よんきゅ部屋

よんきゅ部屋

Dec 4, 2010
XML
先日、演奏会でご一緒させていただいた指揮者の方との立ち話で「フランツ・シュミットの曲知ってる?」という話になって、「交響曲のCDを持っています」と言ったら、「ほぉ~、そんなのよく知っているね」と言われた。その方が最近、フランツ・シュミットの曲に注目されているとのことだった。

フランツ・シュミットの曲はまだそれほど知られていないと思うが、比較的知られているのが、この歌劇「ノートルダム」間奏曲である。カラヤンによる「オペラの間奏曲集」に収録されていて、私もそのCDによってこの曲の存在を知るところとなった。初めて聴いたときには「え?これ誰の曲?こんな曲があったのか??」と思ったのだった。

この曲は響きに厚みがあるが、それでいて流れはさわやかだ。マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」をどんどん濃くしていったらこんな感じなのかなと思ったり。オルガン的な響きがとてもする(実際に使われているかどうかは知らないのだが)

--------------

最初は弦楽器のユニゾンでヘ長調の音から始まるのだが、すぐに変ニ長調の荘厳な響きへと変わる。旋律は細かい節回し(ターンのような)がたくさん登場しており、パターンが毎回違うので聴いていて拍子感がわかりづらい。それがきっと味なのだろうと思うが、演奏するとなると意外と苦労しそうかなと思う。中間部では変ロ短調の世界でしんみりしたところで、変ニ長調の響きに戻り、シンバルや金管が加わり盛り上がりを見せ、最後は静かに終わっていく。

--------------

この間奏曲の雰囲気はとても大好きだが、歌劇そのものを聴いたことはもちろんない。そんな中、最近手に入れたCDの中に「ノートルダム」の間奏曲以外の曲があと2曲収録されていた。聴いてみると、響きは現代の映画音楽に通じるようなものであり、旋律も非常にわかりやすい。マーラーが後期の交響曲を書いていた同じ時代にこのような音楽があったというのは新鮮だなと感じた。

路線でいうとラフマニノフやグラズノフのような雰囲気もあるなと思うが、もっと洗練されているようにきこえるのは、彼がウィーンで活躍した人だからなのだろうか。作曲をブルックナーに習ったそうだが、師匠の曲の延長線上にある度合いはそう高くないかなと。しかし、オルガン作品が多くあったり、交響曲も4曲あることを考えれば師匠の路線を引き継いでいるのかもしれない。指揮者の方によれば、おすすめは交響曲第4番とのことだが、いろいろと聴いてみたくなった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Dec 4, 2010 11:10:10 AM
コメント(27) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Favorite Blog

悲惨な連休。 魔神8888さん

ドボルザーク:弦楽… ピカルディの三度THさん

法村友井バレエ すららさん

黄 金 時 代 ショスタコーヴィチさん
クラシック音楽は素… 会長0804さん

Comments

новое русское порно бесплатно@ Hot and Beauty naked Girls Respect to post author, some fantast…

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: