ボックリ博士

野ゆき山ゆき海辺ゆき・・ほか

野辺にきて   詩/右近 稜 ・ 作曲/ボックリ博士(中村義政)/1963

流るる雲を うらやみて
野辺に遊びし 今日の日よ
草にまろび 仰ぎ見れば
思いはたどる ふるさとへ


日暮れを告ぐる 鐘の音に
我に返りて 歩みそむ
入り日赤く 燃ゆる見れば
思いぞこがる ふるさとよ



のいちご   詩/母衣崎健吾 ・ 作曲/ボックリ博士(中村義政)/2008

のいちごつんだ かあさんとつんだ
あめにうたれておおきくなった
のいちごつんだ かあさんとつんだ

のいちごつんだ とうさんにつんだ
ゆきのふるひてんごくにいった
のいちごつんだ とうさんにつんだ

のいちごつんだ こいびとにつんだ
あしたおよめにいきますと
のいちごつんだ こいびとにつんだ

のいちごつんだ かあさんにつんだ
きっとしあわせになりますと
のいちごつんだ かあさんにつんだ

歌/千曲風羽(Sop)
伴奏/渡邊温子(Org)



野行き山行き海辺行き  詩/佐藤春夫 ・ 作曲/ボックリ博士(中村義政)/1967
(原題/少年の日)

野ゆき山ゆき海辺ゆき
真ひるの丘べ花を藉(し)き
つぶら瞳の君ゆえに
うれいは青し空よりも。

影おほき林をたどり
夢ふかきみ瞳を恋ひ
なやましき真昼の丘べ
花を敷き、あはれ若き日

君が瞳はつぶらにて
君が心は知りがたし。
君をはなれて唯ひとり
月夜の海に石を投ぐ

君は夜な夜な毛糸編む
銀の編み棒にあむ糸は
かぐろなるいとあかき糸
そのランプ敷き誰(た)がものぞ



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