怒濤のパッセージ。これだけでオケの力量がバレてしまうという感じだ。そして華やかな第1主題が登場。しばらくその断片がいろいろな楽器で受け継がれた後、少し幅広い感じのする第2主題がチェロとファゴットで登場し、それが木管楽器とヴァイオリンに受け継がれていく。このフレーズのおしまいだけが短調になっているところが面白い。

展開部は2つの主題を主に扱うが短い。そのあとすぐに弦楽器による怒濤のパッセージが復活し、再現部へと突入。第2主題の再現部はチェロだけになってファゴットはお休み。「なぜだ~!」というのはファゴット奏者の一言。こういうのはオケではよくあることだ。

コーダに入る直前には、面白い音階が出てくる。トロンボーンと低弦が全音階でオクターブ下りていくというもの(ドシ♭ラ♭ファ♯ミレド)。ドビュッシーがよく使った音階だが、実はもっと前に実例はあったというのは、スコアの解説を見てなるほどなと思った。コーダはさらにスピードを上げて盛り上がって終わり。わずか5分ほどの曲だが、ライトな感じがとても楽しい。

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そういえば、オケの練習予定を書いていたホワイトボードの「ルスラン」の文字がどう見ても「ノレスラン」にしか見えないというくだらないネタで盛り上がった。汚く書けば、「リュドミラ」も「リュドミう」に見えるかも。くだらないが、これだけでも十分盛り上がるって、「箸が転んでもおかしい年頃」はとっくに過ぎているはずなのだが...。






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Last updated  Feb 6, 2008 01:16:29 PM
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