ヤフオク 0
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電子工作ランキングこんばんは。冬季オリンピックを楽しんでますか?平野歩夢選手、やりましたね!2回目のトライアルで不本意な点数(海外のスノボ関係者からも疑問の声が上がった)だったにも関わらず、3回目=最終滑走で高得点!すごいメンタルだと思いました。インタビュー・関連記事などを見聞きする限り練習量に裏付けされた自信が背後にあったと感じます。金メダルおめでとうございます!さて、「交流式UX201A3球再生検波ラジオ」の修理その4です。先日まな板から部品を外して、電源回路を除いたラジオ回路部分に使う部品のチェックをしました。今回はその部品をまな板に仮取り付けをし仮配線を行って現物から書き起こした回路でラジオとして動作するのかチェックしてみたいと思います。まず、部品の取り付けです。上から見るとこんな感じ左上から再生用バリコン、同調用バリコン、フィラメントバイアス?用抵抗とコンデンサ1:3低周波トランス、コイル群(アンテナ、同調、再生)、真空管ソケット2個、ハムバランサー抵抗横から取り付けた後気づいたのですが、コイル群のケーブルが劣化しているようなので修復しようと見てみると、一部を除いてコイルの線がそのままリード線となっておりそこに絶縁チューブがかぶさっています。そしてその絶縁チューブが劣化しているようでした。で、劣化したチューブを除去し、短かったリード線を延長してまな板に戻します。仮配線をして電源もつないでみました。電源は以前の「UX201A4球ラジオ」で使用したものです。フィラメント用のA電源 5V2A、B電源+45Vと+90V 今回は45Vで動作チェックしてみます。前面には同調用、再生用のバリコンつまみとマグネチックヘッドフォン端子ヘッドフォン端子には手持ちのマグネチックレシーバーが刺さりませんでした。6.3Φではないようですね。真ん中の再生用つまみが劣化しており、取り付けねじを回していたら割れてしまいましたので、手持ちの瞬間接着剤で修理しました。ヘッドフォンの代わりに、以前ご紹介した ATWATER KENT MODEL No.35 のセットについていたマグネチックスピーカーと手持ちのオシレーターを接続して動作チェックをしてみます。結果は?音が...音が...音が...出ませんでした何かB電源の電圧(45V)が上がったり下がったりしています。発振しているのでしょうか?今日は時間切れでここまでです。以上、「交流式UX201A3球式再生検波ラジオ 修理編その4」 でした。続編をお楽しみに!人気ブログランキング
2022.02.12
電子工作ランキングこんばんは。冬季オリンピックを楽しんでますか?ジャンプ団体、フィギュア男子とちょっと残念な結果になっていますが、全力を尽くしている選手の皆さんを応援したいと思います。さて、「交流式UX201A3球再生検波ラジオ」の修理その3です。先日ヤフオク!を見ていたらとても素晴らしく修復されたアンティークラジオが出品されていました。商品説明に修復過程の写真もあり、修復するにあたり全ての部品をまな板から外して、点検・清掃し、再度組み立て配線していました。「今回の修理はこの手法で行こう!」と思い、一度全ての部品を外してみました。部品をすべて外した「まな板」がこちら正面はこんな感じ外した部品を少し清掃して元の場所に置いてみました。(レオスタットは省略)真上から撮るとこんな感じです。先回、真空管の「生死」を確認してみましたが、今回は、コイル、バリコン、低周波トランスの「生死」を確認してみました。アンテナ(橙)、同調(紫)、再生(緑)コイルです。断線なしでした。同調用と再生用のバリコンもOKです。断線の可能性が一番心配だった低周波トランスですが、断線は免れたようです。BP間が1000Ω、GF間が2200Ωでした。1:3でしょうか?最後にフィラメントバイアス用と思われる抵抗とコンデンサーを調べました。まず、抵抗器ですが、1000Ωの巻き線抵抗器のようですが、断線しております。拡大頑張って修理してみました。半田付けはできなかったのでより合わせただけです。抵抗値を測定してみると、1000Ωでしたコンデンサーは、2μF250VDCで、短絡はしていないようです。容量を測れるテスターが故障してしまったので、容量は確認できず次回は以上の部品を使ってラジオ回路部分を仮組して動作するかどうかをチェックしてみたいと思います。以上、「交流式UX201A3球式再生検波ラジオ 修理編その3」 でした。続編をお楽しみに!人気ブログランキング
2022.02.08
電子工作ランキングこんばんは。オミクロン株による新型コロナ感染症の新規感染者が8万人を超え、周囲の危機感も高まってきた感じです。尾身会長は「ステイホームは必要ない」とおっしゃったようなのですが、わざわざ感染しに出かける人はいませんよね?引き続き感染予防のためにステイホームに努めたいと思います。前回から始まった「交流式UX201A3球再生検波ラジオ」の修理その2です。先回の最後に「高周波回路から行くか、電源回路から行くか....」と書いたのですが、回路図を見てみると断線しているチョークコイルで電源回路と受信回路が切り離されていますので、高周波回路の方から修理していくことにしました。そのためにまずは、真空管が生きているかどうかの確認が必要です。付属していた真空管はこちらになります。左から1.整流回路に使用されていた KO.TORON UX201A(ベースがゆるゆるなのでとりあえずテープ留め) フィラメント抵抗値 10Ω再生検波段 ELevam UX201A フィラメント抵抗値 9Ω低周波増幅段 ELevam UX201A フィラメント抵抗値 9Ωフィラメントの抵抗値は3本とも多分正常値だと思います。他のピントの短絡もなく、ゲッターも十分あるので多分使えるものと思います。真空管試験機で測定すればいいのですが、今手元にない(倉庫にはあるのですが.....18年以上放置しているので使えるかどうか不明)ので、以前ブログ(アンティークラジオのレストア番外編④ 米国製高級?6球ラジオ)に載せたにのせた ATWATER KENT MODEL No.35に1本ずつ挿して動作チェックをしたいと思います。この中の1本と交換してみて動作チェックしてみます。底面のふたを外して電源とSPを接続してみました。この場所の真空管と交換して動作をチェックしてみたいと思います。まず、地域のローカル局を受信し、聞きやすい音量に調整しておきます。その後一度電源を落として、真空管を交換してみます。CX-301-Aを外したところです。チェックする真空管を右の空いているソケットに差します。最初にチェックするのは、整流回路に使用されていた KO.TORON UX201Aです。ベースとゆるみがあるのでテープで仮留めしています。交換したところ同じ程度の音量で音がでました。次にチェックするのは、再生検波段に使われていた ELevam UX201Aです。交換すると.....「あら、音が小さい」音量調整用のレオスタットで聴ける大きさになりますが、少しエミッション減なのでしょうか?最後にチェックするのは、低周波増幅段につかわれていた ELevam UX201Aです。交換すると....最初についていたものと同程度の音量がでました。というわけで、一応3本とも使用可能だろうと思います。2本目がエミッション減?の感じがしますが、実用上どうなんでしょうか?次にコイル関係とバリコンのチェックをしたいと思っています。以上、「交流式UX201A3球式再生検波ラジオ 修理編その2」 でした。続編をお楽しみに!人気ブログランキング
2022.01.31
電子工作ランキングこんばんは。オミクロン株による新型コロナ感染症の第6波が急激な速さで日本全国に広まっています。当北関東も例外ではなくまん延防止法重点措置が適用されるようです。引き続き感染予防に努めたいと思います。ということで、外出せずに前回ご紹介した交流式UX201A3球再生検波ラジオの修理を始めることにしました。(前の記事では回路図がわからず多分レフレックス「=1段で高周波増幅と低周波増幅を兼ねる」だと思ったのですが、単純に再生検波ラジオでした。)こちらですね。まずは、清掃と回路図起こしと各部品の生死の確認ですね。まずは、天板と背面の板を外しました。フラッシュを焚かなかったら随分暗く映ってしまいました。使用部品ですが、左手前から電源トランス(ヒューズ付)、平滑回路の箱型ペーパーコンデンサーが3個、低周波増幅(電力増幅?)用UX201A、ハムバランサー抵抗、再生検波用UX201A2列目左から平滑回路のチョークコイル、整流用UX201A、バイアス用抵抗器とペーパーコンデンサー、低周波トランス(1:3?)、アンテナコイル、同調コイル、再生コイル前面パネルについている部品 左から(見えてませんが)電源スイッチ、レオスタット2個、レシーバージャック、再生用バリコン、同調用バリコンとなっています。もう少しわかりやすい写真を載せますね。左側右側同調コイル類は一本のねじにまとめて留めてあるのですが、輸送中に外れてしまったようです。板の上に部品を載せて配線する形(まな板型?)ですが、板の裏側に配線がある形式をとっています。さて、部品の生死ですが、大体こんな感じになりました。(テスターでの簡易チェックです)電源トランス OK平滑回路の箱型ペーパーコンデンサーが3個 短絡はしていない低周波増幅(電力増幅?)用UX201A フィラメントOKハムバランサー抵抗 Ok再生検波用UX201A フィラメントOK平滑回路のチョークコイル 断線整流用UX201A ベースのガタあり フィラメントOKバイアス用抵抗器 一部断線ありの模様バイアス用ペーパーコンデンサー 短絡はしていない低周波トランス(1:3?) 断線なし 多分OKアンテナコイル、同調コイル、再生コイル Ok電源スイッチ OKレオスタット2個 未使用レシーバージャック 多分OK再生用バリコン 接触の可能性あり同調用バリコン 接触の可能性ありこんなところでしょうか?レオスタットが2個とも使用されていません。ということは、本来電池式のラジオを改造して交流式にした可能性がありますね。以下に回路図を載せますが、通常はレオスタットをフィラメント回路に入れて、検波感度や増幅度を調整するのですが、このラジオの場合音量調整は再生用バリコンでするようです。元々大音量にはなりませんので、これでOKなんでしょうね。勉強不足で詳細不明なのですが、通常の再生検波回路ですと検波段のグリッドに、2MΩ位の抵抗と250PF程度のコンデンサーをパラったものを入れて検波するのだと思ったのですが、このラジオではそれがありません。フィラメントにある1000Ωの抵抗(バイアス抵抗?)と2μFのコンデンサーにその役割があるのでしょうか?今後の予定写真でお分かりの通り使用している配線ケーブルの劣化が相当進んでいます。配線ケーブルを交換しながら部品の生死を確認してゆきたいと思います。高周波回路から行くか、電源回路から行くか....以上、「交流式UX201A3球式再生検波ラジオ 修理編その1」 でした。続編をお楽しみに!人気ブログランキング
2022.01.22
電子工作ランキングこんにちは。気が付けばコロナの第6波が急激な速さで日本全国に広まっています。オミクロン株の感染力とワクチンの3回目接種の進捗具合からすると新規感染者数 1日10万人も現実的な数字になってきました。引き続き感染予防に努めたいと思います。さて、前回SSDの記事を書いてからアッという間に2か月が経過してしまいました。その間にアンティークラジオ関係で購入したものをいくつかご紹介します。1.松下電器 電気式レコードプレーヤーSP用のレコードプレイヤーです。不動品ジャンクとしてヤフオク!で落札しました。今のところ全く手つかずです。鉄針が付いているんですけど鉄針で拾った音をどうやって電気に変えているのか?MM(ムービングマグネティック)か、MC(ムービングコイル)か、はたまたクリスタルか....今後のお楽しみですね。2.3球交流式レフレックスラジオかなり悲惨な状態のジャンク品をやはりヤフオク!で落札しました。ただ救いは、使用している真空管が3本ともUX-201Aで、ヒーター切れを起こしていないことです。ざっと見た感じでは3球交流式レフレックスラジオだと思いますが、こちらもほぼ手つかずで、真空管以外の部品が生きているかも不明となっています。3.UX-201AebayからUX-201Aを10本(5球セットx2)落札しました。おおよそ2万円。以前も落札したことのあるselerだと思います。一応真空管試験機でチェックはしてあるようですので、寿命はともかく初期動作は大丈夫かなと思います。時間が取れない中、目が欲しくて購入してしまったのですが、ヤフオク!で落札したまま手つかずのラジオも多いので、アンティークラジオの購入(落札)はほどほどにして、修理の方に時間をかけていこうかと思います。以上、「アンティークラジオ関係で最近買ったもの」 でした。人気ブログランキング
2022.01.19
電子工作ランキングこんばんは。コロナの第5波がそれなりに沈静化の様子を見せています。何とかこのまま収束に向かってほしいものですね。さて、米国製高級6球ラジオ用に改造した汎用電源を手持ちのバッテリーラジオにつないでみました。最初に繋いでみたのは、最初に入手したアンティークラジオです。UX-201Aを3本使用の再生式ラジオです。(入手した時の画像)このラジオは、B1+90V B2+45V A+6V の6つの電源で動作します。使用電流も少ないと推察されるため、B1+90Vのケーブルを汎用電源のB2+67.5V端子に、B2+45VのケーブルをB4+22.5V端子に繋いでみました。(写真撮るの忘れた)もちろん、ヒーター用のケーブルもつなぎます。実測してみるとB2+67.5V端子は、87.4V B4+22.5V端子は26.7Vでした。検波段の電圧は22.5V程度が良いという情報もあるので、これOKかなと思います。NHK第一(594Kc/s)とローカル局(1530Kc/s)を受信できました。ただし、マグネチックスピーカーをつないでみたのですが、音量はかなり小さいです。マグネチックレシーバーで聴くのが正解なのかもしれません。次に、こちらのラジオに繋いでみました。UX-201A 4本の再生式ラジオです。今回は、高周波増幅段に真空管は差さずに、3球式として使ってみます。早速つなげようと思ったのですが.......回路図を見てみると、B-とA+が接続され、A-とC+が接続されていて、C電源が独立していないと駄目な設計になっています。(汎用電源は、B-とC+が共通(グラウンド)になっています。)それで、今回はC電源を乾電池3本で運用することにしました。B電源は、+90Vと+45Vが必要です。接続ケーブルは、B電源用にネット通販で購入したカラーコードを使います。DX1210-1 電線・カラーコード 10色 10m*10個断面積:0.12mm² 電流:1 A という規格ですので、念のため折り返して使用することにしました。A電源は、赤黒のSPコードを使用します。こんな感じで接続やはり、安全を期して、B1+90Vのケーブルを汎用電源のB2+67.5V端子に、B2+45VのケーブルをB4+22.5V端子に繋いでみました。7mほどの外部アンテナを繋ぎ、NHK第一、NHK第二、TBS、ローカル局の4局を受信出来ました。汎用電源の端子を実測してみるとB2+67.5V端子は、96.9V B4+22.5V端子は28.5Vでした。先のラジオよりも消費電力が少ないみたいですね。高周波増幅段の真空管をつなぐとちょうど良いかも知れません。以上、「アンティークラジオのレストア番外編 汎用電源を使ってみた」 でした。人気ブログランキング
2021.09.18
電子工作ランキングこんばんは。9月も中旬に入り、最後の暑さを惜しむような気候の北関東です。コロナも第5波がピークを越えたようで、若者を含む働き盛り世代へのワクチン接種が加速し、収束への道筋が見えてくるといいですね。さて、前回に続き米国製高級6球ラジオのその4です。電源回路の改造をの最終回をお送りします。前回までの電源回路の回路図です。B電源回路の赤字の電圧・電流が設計時の予想の電圧・電流。()内の電圧が無負荷時の電圧です。設計値 整流後 135.5V B1 83V B2 62V B3 41V B4 20V計測値 無負荷時 整流後 135.5V B1 112V B2 100V B3 67V B4 34V計測値 動作時1 整流後 120V B1 72V B2 48V B3 32V B4 15.5V計測値 動作時2 整流後 114V B1 80V B2 52V B3 34V B4 18V(アナログテスターで計測したので、目視による誤差が結構あります)まず、整流後の3.3KΩを1.24KΩ(手持ちの620Ωを2個直列)にし、次段の1.64KΩ(820Ω2個直列)を820Ωに変更してみました。回路図はこうなりました。ラジオをつないだ時の電圧値です。(今度はデジタルテスターで測ってみました)計測値 無負荷時 整流後 132.8V B1 122.5V B2 115.5V B3 77.1V B4 38.1V計測値 動作時1 整流後 104.0V B1 77.0V B2 58.8V B3 38.9V B4 19.0V計測値 動作時2※ 整流後 102.4V B1 73.1V B2 61.1V B3 40.3V B4 19.7V※ B1,B2,B4を使用実装した回路はこんな感じです。以前の使用法では、電力増幅段への供給電圧が検波段を除く、高周波増幅段、低周波電圧増幅だ段と同じ+40Vになっていましたが、今回はATWATER KENTの回路図に沿って、B1+90V,B2+67.5V,B4+22.5Vに近づけました。(計測値 動作時2※)それでも、B1+が17V,B2+が6V、B4+が3Vほど足りません。それで、思い切って整流後の抵抗を1.24KΩから820Ωにしてみました。こちらが最終形の回路図です。(B電源のみ)計測値 動作時※ 整流後 102.6V B1+81.9V B2+68.4V B3+45.0V B4+21.7V※ B1,B2,B4を使用B1+が少し低いですがあとは大体予定した電圧になりました。これを最終形といたしました。結局最初の回路から3.3KΩ1本を外し、820Ωの場所を移動して100μFのケミコンを2本追加した回路になりました。ラジオとつないで試聴してみました。少し短めですが、外部アンテナをつないでみたところ、NHK第一、第二、TBS、地元ローカルの4局を聴くことができました。NHK第一と地元ローカル局は結構な音量で鳴りますので、レオスタットで少し音量を落とす必要があるくらいです。多分もう少しアンテナを伸ばせは、ニッポン放送や文化放送も聴けるのではないかと思います。以上、「アンティークラジオのレストア番外編⑦ 米国製高級?6球ラジオ その4」 でした。人気ブログランキング
2021.09.11
電子工作ランキングこんばんは。9月に入った途端に秋になってしまった北関東です。夏の疲れが出てくる時期だと思います。皆さんご自愛ください。さて、前回、前々回と取り上げた米国製高級6球ラジオのその3です。電源回路の改造を行ってみました。ATWATER KENT データシートにある回路図は以下の通りです。ヒーター用のA電源(6V)、真空管動作用のB電源(90V,67.5V,22.5V)、電力増幅段のグリッドバイアス用のC電源(-4.5V?)の5種類の電源が必要になります。購入時にはトランスレスの自作の電源装置が付属していました。こちらが自作電源の回路図です。(B電源のみ)手書きの回路図をスキャンしたので少し見づらくてすいません。整流直後の無負荷時の電圧が135.5Vでそれを基にして計算した電流と各部の電圧を赤で書いてあります。この回路を基に、100V:100Vのトランスを入れ、B1+90V、B2+67.5V、B3+45V、B4+22.5Vが得られるように回路設計してみます。定電圧回路を使わず、抵抗による分割なので、当然使用電力によって電圧が変動しますが、電圧の正確性はそれほど厳密なものを求められていませんので、問題ないと思います。それで、手持ちの部品と相談して作成した回路がこちらです。今回は、A電源とC電源の回路図も含めました。B電源回路の赤字の電圧・電流が設計時の予想の電圧・電流。()内の電圧が無負荷時の電圧です。見づらいですね。設計値 整流後 135.5V B1 83V B2 62V B3 41V B4 20V計測値 無負荷時 整流後 135.5V B1 112V B2 100V B3 67V B4 34V計測値 動作時1 整流後 120V B1 72V B2 48V B3 32V B4 15.5V計測値 動作時2 整流後 114V B1 80V B2 52V B3 34V B4 18V(アナログテスターで計測したので、目視による誤差が結構あります)動作時2は、動作時1でB1以下の電圧が低すぎるので、整流後の抵抗 3.3KΩに5kΩの抵抗を並列に入れて、合成抵抗値約2KΩにした場合の電圧です。いやー、整流後の電圧が、動作時にこれほど下がるとは考えていませんでした。このデータを基に、もう少し調整したいと思います。実装した回路はこんな感じです。ギチギチです。下側にもう1個これと同じ電解コンデンサーを実装しています。何とか部品を納めることができました。今回はここまで。次回は、改良自作電源回路の回路図とラジオの動作状況を報告をしたいと思います。以上、「アンティークラジオのレストア番外編⑥ 米国製高級?6球ラジオ その3」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.09.02
電子工作ランキングこんにちは。夏の峠を過ぎたとはいえ、猛暑日近い気温にヘトヘトの北関東です。コロナも増え続けていますので、自宅でおとなしくしております。さて、前回の記事で取り上げた米国製高級6球ラジオの続編です。回路構成やら電源回路の検討やらを書いてみたいと思います。米国製高級?6球ラジオ(ATWATER KENT MODEL No.35)セット まず、大きさです。今まで入手したアンティークラジオの中では際立って小型となっています。その寸法がこちら「これで小さいの?」って声が聞こえてきそうですが、いままで入手してきたアンティークラジオのほとんどが日本製で木製の筐体(ケース)に入っており、横幅は50cm超、高さ・奥行き25cm超っていうものが多かったですからね。非常にコンパクトに感じます。内部構造を見てもそのコンパクトさがわかります。ね?真空管が6本使われているとは信じられないくらいコンパクトにまとまっているでしょう?先回の記事で書いたように、上記の写真は底から見た状態で、部品が天板にある基盤?にぶら下がるように取り付けられています。同調回路が3つあるのですが、選局ダイヤルは一つで、銅製のベルトで3つのバリコンがつながれていて選局が非常に楽です。段間トランスですが、通常 1:3 のトランスが多いと思うのですが、ATWATER KENTのデータシートによると 4:1と2.5:1 のトランスが使用されています。(出力:入力かな)多分写真の大きい方が 4:1 のトランスと思われます。ATWATER KENT データシートにある回路図を掲載しておきます。さて、元々、6Vの鉛蓄電池と45Vの乾電池2個を使用して動作させるよう設計されたラジオですが、購入時には自作の電源装置が付属していました。こちらが自作電源です。裏側に出力端子があります左側 上からC-(-5V) B2+(+20V) B1+(+40V) B-(G)右側 上から 空き 空き A+(+5V) A-(G)となっているようです。前回も問題点として書きましたが、この自作電源が「トランスレス」なんですね。つまり、家庭用交流電源をそのまま整流しているので、電源プラグのコンセントへの挿し方を間違うと金属部を触ると感電する可能性があり、さらにグラウンドを取れないので、受信感度が下がるという問題点があります。簡単な改善方法としては、100V:100Vのアイソレーショントランスを入れることです。で、そのためのトランスを入手しました。こちらです。非常にコンパクトです。コアの大きさは4X3X2cmくらいでしょうか?外箱はこんな感じ入力100V 出力100V 3VA ですので、ACで30mAまで取れるようです。整流回路の効率にもよりますが、今回のラジオや多くのUX-201Aを使ったアンティークラジオのB電源は、10-20mA程度の消費電力ですので多分大丈夫だと思います。もう一つの問題点は、この自作電源のB電源が、+40V、+20Vの2種類になっている点でした。先に上げたATWATER KENT データシートにある回路図を見るとB電源は、B+(POWER)、B+(62.52V)、B+(22.5V)になっています。B+(POWER)というのは、マグネチックスピーカー経由で、電力増幅段のプレートに供給される電圧です。電圧表記は無いのですが、乾電池駆動の場合は、45VX2の90Vだと思われます。それで、電源を改造するにあたり、B電源を、B1+(90V)、B2+(62.5V)、B3+(22.5)近くに合わせられればなと思います。というわけで、改造すべく電源装置を開けてみました!こちらですB+電源とC-電源用の回路です。抵抗が、8個、電解コンデンサーが3個、ダイオードが2個、フューズが1個とぎっしりと組まれています。改造して同じ空間に収めるのは結構大変そうです。簡単にB+電源の回路図を書いてみました。(C-とA+は省略)大体の電圧と使用電流がわかったので、3.3K3Wの抵抗と耐圧160V程度の電解コンデンサーが2つあれば希望するB電源に改造できそうです。問題は手元にちょうどいい値の部品があるかということですが....A+電源はAC-DCコンバーターのようで、これはこのまま使用します。今回はここまで。次回は、改造電源回路の検討と改造を終えた電源回路を使った性能アップ?の報告をしたいと思います。以上、「アンティークラジオのレストア番外編⑤ 米国製高級?6球ラジオ その2」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.08.28
電子工作ランキングこんばんは。季節外れの前線停滞で大雨になっている地域があるようです。ここ北関東も雨が降ったりやんだりしています。西日本、特に九州北部では、すでに災害が発生しているようで、広島、福岡、佐賀、長崎県には「緊急安全確保」が発令されているようです。どうぞ、命を守る行動をなさってください。皆さんのご無事をお祈りいたします。さて、久々のアンティークラジオの記事です。すでに11台のアンティークラジオ(要修理品含む)を所有しているのですが、PayPayフリマに程度の良い米国製のアンティークラジオが、自作電源+自作?マグネティックスピーカーと共に出品されていたので、少々値引き交渉をさせていただき、購入することができました。米国製高級?6球ラジオ(ATWATER KENT MODEL No.35)セット です。ラジオ本体の左側が自作の電源、上側に自作ケース(プラスティック)に入ったマグネチックスピーカー(20cm位)があります。これだけでAMラジオを受信することができます。(アンテナは必要ですが....)正面左のつまみが音量調整用のレオスタット。下にあるノブが電源SW。右側が選局ダイヤルになります。ケースは少々よごれ傷み錆が見られます。ケースを上から見ています。ATWATER KENTのロゴマークでしょうか?帆船が描かれています。背面です。左にアンテナ、グラウンド(アース)の引き出し穴。右上にスピーカー線引き出し穴。右下に電源コード引き出し穴が開いていて、ケーブルが引き出されています。ケーブルの状態は良いですね。ケースは背面も汚れやさびが見られますね。真中に銘板がありますね。拡大してみます。パテントが、1924年12月16日になっています。製造年月日とは違いますが、最初の発売時期が、1924年から1925年頃のようですから、約95年程度は経っているでしょうか?底面から見てみます内部はとてもきれいで、良い状態です。四隅にゴム足があります。そう、真空管は逆さまに刺さっていることになります。購入時には、ここに木の板が底板(ゴム足の付いている)を固定しているネジを利用して取り付けてありましたが、今は外しています。真空管保護の為には必要ですが、放熱がどうかなと思ったので、後日、金属の網か、パンチングメタルのような通気性があり、真空管も保護できるものに交換しようと思っています。底面左側底面右側6本の真空管が使われています。CUNNINGHAM CX-301-Aが5本と電力増幅に171-A 1本の6球です。こちらは、高周波増幅2段目の真空管です。真空管を外した所です。ソケットらしきものはなく、ベーク版に穴が開いているだけのようですね。外側の穴は放熱用でしょうか?こちらが自作電源です。ELECOMのDATA-SWITCHのケースを利用しているようです。裏側に出力端子があります左側 上からC-(-5V) B2+(+20V) B1+(+40V) B-(G)右側 上から 空き 空き A+(+5V) A-(G)となっているようです。マグネチックスピーカー 横からオリジナルのコイルが断線して、修理しているように見えます。マグネチックスピーカー 正面から紙エッジの破れを布で修復しているようです。布だと通気性があるので、音量が結構下がってしまうのではと思います。(隙間もありますしね)実際受信感度の問題か、スピーカーの能率の問題かは不明なのですが、音量は結構小さかったので確認してみる必要はあるようです。ゴム系の接着剤などで通気性を下げれば能率アップの可能性も....こんなケースに入っています。これは何としても木製ケースに入れたい概要はざっとこんなところです。問題点として3つ気になった点がありまして、改善してゆきたいと思っています。1.自作電源が「トランスレス」であること家庭用交流電源をそのまま整流しているので、電源プラグのコンセントへの挿し方を間違うと金属部を触ると感電する可能性があり、さらにグラウンドを取れないので、受信感度が下がります。改善方法としては、100V:100Vのアイソレーショントランスを入れることです。このトランスはすでに入手済みなので、早々に改造しようと思います。2.B電源自作電源のB電源が、+40V、+20Vの2種類になっているのですが、ATWATER KENT MODEL の回路図を見るとB電源は、B+(POWER)、B+(62 1/2V)、B+(22 1/2V)になっています。B+(POWER)というのは、マグネチックスピーカー経由で、電力増幅段のプレートに供給される電圧です。電圧表記は無いのですが、UX-171Aの電力増幅段としての代表的な動作電圧は180Vなので、少なくとも90Vは欲しいですよね。それで、電源を改造するにあたり、B電源を、B1+(90V)、B2+(62 1/2V)、B3+(22 1/2V)近くに合わせられればなと思います。B電源が中途半端な電圧になっているのは、45V定格のバッテリーを2個使って使用するためです。45Vの半分の、22.5V、それに45Vを足して、67.5V、そしてPOWER段に90Vというわけです。3.スピーカーボックス最後の方に書きましたが、折角のマグネチックスピーカーなので、もう少し良いスピーカーボックスに入れてあげられたらなーと思っています。最後に現状の動作状態ですが、2mほどのアンテナを室内(2階)にあるメタルラックに接続すると、NHK第一、第二とローカル局の3局を難なく受信することができました。屋外アンテナを接続すれば、他の民放も受信可能だと思います。次回は、内部の回路の解析等をしたいと思います。間に合えば、自作電源の改造の様子もアップします。以上、「アンティークラジオのレストア番外編④ 米国製高級?6球ラジオ」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.08.14
電子工作ランキングこんにちは。東海・関東南部での大雨、熱海で起きた大規模土石流の被害の全容はまだ不明のようです。短時間の豪雨でなくても総雨量によってはこんなひどい災害が生じるんですね。安否不明者の方が無事に発見されますように。さて、アンティークラジオの修理を始めて困ったことがいくつかあります。その一つに、当地の電波状況が悪い(電界強度が弱い?)ことです。実際のところ、市販のラジオならば特にアンテナを伸ばさなくても5,6局は受信できる電波強度はあるのですが、何といっても100年近く前に設計・製作されたアンティークラジオですからね。十分な電波強度がなければ受信できません。特に修理する場合、電波強度が弱いので受信できないのか、回路に不具合があるので受信できないのかよくわからないという状況に陥ります。そこで今後のことを考えて、AM用のシグナルジェネレーター(SG)をヤフオク!で落札することにしました。落札した品物がこちらです。LEADER社の(簡易)シグナルジェネレーターの”LSG-16”(そのまんま!”16”の意味は良くわからない)裏側です。100/115Vと220/230Vの切り替えSWがあります。世界基準ですね。中身はこんな感じでシンプル。5つのコイルと1つの2連バリコンで発振周波数が決まるようです。電源トランスと整流回路。一応簡素な安定化電源になっているようです。バリコンの下にあるのが、発振回路でしょうか?すごいシンプルですね。試しに電源を入れて、デジボルで出力電圧を見てみたのですが、どのバンドのどの周波数でも出力はあるようでした。これだけシンプルな回路なので故障も少ないのだと思います。その後どんな波形なのか確認するためにシンクロスコープで波形見てみたのですが.......レンジA(100KHz-300KHz)の波形なのですが、周波数ダイヤルを回しても発振周波数が変化しないことを発見(ちなみに上の画像の発振周波数は110KHz位だと思われます)まじか!よく観察してみると周波数ダイヤルを回しても、2連バリコンが動いていないことを発見!どうやら周波数ダイヤルのシャフトと2連バリコンを繋ぐジョイントに不具合があるようです。真中の白いジョイントです。ちょっと割れてる感じも6角レンチが無かったのですが、マイナスの精密ドライバーで回したところ、何とか固定することができました。パネル面の周波数と実際の周波数には多分結構な誤差が出ていると思うのですが、まあ、手持ちのアンティークラジオには同調ダイヤルに周波数が刻まれているにものはないですから、大体の周波数がわかればOKです。いくつかのレンジで発振波形を見てみました。Aレンジ(100KHz-300KHz)で一番右に回した時の波形です。多分322KHz位?Bレンジ(300KHz-1000KHz)の中央付近(570KHz表示)の波形。多分571KHz位でほぼ合っている?その他一応全てのレンジで発振が確認され、周波数ダイヤルで発振周波数が変化することを確認できました。(出力電圧は、レンジや周波数によって、特に低い周波数で小さくなってしまう場合もあります)内部変調では1KHzで変調できるようで、実際に波形もそうなっていました。今後これを使ってアンティークラジオの修理・調整を行う予定です。以上、「アンティークラジオのレストア番外編④ シグナルジェネレーター」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.07.05
電子工作ランキングこんばんは。今日の北関東は、昨日に引き続き少し「花冷え」って感じですしたが、午後から少し晴れ間が見えるようになりました。近所の桜の木には、緑の葉が少し目立つようになり桜の時期も過ぎつつあります。さて、前回ヤフオク!で落札したアンティークラジオの1台をご紹介したのですが、確認してみるとここ半年でいわゆるアンティークラジオを何と11台も落札していたことが判明しました。結構ウォッチに入れて相場を確認しているつもりなのですが、最初に購入したバッテリー式のUX-201A 3球ラジオがそこそこ高い価格での落札だったため、同程度のものを送料込み1万円前後なら安いんじゃない!?と感じてしまい、知らぬ間に?11台の落札となったようです。今日は番外編③としてそれらの中から最近入手したラジオの一台をご紹介したいと思います。UX-201A 5球 高2増幅再生検波ラジオ 後付けAC電源・スピーカー付き本来は外付けのバッテリーから電源を供給するバッテリーラジオですが、内部に電源部とスピーカー部(出力トランス+ダイナミックスピーカー)を後付け増設しています。回路的には、高周波2段増幅+再生検波+低周波2段増幅と中々高級な設計になっています。高周波2段増幅なので、同調用のバリコンが3つあるという、同調が極めて難しい回路構成です。実際入手時には、高周波増幅1段目の真空管は無く、アンテナ入力を高周波2段目の201Aのグリッドにセラミックコンデンサーに入れるという荒技で、同調の難しさを回避していました。(電波の強いところなら実用になる?)現在は、初段のプレートに接続しなおしています。入手時に付いていたUX-201A 4本は全てフィラメント点灯Okで、動作も確認できたのですが、問題なのは同調範囲が極端に下にずれているということです。ほとんどの日本のラジオは、AM放送の530KHzから1600KHz位に同調できるよう設計されているはずなのですが、このラジオの場合、上が700KHz程度のようなのです。(下は不明)ですので、うちの環境では、NHK第一(594KHZ)とNHK第二(693KHZ)しか入らないことになります。で、実際この2局しか受信できていません。この点はおいおい原因究明と調整を行なえればと思っています。外観はこんな感じでずいぶんとごっつい感じです。横幅が66cm 高さ25cm 奥行25cm と巨大な木製箱です。完全に手作りか?電源スイッチが1個とダイヤルツマミが6個あります。左からバリコン1(アンテナ同調)バリコン2(高周波2段目同調)バリコン3(再生検波段同調)、高周波用201Aフィラメント電圧調整用レオスタット、低周波用201Aフィラメント電圧調整用レオスタット。2つあるバリコンつまみの下の小さなつまみが、再生調整用ミニバリコン、レオスタットの下にAC電源スイッチがあり、見づらいのですが、右下からACコードがでていまして、右上にホーンジャックがあります。蓋を開けるとこんな感じ左側に内蔵スピーカーが、その奥に出力トランス(7KΩ:8Ω)があります。勿論後付けです。真空管ですが、全てUX-201A。初段の高周波増幅1段目の真空管はありません。右に向かって順に、高周波増幅2段目、再生検波、低周波増幅、電力増幅となっています。幸い全てのUX-201Aのフィラメントが生きていました。奥に見えるメーターは、電圧チェック用のメーターで、その右の切り替えSWで、フィラメント1(5V),フィラメント2(5V),C電源(-4.5V)、B2電源(45V)、B1電源(90V)を切り替えてチェックできるようになっています。右上のアルミ板の下に、電源回路が後付けされています。大変便利なのですが、唯一の欠点が、B電源がトランスレスで商用原電の100Vから直接整流し、抵抗で降圧していることです。この構造ゆえに、アースを取ることができません。(一度トライしたらブレーカーが落ちた)多分ACプラグの位置によってOKの場合もあるのかも知れませんが、試していません。内部の右側の拡大ですアルミ板の下側に1:3の低周波トランスが2個見えます。オリジナルが断線し、交換されたもののようです。右下に見えるレオスタットは、高周波増幅&再生検波段の201Aのフィラメント電圧調整用です。これもオリジナルから随分立派なものに交換されていますね。グリッド検波用の抵抗とコンデンサーも交換&追加されています。内部 左側拡大です3極管による高周波増幅なので中和コンデンサーが必要のようで、2個、半固定のバリアブルコンデンサー?が付いています。(これって同調周波数の低下に関係あるのか?)最初の方で説明したように、バリコン3つを使っての同調の難しさや不安定さを嫌って、アンテナ入力を高周波増幅2段目の201Aのグリッドにセラミックコンデンサー(4700PF)経由で繋いでありました。これも同調周波数に影響があるのかないのか?木製箱の背面シンプルにアンテナ線だけ出ています。今後の修理改造の予定なんですが、まず、電源回路を外そうと思っています。最大の理由は、B電源がトランスレスであること。多分コンデンサー経由でアースができるのではないかと思うのですが、十分な知識が無いものですからそれと外した電源回路の部品を用いて、汎用の201A用外付け電源を作ることを考えています。現在ACアダプターとDC-DCコンバーターなどを使った外付け電源を作っていますが、スイッチング電源なのでどうしてもノイズが残ってるように思えるのです。アナログな電源を作って比較してみることを計画しています。もう一つの計画は、出力トランスとダイナミックスピーカーを外して、こちらも汎用の代用マグネチックスピーカーを作成したいと思います。現在でも、スピーカーを内蔵していないラジオがたくさんありますので、そのチェックに使う予定です。修理ですが、まずは同調周波数が低くなってしまっている原因の解明ですね。今の知識や手持ちの測定器ではなかなか難しそうですが、ネットでいろいろ調べてみたいと思っています。以上、「アンティークラジオのレストア番外編③ 電源内臓バッテリー式?」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.04.05
電子工作ランキングこんばんは。前回の記事からあっという間に2カ月が過ぎてしまいましたこのあたりの桜も散りつつあるとても良い陽気になりました。残念ながらコロナは第4波の心配をしなければならない状況に....聖火リレーも始まりましたが、果たして東京オリンピックは開催されるのや否や引き続き自粛生活中ですが、コロナで期限が4月15日に伸びた確定申告の作業をしながら時々アンティークラジオのレストアをしていこうと思います。前回まで、バッテリー式の高一付4球(UX-201Ax4)ラジオの修理について書いていましたが、その後数台のアンティークラジオをヤフオク!で落札することになりました。今日は番外編②としてそれらのラジオの一台をご紹介したいと思います。UY-227+UX-26Bx2+12F 並四ラジオ AC電源 スピーカー無正面 まだ、スピーカーは内蔵されておらず、電池式の再生ラジオのような外観ですね。パイロットランプがAC電源であることを示しています。左のダイヤルが同調、右のダイヤルが再生調整だと思います。真中下のノブが電源スイッチで上にパイロットランプがついてますね。背面 直にACコードが出ています。右側の赤い端子2つが、アンテナとアース。その左の2端子(バナナジャックプラグ)がスピーカー端子のようです。中身です。真空管は左から、UY-227(検波再生)->UX-26B(低周波増幅)->UX-26B(電力増幅)->12F(片波整流)左端に、並四コイル。トランスは左から、1:3低周波トランス(ケース入り)、1:3低周波トランス(ハダカ)、電源チョークコイル、電源トランスとなっています。電源チョークコイルと電源トランスの間にケースに入ったコンデンサー(ペーパーコンデンサー?)が並んでいます。右上に見える後付けの部品は、電源回路のフューズのようです。何と購入時のお店や価格、手書きの回路図、修理状況が付いていましたこのメモによると、購入は昭和53年(1978年)12月。京都寺町のゲテモノヤで、テレフケン製の別のラジオのラッパ型のマグネチックスピーカー込みで23,000円ちょっと当時の物価を調べてみたのですが、消費者物価指数(総合)でみると、2020年101.8 1978年66.7 となり、当時の23,000円は、現在の35,000円位になるみたいです。結構高価な買い物ですよね。同時期に購入したSP内蔵のシャープ製ラジオ(これも多分並四だと思うのだけれど)が2000円だったことを考えると10倍ですから。ちなみに今回の入手価格は送料込みで6千円弱だったのでお買い得だったかな?修理状況も事細かに書いてあるみたいなので、現物と見比べながらレストアしていきたいと思いますが、購入時から、ATF1が断線気味、電源チョークコイル(実際には1:3AFTのGF側流用)が断線等の不具合があったようなのです。しかし、その部分は修理されているみたいなので、そこそこのレストアで受信できるようになるかも知れません。もっとも修理から40年以上たっているので、電源を入れる前に、コンデンサーのリークとトランスの断線、リークのチェックは欠かせませんけどね。AC電源を使ったアンティークラジオのレストアは初めてなので、慎重に事を進めたいと思っています。以上、「アンティークラジオのレストア番外編② 並四ラジオ?」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.04.03
電子工作ランキングこんばんは。もうすぐ2月ですが、まだまだ寒い北関東です。11都府県に緊急事態宣言が出されて、3週間?繁華街の人出はあまり減っていないようですが、それでも新規感染者が逓減しているのはうれしいですね。ただ、まだ千人を超える重症の方がいるらしいのでご本人も医療関係者の方も頑張ってほしいです。さて、先回に引き続きバッテリー式の高一付4球(UX-201Ax4)ラジオの修理についてです。結論から言いますと.....ラジオ放送受信できました!私の所では、NHK第一(594Kc)とローカル局(1530Kc)の2局の電波が強いので、この2局が受信できればと思っていましたが、2局とも受信できましたそこまでの過程を順を追って書いてゆきます。前回の記事で、テストオシレーターの外部変調入力にコンポのスピーカー出力を入れ、オシレーターの出力を直接ラジオのアンテナ入力に入れるという実験をしたところ、「で、結論から言いますと.......すっごく小さくしか音が鳴りませんうーん、どこが悪いいのかこれから徐々に探っていこうと思います。」という状況であることをご報告しました。というわけで今回は、RF部、AF部、レシーバーという風に3つの部分に分けてうまく受信できない原因を探ることにします。まず、このラジオの回路図をご覧ください。手書きしたのものをスキャンして、ペイントで加筆しました。ちょっと見づらいかも知れませんがご了承ください。左側から、緑枠の部分が、高周波増幅部、中央の青枠の部分がこのラジオの肝になる、同調・検波部分、右側の赤枠の部分が、低周波増幅部になります。右側のフォーンジャックにマグネチックスピーカーやマグネチックレシーバーを繋いで音を鳴らすわけです。動作チェックですが、以下の方法で行ってゆきます。①マグネチックレシーバーの動作チェック②低周波増幅部の動作チェック③同調・検波部の動作チェック⑤おまけで、高周波増幅部の動作チェック①マグネチックレシーバーの動作チェック音を出す装置が今の所このマグネチックレシーバーしかないので、これがちゃんと鳴るかどうかの確認をします。片側2200Ωで、両側直列配線なので。合計4400Ωとなります。これにコンポからのスピーカーケーブルを直接接続してCDを鳴らしてみました。小さいコンポのボリュームをVol.40(最高出力 通常のスピーカーを繋いだら多分爆音!)にしてやっと鳴っているという感じでした。もっともレシーバーを耳に着けているのではなく、スピーカーみたいな使い方をしているので当然かも知れません。でも一応は鳴ることを確認しました。②低周波増幅部の動作チェック冒頭の回路図の①②の順に、コンポのスピーカー出力に0.1μFのコンデンサーを介して音を入れてみます。この写真は回路図の②にコンポからの音声を入れチェックしているところです。①②点とも、レシーバーから音が出たのですが、ノイズがひどくてこれではラジオを受信できても実用にはならないなーと思いました。その時、「アースを取ったらどうだろう」と思い、アースを机上にある金属製のラックに接続したところ、うそのようにノイズが低減しました確かにノイジィーな環境だったのでアースが必要だったのかも知れません。ここまでで、低周波増幅部(電力増幅段も含む)とレシーバーの動作確認ができました。ですので、同調・検波部が動けば、ラジオ放送が聴けることになります。③同調・検波部の動作チェック前回と同じくテストオシレーターの外部変調入力にコンポのスピーカー出力を入れ、オシレーターを1000KCにして、出力を直接ラジオのアンテナ入力(A2)に入れてみました。そして、バリコンとレオスタットを調整すると.....コンポで再生しているCDの音が聴こえます!!つまり、同調・検波部(さらに言うと再生部)は動作していることになりますね。前回と異なるところは、アースを繋いでいなかったことだけです。その後、5mのアンテナ(室内のみ)でラジオ放送受信を試みましたがだめでした。それで、2階から家の外に10mほどのビニール線を垂らしてみて再度挑戦したところ、冒頭に書いたようにNHK第一(594Kc)とローカル局(1530Kc)の2局の受信に成功しました。以前ご紹介した「真空管ラジオの修理 201A 大正時代?の4球式受信機」の記事には、「念のためDIPメーターで調べるとRF段の同調周波数は590~1700Kc、検波段の同調周波数 520~950Kc」と書かれていたのですが、コイルの巻足し巻き直しがあったのでしょうか?問題なく1530Kcが受信できています。また、真空管のフィラメントの関係なのかレオスタットの接触の関係なのか、ちょっとノイズが多かったり、発振気味になったりするのですが、一度フィラメント電源(A電源)を切り、再度オンにするとノイズが軽減したりします。この時点で、実用になるか?と言われると???なのですが、趣味のおもちゃとしては十分楽しめるのではないかと思います。最後に⑤おまけで、高周波増幅部の動作チェックもしてみました。アンテナをA1に接続し、もう一方のバリコンとレオスタットで調整すると問題なく受信できることを確認できました。次回以降は、真空管の選別、電源回路の収納、外箱の修理(順不同)などを行ってゆきたいと思います。以上、「アンティークラジオのレストアその9 UX201A4球ラジオの修理③」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.01.30
電子工作ランキングこんばんは。ここ何日か最高気温が2桁を記録し、過ごしやすい北関東です。まあ、コロナ禍であまり外に出ないこともあり、外気温を感じていないってこともありますけどね。さて、先回に引き続きバッテリー式の高一付4球(UX-201Ax4)ラジオの修理について書いてゆきたいと思います。最初に電源を少し手直しをしましたので、ご紹介しておきます。今まで使っていた電源装置がこちらです。こちらが改良?した電源回路です。以前はB+用に12V4AのDCパワーサプライを使いDC-DCコンバーターでB+90VとB+45Vを作っていたのですが、それをケーブルが破損したノートパソコン用の19VDCアダプターの中身に交換しました。C-は単三乾電池3本で-4.5Vを準備します。将来ケースに入れる準備として電源SWも使用してみました。これを繋いでみた様子がこちらになります。コンパクトになりました接続部分の拡大です。この状態で、付属していたアンテナ線(約5m)を繋いで動作チェックしてみたのですが、やはり再生ラジオ特有の”ひゅーん”、”ピュ~”という音は聞こえるものの放送はキャッチすることはできませんでした。確かに当地の電波状態はあまり良いものではありません。さらに、電源装置にスイッチング装置を使用していたり、パソコンが起動していたりとノイズも多い環境なのですが、それでも手持ちのトランジスターラジオでNHKと地元のローカル局を受信できるので、それらが原因とは思えません。それで、原因切り分け(電波が弱いのかラジオが正常に動作していないのか、ラジオが故障ならRF部かAF部かなど)のために、中古のテストオシレーターの中古をヤフオク!入手しました。こちらです。いやー古いっすねネットで調べてみると、同じTO-1でもいくつか種類があるようです。初期のもの?は、外部変調の入力が無いようですし、使用真空管も、6C6x2、12Fと共にST管の3球仕様のようです。今回入手したものは、整流管は12Fでしたが、発振用は6BD6というmt管1本でした。ネット上のオリジナルの回路図では、1本の6C6で高周波発振、1本の6C6で低周波発振を受け持ちRF信号を変調させているようなのですが、6BD6(5極管)で1本で両方できるものなの?と思ったのですが、どうなんでしょうか?オシロなどで波形を見てはいないのですが、トランジスターラジオで受信してみるとどうも変調はかかっていないみたいなんですよね。まあ、それならそれでと外部信号を入れて変調させてテストをしてみることにしました。写真の左側にあるEXT MOD端子にコンポのスピーカー出力を繋いでみます。かなりボリュームを上げないといけませんでしたが、トランジスタラジオからはコンポでかけたCDの音が聞こえてきますので、この信号を使ってUX201A4球ラジオの調整をしてみることにしました。で、結論から言いますと.......すっごく小さくしか音が鳴りませんうーん、どこが悪いいのかこれから徐々に探っていこうと思います。次回こそは、この4球ラジオで放送局が受信するぞー!!以上、「アンティークラジオのレストアその8 UX201A4球ラジオの修理②」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.01.27
電子工作ランキングこんばんは。少し寒さを感じる時期になりました。日によって異なるのですが日中でも10度Cに届かない日は室内でも暖房のないところは寒さを感じます。さて、先回ご紹介したバッテリー式の高一付4球(UX-201Ax4)ラジオですが、少しいじってみましたのでご報告いたします。まず、このラジオが到着した時の様子です。部品を固定しているエボナイト?製のパネルと所謂回路部品を固定しているシャーシーが木製ケースから外れて遊んだ状態でした。拡大図 金属製の留め金が緩んで反対向きになっています。これでは固定できません。そして、問題の中身なのですが.......なんと貴重なナス型真空管UX-201Aの3本が箱の中に散乱しているという悲惨な状態でした。幸い1本も割れてはいませんでしたが、ロック付きのソケットですので、きちんと装着されていれば内部に緩衝材を入れなかったとしても(本来は入れなくてはいけないと思いますが)運送中に抜けるようなことは無かったものと思います。さらに中身のご紹介です。1:3の低周波(段間)トランスが2個です。修理記事にあったように、13年前に専門業者によって巻き直してもらったもので、多分性能を維持しているものと思います。シャーシーの一番後ろに電源端子が5個見えます。左から、B+90V、B+45V、B-A+6V、A-C+、C-4V? となっています。A-C+の端子が全体のアースです。手前にあるのが再生コイル。大きなコイルが同調コイル、手前の小さめのコイルが再生コイルで、ダイヤルによって2つのコイルの距離が変化し(結合度が変化)再生量の調整を行います。ざっと見た感じ修理の必要は無いように思いました。1か所気になっていたのは、「修理体験記」では不具合があって追加していた検波回路のグリッドリーク抵抗とコンデンサーです。記事では、「検波用のグリットリーク。抵抗は無限大。コンデンサーは75PFでした。」という記述があったのですが、確認してみると抵抗は断線しているのではなく、容器が錆ているために接触不良を起こしておりそのため測定ができず「無限大」になったようでした。それで、抵抗器の両端とソケットを600番程度の耐水ペーパーにて磨いたところ問題なく所定の抵抗値をしましました。こちらが磨いた抵抗器をセットして抵抗値を測った場面です。800KΩを指しています。抵抗器を外して測定すると1.2MΩです。修理に使った抵抗器の抵抗値ですね。で、修理に使った抵抗器を外してみると....2.4MΩでした。本来の抵抗器の値を示しています。さらにコンデンサーも外して容量を測ってみました。0.23nF=230PF で、こちらも正常値です。「修理体験記」で、どうして75PFだったのかは不明ですが、これで追加部品無しでオリジナルで検波できるはずです。さらに付属していた4本の真空管のフィラメントを確認してみました。2本はフィラメントOK、2本は断線しているようでした。断線している1本は、赤でXマークがついています。多分「修理体験記」でも言及している見せかけの高周波増幅段に挿入されていた真空管を思われます。(日本製?)その後、ebayで調達したUX-201Aを1本足して、検波・再生、低周波増幅、出力の3本の真空管を挿し、以前の3球ラジオ用に用意した電源を繋いでみました。3球ラジオには無かったグリッドバイアス用のC-は単三3本で約4.5Vにして試したところ、再生ラジオ特有の”ピュー~~”といった音がでましたので、回路としては正常に動いているものと思われます。残念ながらこの時点では、放送を受信して音を聞くことができませんでした。次回は、この4球ラジオで放送局が受信できるか書きたいと思います。以上、「アンティークラジオのレストアその7 UX201A4球ラジオの修理①」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.01.20
電子工作ランキングこんにちは。1都3県に緊急事態宣言が発出され、多くの県で外出自粛が要請されています。私も当分自宅待機で趣味の時間を楽しみたいと思います。さて、大正末期から昭和初期と思われるバッテリー式の3球(UX-201Ax3)再生ラジオのレストアを行っていますが、その後も暇をみてはヤフオク!でアンティークラジオを落札しています。気が付いたら現在レストアしているものを含め、5台のラジオを落札していました。その中で最近落札したバッテリー式の高一付4球(UX-201Ax4)ラジオについて書きたいと思います。こちらになります。 でかい横幅が63cmもあり、今まで入手したラジオの中で最大ですでも中身はこんな感じ。 スカスカですやん外観の豪華さを考えると当時ラジオを持ってるってことは、今では8Kの大画面TVを持っているってことぐらいステータスだったのかも知れませんね。応接間にでも置いてあったのかも知れません。実は落札した時には気づかなかったのですが、商品が到着して中身を確認している時、何か変な”既視感”を覚えたんです。で、よく確認してみたら、多分この分野ではかなり有名な方が”修理体験記”としてネットにアップされている記事中に出てくるラジオそのものだったのです。こちらのサイトになります。真空管ラジオの修理 201A 大正時代?の4球式受信機この記事は2003年4月から6月頃に書かれたものであり、修理後元の持ち主の元に戻ったものと思います。それから13年半の時を経て、リサイクルショップの手に渡り、ネットオークションにかけられたといった経緯なのかも知れません。簡単に目視をしてみましたが、2003年当時と大きな変化はなく、真空管は4本中2本がフィラメント切れでしたが、13年半前に修理されている1:3の低周波トランスは断線は見られません。ということは、真空管と電源(この機種の場合、B+90V,45V、A+6V C-4V?の3種類の電源が必要のようです。)を準備すれば、動作する可能性が大ですね。幸いUX-201Aは、ebayから入手した5本とヤフオク!で落札した2本の合計7本ありますので、現在リストアしている3球再生ラジオ用に3本使用しても供給可能です。しかも修理記事を見ればわかるように”4球ラジオ”となっていますが、高周波1段目は使用せずに検波段にアンテナ入力できるようになっているので、3球あれば動作が可能のようです。早速次に時間が取れた時に確認したいと思います。ただ、このラジオ、かなりの間放置されていたとみられ、電子部品が載っている多分エボナイト?の板を始め真空管ソケットなどに埃がこびりついており、金属部分はうっすら錆が浮いているところがありますので、埃の掃除と金属部分特に真空管ソケットの金属部分の研磨が必要になるものと思います。木製の箱自体も数か所傷みがあるので、見栄えも良くしたいものです。次回は、この4球ラジオで放送局が受信できるか書きたいと思います。以上、「アンティークラジオのレストア番外編 こんなことある?」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.01.10
電子工作ランキングこんばんは。寒い日が続きますが皆さん体調はいかがでしょうか?ご自愛ください。新型コロナの第3波も心配ですね。もう少し自宅待機したいと思います。さて、前回A電源(5V)をラジオに接続して、UX-201Aのフィラメント点灯の確認とレオスタットによるフィラメント電圧の調整について書きました。今回は低周波トランス2次側断線に対処するための回路変更について書くつもりだったのですが、ちょっと思い付いて、低周波トランスの修理ができないかやってみることにしました。1:3の低周波トランスですが、2次側が断線しているようで、よく見ると下側がネズミに食われた?みたいに切り欠きがあります。(錆もかなりひどいですが.....)もし、ここが断線しているとするとそこまで巻線をほぐしていって、断線を修復(はんだ付け)し、もう一度巻き直せば、修理ができることになります。2次側の引き出し線の下側が断線しています。というわけで、トランスを”まな板”から外してみました。小さいですね。何と140g位しかありません。軽い!念のために1次側と2次側の引き出し線に記号を付けます。ここで、ちょっと違和感があったので、回路図を確認してみました。左側の同調コイルの下に書かれているのが断線している低周波トランスです。回路図によると1次側のBに+45V、PにV2のプレートからの再生用のコイルにつながり、2次側のGに同調コイルとバリコンが、Fがアース(A-)につながっています。ところが実際の配置は1次側と2次側が反対になっているんですね。レストアの最初の方の記事で書きましたが、このラジオ、”まな板”が当時ものとしてはきれいすぎますので、新しい”まな板”に部品を組み直しているようです。その組直しの時に1次、2次を反対にしてしまったものと思われます。というわけで、低周波トランスの修理の時に1次、2次を入れ替えることにします。低周波トランスをコア(鉄芯)と巻線枠に分解します。新聞紙を外したところです。断線している部分が明らかになりました。髪の毛のように細いエナメル線を丁寧にほぐしてゆきます.....断線部分まで結構ありましたが、何とかたどりつきました。何本か切れてましたので途中の断線部分は捨てて、3か所ほど半田付けして、巻き直します。2時間ほどで完成です。コア(鉄芯)の方も本当は錆を処理した方が良いのでしょうが、今回はパスしてそのまま組み直します。出来上がりました。 巻線枠を入れ替えています。手前が2次側です。こちらが余ったエナメル線。そこそこの量です。それでも、修理後の直流抵抗を測ってみると、1次側 200Ω 2次側1800Ωとなっており、もう1個の低周波トランスの200Ω:1700Ωとほとんど変わりませんでした。というわけで若干2次側の巻き数が減りましたが、全体としては問題ないものと思います。早速”まな板に戻して、真空管無しでB電源を繋いで異常が無いかどうか確認します。V1のプレートが+90V、V2のプレートが+45V,V3のプレートが0V。うん?0V.....そうかマグネチックスピーカーがつながれてないので、プレートにB+が来てないんですね。で、別途購入してあったマグネチックレシーバーをフォーンジャックに差し込もうと思ったのですが.....入らず??標準の6.35mm(1/4インチ)のジャックだと思っていましたが、ほんの少し小さいジャックのようです。(そんな規格あるのか?)仕方ないのでワニ口クリップで繋いでみました。以前の記事では、A電源(5V)に5V10Aのスイッチング電源を使っていましたが、330円で購入してきた5V2AのACアダプターに交換しています。一応eBayで落札したUX-201Aを3本挿して動作チェックしたところ、マグネチックレシーバーから再生型ラジオ特有の”ギャー”という音が出たので、全体としては動作しているように思います。今日のところはここまでで終了。各段の回路が正常に動作しているのかどうかは今後確認してゆきたいと思いますが、SG(シグナルジェネレータ)とか持っていないので、実際の放送電波を受信しながらの調整しかできません。そのためにはある程度の長さのアンテナも必要になります。(地方で電波強度が弱い)次回は、このアンティークラジオで放送局が受信できるか書きたいと思います。また、eBay、ヤフオク!で落札したUX-201Aもご紹介したいと思います。以上、「アンティークラジオのレストアその6 低周波トランスの修理」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.12.04
電子工作ランキングこんにちは。新型コロナウイルス感染症の第3波で持ちきりのようです。早く収束してくれー!昨日に続き連投ですさて、今回は前回ご紹介したA電源(5V)をラジオに接続して、UX-201Aのフィラメント点灯とフィラメント電圧の調整について書きたいと思います。ラジオからは7本のケーブルが出ています。1.アンテナ線2.アース線3.B+90V4.B+45V5.B-6.A+7.A-何本かのケーブルが傷んでいましたので修復いたします。まずは、A+ケーブルが途中で断線し、布の被覆が破れているところがありましたので、2か所はんだ付けし、熱収縮のチューブを巻きました。さらに、A-とアンテナ線、写真には写っていないですが、アース線の先端が傷んでいましたので、はんだ処理して熱収縮チューブで巻きました。前回の記事で紹介した5V10Aのスイッチング電源に、A+とA-を繋いでみます。真空管を挿さないで真空管ソケットのフィラメント部分の電圧を測ってみると4.97Vです。OK手持ちの真空管を2本挿して、電源を入れた所このようにフィラメントが点灯しました。レオスタットを中点付近にするとフィラメント電圧は3.5V付近でした。少し低い感じですが多分調整可能だと思います。さて、今度は低周波トランス2次側断線に対処するための回路変更ですね。また、eBay、ヤフオク!で落札したUX-201Aもご紹介したいと思います。以上、「近況報告17 アンラジのレストアその5 フィラメント点灯」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.11.24
電子工作ランキングこんばんは。平年ならば秋の行楽シーズンで観光地の賑わいがニュースになる時期ですが、新型コロナウイルス感染症の流行の第3波が心配で引き続い自宅待機しております。皆さんも是非お気を付け下さい。さて、前回アンティークラジオ①の回路図と1個の低周波トランスの2次側断線を考慮した改造計画の回路図をアップしました。今回は、電源部分の構想の記事の予定でした。尚、タイトルが「近況報告15 アンティークラジオのレストアその3 回路図」のように大変長くなってしまうので今回から、前半部分を短縮し、「近況報告16 アンラジのレストアその4 電源準備」にしました。(それでも長いけどね)今回レストアしているアンティーク3球ラジオですが、今と違って電池(乾電池、鉛電池)を使用する仕様となっています。必要な電源は+B1 90V 高周波および低周波増幅、電力増幅部+B2 45V 検波および低周波増幅部+A 5V フィラメントの3種類となります。ラジオによってはそれ以外に、-C 数ボルト バイアス電源 が必要なものもあります。+Bには、積層乾電池(BL-0〇〇型 22.5V,45V,67.5Vなど)が使われました。現在は入手困難だと思います。充電ができない乾電池ですから大変費用が掛かります。こうしたラジオが高級家電?だった証拠ですかね。+Aには6Vの鉛電池が使われたようです。今でも一部のバイクに使われていますので今でも購入可能です。充電ができるのでこちらは経済的ですね。しかし、UX-201Aのフィラメント電圧は5Vですから、電圧降下があったとしても鉛電池の6Vを直接つなぐのは少し怖いですが、音量調整も兼ねて直列にレオスタットが入っていますので、安心して使用できそうです。今回のラジオ用の電源ですが、当初はこのように考えていました。+A電源 5V1A程度のACアダプターを入手してそのまま使用。ノイズを考えるとスイッチングではなく電源トランスを使ったものがベターか?ハードオフなどで探してみる。+B電源 006P乾電池を10個直列に接続して使用。5個目の所で45Vを出す。006P乾電用のバッテリーホルダーは通販で、乾電池本体は、100均で購入予定でした。【在庫限り特価】電池ボックスB 006P用 /WR-9VPC w 手作りキット WR9VPC wタカチ電機工業 BH-9V型006P電池ホルダー 【BH-9V-2】ですが、コロナ禍なので外出せずに家の中にあるものを探した結果、次のような構成の電源を用意することにしました。ただし、レストア試験用で、最終的にはもっとコンパクトなものにする予定です。+B電源 12V/4Aの安定化電源に、±45-390V出力のDC-DCコンバーターを接続し、0-45-90の電源として使用。DC-DCコンバータです。通販で792円+A電源 手元にあった5V10Aのスイッチング電得をそのまま使用まずは、+Aのみ接続して、フィラメント電圧が正常に出るかをチェックしたいと思います。実はeBayで落札したUX-201A 5本とヤフオクで落札したUX-201A,CX-301Aが早々と届きましたので、次回はこれらの真空管を実際に挿してフィラメント点灯のチェックまで行う予定です。以上、「近況報告16 アンラジのレストアその4 電源準備」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.11.23
電子工作ランキングこんばんは。朝晩の寒さを感じながら、毎日の運動不足で体重が気になる日々です。皆さん元気でしょうか?さて、ヤフオク!入札したアンティークラジオの回路図を起こしてみました。ネット上にあった「201Arefllexradio」を元に、現物の配線等をたどり、抵抗などの値をテスターで確認して作成しました。こちらになります。電子部品が高かった時代の作りなんでしょうか?部品数がすごく少ないですよね。コンデンサーがバリコン(バリアブルコンデンサー)を含めて4個、抵抗に至っては、1MΩ(表記は2MΩ)1個、レオスタット2個の合計3個です。特に真空管は高かったので、最終段のV3を除いて、2つのバルブにそれぞれ2つの役割を持たせています。(知識が十分でないので、勘違いの部分があるかもしれません。ご了承ください。)V1は、アンテナから入った電波をL1,L2,C1で選択(同調)して、高周波増幅し、L3、L4を通してV2に送っているのですが、同時に、T1(1:3の低周波トランス)を経由して、V2で検波・増幅した音声信号(低周波)をグリッドに入れて、低周波増幅をしてV3に送っています。V2に至っては、L3、L4を経由してV1から送られてきた高周波(ラジオ電波)をL4,C2でさらに選択(同調)してグリッド-カソード(フィラメント)間で検波し、プレート側に音声信号(低周波)を出し、T1を通してV1に入力。さらに一部の高周波をL5、L4を通してグリッドに戻し(正帰還)感度をあげるようにしています。V3だけは、V1で増幅された音声信号(低周波)を電力増幅して、スピーカーを鳴らす役割のみになっているようです。SPという端子は、6.3mmのモノラルフォンプラグでここにマグネチックスピーカーあるいはマグネチックレシーバーを挿して音を聞くことになります。マグネチックスピーカー(レシーバー)のインピーダンスは、10KΩ位だと思います。現在主流のダイナミックスピーカーのインピーダンスは、4-8Ωですので、これを繋ぐと多分V3が電流過多で壊れるものと思います。ただし、現在想定している006P10個のB電源ではそこまでの電流は流れないかな?この回路の全ての部品が正常に機能するなら、真空管と電源を用意すれば、ラジオとして動作しそうなのですが、大変残念なことにT1の2次側が断線しています。V1に音声信号が入らないので、当然V3にも音声信号が流れず、スピーカーから音は出ないことになります。(かすかにはなるかもですが...)まあ、代替品が調達できれば入れ替えるだけでいいのですが、当然市販はされていませんので、中古部品を探すことになります。(巻き直す技術があればそれも面白いのでちょっと考えています)それで、この低周波トランスを使用しないで、ラジオとして機能しないものかと思い、2つの回路を考えてみました。一つ目の回路がこちらです。考え方としては、T1の一次側をチョークとしてV2の負荷に使用し、音声信号をV2のプレートからCH1、C6で高周波を減衰させて、C5経由でグリッドに入力するというものです。T1は、1:3のトランスなので、音声電圧は約3倍になり、高周波も直流も遮断できるので、CH1,C5,C6、R4が不要になるという優れもの(但し、通過帯域が狭いので音質は低下)ですが、一応こんな形で動作させることができるかも知れません。(知識が浅いので間違いがあったすいません。)二つ目の回路がこちらです。考え方としては、T1とT2を交換し、T2の一次側をチョークとしてV1の負荷に使用し、音声信号をV1のプレートからCH1、C4で高周波を減衰させて、C5経由でV3のグリッドに入力するというものです。一応こんな形で動作させることができるかも知れません。(こちらも知識が浅いので間違いがあったすいません。)C5,R4の値は、もう少し調査をしたいと思っています。以上、「近況報告15 アンティークラジオのレストアその3 回路図」 でした。次回は、電源部分の構想の掲載を予定しています。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.11.05
電子工作ランキングこんばんは。今日の北関東は朝から少し涼しかったです。一日はっきりしない天気でした。車で30分ほどの山の方では紅葉が始まっているようです。だんだん冬の足音が聞こえてきます。さて、午前中にアンティークラジオのレストアに必要な古い真空管UX-201Aをebayで落札しました。こんな感じのもの国際便の送料を含めると(支払金額の38%が送料)結構な金額ですが、それでも現在ヤフオク!に出品されているものの半額位で入手できました。(当然まだ到着していませんが....)これだけ日米の差があると少し多めに入手してヤフオク!に出品すればレストア費用が出るかも知れませんねさてレストアに必要な回路図ですが、ほぼ実機と同じであろう回路図をネットで見つけることができました。実際の回路を目とテスターでたどってもほぼ同じです。これを参考に実機の回路図を書こうと思っています。もう一つの懸案である1:3の低周波トランスの入手はまだなんですが、回路変更で対応できるかも?という考えがあるので、真空管到着予定の11月下旬までもう少し探してみようと思います。これから電源の確保に入ります。将来的には商用電源から電源を取りたいと思っていますが、今回は前回書きましたように、ヒーター用に5V1A程度のDCアダプター、B電源用に006Pのアルカリ電池10個を用意したいと思います。幸いこのラジオには、C電源は使われていませんので、この2つの電源でOKのようです。006Pですが、Amazonだと8個で1300円くらいなので百均で買おうと思いますが、いわゆるバッテリースナップも10個必要でこれはAmazonの方が安そうです。DURACELL-PROCELL 9V006P アルカリ電池 1個 デュラセル/プロセル ダース買いでお得!DURACELL-PROCELL 9V006P アルカリ電池 1箱(12個)デュラセル/プロセル006P 電池スナップ 黒カバー 厚約7mm 2個入 <bat-037>Amazonで電池スナップ10個を探していたのですが、ケース付きが安かったのでこちらにしました。楽天市場ではこちらが類似商品です。ソウテン バッテリーケース 9Vボルト バッテリー4個 15センチメートル ホルダーケース ブラック以上、「近況報告14 アンティークラジオのレストアその2 UX-201A落札」 でした。次回は、回路図の掲載を予定しています。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.11.02
電子工作ランキングこんばんは。比較的温かな北関東です。この時期でも太陽の光があると本当に温かです。先回の記事で、古いラジオ(アンティークラジオ)をヤフオク!で落札したことを書きました。今回からそのレストアの記事を書こうと思います。まずレストアに必要な回路図ですが、昔のラジオでもメーカー製のものなら裏蓋に貼ってあったり、型番がわかればネットで調べたりできるのですが、今回のアンティークラジオはメーカー製なのかどうかも不明で、当然回路図はついていません。同年代のラジオでもダイヤルなどにメーカー名があったりするのですが、このラジオにはそのようものもありませんので、メーカー名や型番などからネットで検索することもできません。ちょっと回路図から離れますが、メーカー製では無いとすると個人が作ったものかというと木製ケースやパネル加工、バッテリーにつなぐケーブルへのマーカーなどを見ると少量生産であっても量産品なのかなと感じます。まあ、メーカー製ではなく、当時市販されていた部品を集めて製作するビルダー製である可能性が一番高いと思いますが....で、ケースも含めて当時ものかどうかという点ですが、木製ケースや中で使われている部品はその傷み具合やさび具合からして当時ものだと思うのですが、部品が付いている所謂”まな板”はちょっと当時のものにしてはきれいすぎるかなと感じます。なので、当初のまな板から部品を外して、新しいまな板(もしかするとパネル版も)に部品を移して作り直したのではないかという線が一番妥当なのかも知れません。話は戻りまして、回路図です。ざっと回路を見た感じだとこのラジオは、高周波一段増幅、再生検波、電力増幅という1-V-1という回路のようです。でネットで探してみるといくつか候補がありました。その中で、昭和初期(一桁)に作られたと思われる高周波増幅つきの201A 3球電池式受信機の回路図が手元にあるラジオに一番近そうです。(転載許可を取っていないので、掲載できません。すいません。)この回路図を現物と照らし合わせて、手書きで回路図を書こうと思っています。木製ケースから回路部分を外し、後ろ側から撮影してみました。レストアに必要な部品の調達ですが、最低でも UX-201A 3本 (予算8000円) 低周波トランス(1:3) 1個 (予算2000円)が必要です。UX-201Aは、互換の真空管を含めて国内では高い(@3000円から@5000円)のでebayからの購入を考えています。少し多めに輸入して余分を国内で売れば、1本2000円程度になるのではないかと...低周波トランスの入手はちょっと難しいかもです。巻き直す技術もないし、どうしましょう?電源はとりあえず実験用に、ヒーター用に5V1A程度のDCアダプター、B電源用に006Pの乾電池10個を用意したいと思います。このラジオには、C電源は使われていません。真空管の入手時期次第ですが、何とか年内に音が出るところまで持ってゆきたいですね。以上、「近況報告13 アンティークラジオのレストアその1」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.10.30
電子工作ランキングこんばんは。気が付けば秋も深まり紅葉の便りが届く季節になりました。前回の記事で、「暑い、暑い」と言っていたのがうそのようです。最近は鉄道模型の製作等はちょっとお休みしています。その代わりと言っては変ですが、昔から欲しいと思っていた古いラジオをヤフオク!で落札しました。大正から昭和初期に製造されていたUX-201Aというナスの形をした結構初期の真空管を使ったラジオです。分類としては、アンティークラジオ、ヴィンテージラジオになるものと思います。何といってもAC100Vの商用電源ではなく、バッテリー駆動の「ラヂオ」なんです。こちらです。大きさですが、ラジオ部(下の木製の箱の部分)のサイズはW=53cm、H=23cm、D=26cm(でかい!)スピーカー(箱の上に載ってるラッパです)の開口部の直径は26cmで高さは47cmです。スピーカーのドライバー(音を出す装置)は、一番下のこの部分にあります。結構年季入ってますね。ラジオ部分は国産だと思いますが、このドライバー部分は輸入品だと思われます。現在主流のダイナミック型ではなく、効率の良くない”励磁型”ひずみが多く効率も良くないマグネチックスピーカで、ラジオ部の電力増幅部(スピーカーを駆動する部分)も貧弱なのでこういった”ラッパ”が必要なんですね。こちらがラジオ部を正面から見た見たものです。、左右にある大きなダイヤルがラジオ局の周波数に合わせるためのバリコンのつまみです。普通のラジオの場合同調用のダイヤルは一つなんですが、この当時2連バリコンというのがなかったからでしょうか?アンテナから入った電波を選択するための同調回路に一つと、検波(ラジオの電波から音声信号を取り出す)の前に1個設置されています。下側の2つのダイヤルは、レオスタットと呼ばれる可変抵抗器で、真空管のフィラメント電圧を調整するものです。(再生検波の調整や音量調整に使う)そして真ん中のノブは、再生検波という方式で使うコイルの結合度を文字通り距離で調整するためのもので、引いたり押したりします。左下が、フィラメント用の電源スイッチ、右下がスピーカー出力端子(プラグ)になります。ここには励磁マグネチック型のレシーバーも繋げられます。ラジオ部分の中身はこんな感じです。ガラガラですね真空管が1本しか刺さっていません。本来は同じ真空管(UX-201A)が3本使用されます。別角度から見るとこんな感じです。通称”まな板”と呼ばれる木製の板の上に、真空管ソケットを始めとする部品がマイナスねじで止められており、針金みたいな(多分錫鍍金線だと思いますが...)導線で配線されています。見た所その他の部品は、コンデンサーが2個と抵抗が1個、低周波トランスが2個といった本当にシンプルな回路になっています。こちらがスピーカー部を単独で撮ったものです。基台の部分に音量調整のスライド抵抗?が組み込まれています。落札金額ですが、送料を合わせると2万円近くなり、ちょっと高くなりました。写真に写っているUX-201Aという真空管(相場1本 2千円から4千円くらい)が使えれば、相場より少し高く程度ですが、確認しましたらフィラメントが切れていましたので、かなり高めでの落札になりましたね。(ついでに現在では入手が難しい1:3の低周波トランスの一つは断線しているようです。)でも、以前から欲しいなと思っていたラジオで、外装を含めて(約100年近く前ものだと考えると)良い状態で、貴重な品物ではないかと思っています。自分はこうした古典ラジオの知識はあまりないのですが、何とか音が出るよう修理をしたいと思っています。真空管のUX-201Aも結構流通量はあるようなので、値段さえ気にしなければ入手は可能のようなんですが、さすが1本4000円が3本12000円は痛い出費なので、ebayからの購入含めて少し時間をかけて入手してみたいと思っています。まずは、回路起こしからでしょうか?この年代のラジオの回路図は、ネットで探してもなかなか出てこない(手書きのものを1つだけ見つけましたが)、現物から回路を描いて、部品が壊れていないかどうかのチェックを行ってゆきたいと思います。以上、「近況報告12 古いラジオを買いました!」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.10.27
昨日から事務所(本業の事務所だが、せどりの仕事場でもある)の片付けをしています。例の3段カラーボックス(ホワイト)が窓際に4つあったのですが、それを物置部屋に移しました。道路側の窓が使えるようになり明るくなりました(^_^)yその隣にあるスチール棚に以前?の趣味である真空管ラジオがあるのですが、いままでその前にごちゃごちゃ物がおいてあったので使っていませんでした。今回この棚も少し整理したので、ラジオが使えるようになりました。これですね。真空管を5本使った一般的ないわゆる5球スーパーではなく、それに高周波増幅が追加され、マジックアイも付いた7球スーパーという高級ラジオ?です。詳しくは昔のHPをご覧ください(^^;;ばななパパのオーディオライフ<<すいません。サーバーの故障でリンク切れです(^^;;今日はこのラジオでNKH第一や地元の栃木放送を聴きながら、細々と売れた7冊の出荷をし、このブログを書いてます。最新のラジオに比べ、でかい、電気を喰う、音が悪い、操作が面倒 と欠点ばかりですが、懐かしさと温かさを持っています。なかなか入手しにくくなりましたが、楽天市場でも購入可能です。ちょっと高いですが......木製 アンティーク 真空管 ラジオ修理前提ならヤフオクなどにも出品されています。この本を参考に作成・修理するのも楽しいですよ。真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!役立つせどり情報はこちらに人気blogランキングブログランキングranQ
2006.10.18
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