PR

Favorite Blog

むさしの森珈琲でラ… ちょこぱん。。さん

FLAT SKIN CLENSE & … ♪くまち♪さん

ネット懸賞・パン工… ジャムおばさん23516さん
NAONAO焼きた… NAONAO3さん
美味しいパンが作り… たくりょんさん
~ときはゆき~ つ… 常盤 雪さん
手作りだいすき!も… なおちゃん31さん
さくらのへや さくら135さん

Comments

ゆう@ Re:パン・ド・ミって、何やねん、という疑問 はじめまして 最近、ホームベーカリーを見…
せーぐる @ Re:ひっさしぶりに来てみたら(03/01) こけっこ10さん >せーぐるさん、ご在…
こけっこ10 @ ひっさしぶりに来てみたら せーぐるさん、ご在宅!うれしいです。
masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…
+あやる+@ 初めまして。 わかりやすい説明で感動しました☆ 昨日…

Profile

せーぐる

せーぐる

2008年10月18日
XML
カテゴリ: コラム
みなさん、おひさしぶりです。
せーぐるでございます。
生きております。


しばらく放置していたこのブログですが、コメントやトラックバックや掲示板に、不適切な気書き込みが増えているんですね。
最近は、ブログの60%はネット上のゴミである、という報告がどこかにもありました。
うちのブログも、ネット上のゴミになっていないとも限りませんが・・・。

さて、久しぶりに更新します。

といっても、結構、深刻な話をするかもしれません。

メディアを騒がせている「食の安全性」のこと、みなさん、気になりませんか?


簡単な話です。
日本人にとって、大切な日本の食が、ぞんざいに扱われている。
ただ、それだけです。

私は「地産地消」というキャッチフレーズは好きでないのですが、それが食文化の本質だとは感じています。
食べ物というものは、本来、目の届く範囲、手の届く範囲のものを食べるのがよいとされています。昔の人は「七里のものを食べるのがよい」と言っています。七里とは現在の距離で約30キロ弱。だいだい、それぐらいの地域の食品が、その土地の人にあった食品だと言っているわけです。

さて、私の生業であります「パン」ですが・・・。
元が「小麦粉」であるため、まず、その七里がむりっぽいですね。
塩、砂糖、イースト、もそうなのかもしれませんね。
じゃ、パンは日本の食文化に適していないのか?という疑問が生まれます。

私はその通りなのではないか、と感じています。

日本のパン食は、戦後のアメリカからの大量の小麦の配給によって成り立っていました。

大量の小麦を、オートマチックに、大量のパンに・・・。
それが、現在の約4分の3に達する大手のシェアにつながるわけです。

それでも、志の高いパン屋が日本中にあります。
だから、世界中探しても稀な、うまいパンが食べられるわけです。
しかし、その素材は、世界中から集められていたりします。


私にはそれが疑問に思えて仕方がありません。

消費者が求めるものが、正解なのか?
生産者が望んでいるものが、正解なのか?

どちらが正しいのかは、私にはよくわかりません。
それは、個人個人が決めてよいことだと考えています。

ただ、確実に言えることは、日本人は長い時間をかけて、小麦ではなく、米を愛してきたことです。

世界史で見ればパンは約4000年の歴史を持ちますが、日本のパンの歴史はたかだか100年ちょっとです。

しかし米は、弥生時代には栽培されていたと聞きます。
だからこそ、神に米や酒(日本酒=米から作る酒)を捧げるわけです。

だからこそ、もういちど、日本のパンのありかたを考えてみるのも、大切なことなのだと思います(まちがえても、米のパンをつくる、という意味ではありません。言語道断です)。

それが、私たち自身の食生活を正しくするために、必要なことなのではないでしょうか?
なんとなく、食生活を正しくすると、社会も正しくなりそうな気がしませんか?

