ノンシュガー・プルマン



ノンシュガープルマンブレッド

( はじめに )

 この食パンは、ヨーロッパ型イーストの特性を利用し、極限までにパンの糖質を減少させる事を目的としたものです。
 ですので、過醗酵させたフランスパンのような生地を、型に詰めたものの発展系だと考えると、わかりやすいと思います。
 また、申し訳ないのですが、業務用レシピです。
 御家庭でしたら、変更が必要かもしれません。

( 材料 )

~ 中種 ~

 50% ゴールデン・ヨット(日本製粉)
 50% レジャンデール(日清製粉)
0.9% サフ・インスタント
0.5% ゴールド・マルツ
 56% 水

~ 本ごね ~

 10% 水
  8% 無塩バター(四つ葉乳業)
  2% 塩(シママース)

( 工程 )

 まず、中種を仕込みます。
 サフ・インスタントを使用するので、事前に水に溶かしておいて下さい。
 中種ですので、粉、サフを溶かした水、ゴールドマルツをスパイラルミキサーで低速3分で生地を完成させます。こね上げ温度は24度です。
 中種は、30度80%のホイロにて、4時間発酵させます。100%中種法の場合、この、中種の醗酵が、パンの出来上がりに非常に関わってきますので、慎重に観察して、醗酵の状態を確実につかみたい所です。
 目安は、フィンガーテストを行い、周りが落ちる程度です。中種としては、ちょっと発酵しすぎぐらいの気持で、ちょうど良いです。この時点で、醗酵が足りない場合、「糖質を減らす」という目的が達成されず、普通の砂糖抜きの食パンになってしまいますので、御注意下さい。

 さて、本ごねです。
 中種と水と塩をスパイラルミキサーに入れて、混合します。低速5分/高速5分です。最後にバターを投入し、バターが馴染んだら(低速3分ぐらい)ミキシング終了です。完成した生地は、通常の食パンのように、グルテンが形成されているはずです。
 だいたい20分ぐらい、休ませて、分割し、丸めます。
 分割重量は、通常のプルマン型食パンを作る重量と同じです。ちなみに、私の場合は型比容積25%です。
 ベンチタイムを20~30分とって、俵型に整形します。丸めた生地を手でガスを抜きながら四つ折りして、その四つ折り生地を、俵型に締めていきます。フランスパンの整形をするように締めて下さい。
 整形が終わると、ホイロに入れます。

 中種の醗酵が順調でしたら、だいたい、ケースの8~9割ぐらいでたら、オーブンに入れて焼成です。通常のプルマン型食パンを焼く温度と時間で結構です。焼減率は10%ぐらいです。

 できあがり。

( さいごに )

 元ネタは、兵庫県のバックハウス・イリエさんのレシピです。
 ポイントは、中種の醗酵です。サフ・インスタントが0.9%と、ちょっと多い目のような気がするかもしれませんが、これも重要なポイントです。
 最終醗酵では、窯伸びがあまり期待できませんので、いっぱい上げる必要があります。
 ゴールドマルツよりも、モルトパウダーのほうが良いのですが、手元にない為、代用しています。モルトパウダーか、モルトシロップがあれば、それを使ったほうが、効果があると思います。



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