現在の私たちの食生活は、かなり混乱した状態です。
無国籍に近い食事をし、食品自給率も40パーセントあたりをふらふらしています。
現状からいきなりは不可能ですが、本来は、自然に即した食生活で生活することがベストですし、それに近い形にもっていくのがベターです。

そうするためには、現状にいろいろと問題があることに気がつくことでしょう。
その問題に気がつくことが、大切なのです。

そして、すこしでも、その問題を解決することが、日本の食生活、ひいては日本を日本らしい国にしてゆくことになるのではないでしょうか?

私は、最近、そんなことを考えながらパンを作っています。
お客様に喜ばれるパンを作る仕事を誇りに思っています。
安心・安全なんて、あたりまえ。だって、喜んでもらいたいんだから。
私は、自分の技術と知識と経験を踏まえて、パンを作ります。
しかし、それが日本の食文化にはなりえないことを踏まえて、あえて進む道です。

だから、私生活では米を大切に食べています。娘と一緒に。家族と一緒に。

娘にはパンも好きになってもらいたいですが、日本人として長年愛され続けてきた米を大切にしてほしい。そうすることで、食べ物の大切さを感じてほしい。そう思います。

「実るほど・首を垂れる・稲穂かな」

この言葉が日本人の精神を表わしていると、私はよく感じています。

このすばらしい国のために、私たちは、まず、自らの国を知らねばなりません。
国と言いましたが、住んでいる地域のことから、知っていく。
もっと小さく、家族から知っていく。
そして、自分自身から知っていく。

そんなことが、大切になってくるのではないのでしょうか?



もうこのブログを更新することはないでしょう。

なぜ最後にこんなことを書いたのでしょう?
私は、このブログに訪問される方に、もう一度、真剣に「食」について、考えてもらいたいと思ったから・・・。


皆様の幸せを祈りつつ、筆を置かせていだだきます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008年10月19日 18時59分36秒
コメント(3) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:最近は(10/18)  
★WAKA★  さん
こんにちわ☆
日記読ませて頂いて、とても心に留まりました。
私はパンが大好きで以前は一日3食パン食が当たり前で毎日パン屋さんへ行ったり、自分でもパン作りにはまったりと言うくらいパンが大好きなのですが、ここ最近はお米も自然と食べたいと思うようになりました。体調が不安定な時は特にお米が身体にとても優しいなぁ。としみじみお米のありがたみを感じてます。やはり日本人の身体には合ってるのだな・・と思うようになりました。以前よりもお米を美味しいと思えることが私自身とても幸せに思ってます。
その矢先に今日せーぐるさんの日記に出会ったのでとても不思議なモノを感じています^^
私も身近なところから知っていきたいと思います。
貴重なお話本当にありがとうございました!
次回の更新を心待ちにしてます*^^* (2008年10月19日 16時17分51秒)

いままでありがとうございました  
こけっこ さん
以前「ありがとうのパン」というブログでリンクさせていただいていたこけっこです。
今まで本当にありがとうございました。おっしゃること、すごくよくわかります。私はパンを焼くのが好きですが、米どころに住んでいるということもあって、御飯もだいすきです。実は自分の中で矛盾があるんですね。
で、米粉でわざわざパンを作るより、米を御飯として食べたほうがず~~~~っとおいしいに決まってる、とも思っています。

まとまりませんが、せーぐるさんのおっしゃることにはとっても共感しております。
ちなみに私は http://rejoice.blog.shinobi.jp/ で新しいブログを書いてます。よろしかったら遊びにいらしてくださいね。 (2008年10月23日 21時59分53秒)

Re:最後の挨拶(10/18)  
masa さん
残念ですね、最後なんて。
お書きになっている日本の食の異常さについては完全に同感です。
私は都会から田舎暮らしに変え、借りた畑で小麦を作り、自分でパンを焼いています。
米粉で作るパンが言語道断だとしても、自給する小麦で作るパンは「あり」だと思います。
ただ、プロが消費者に供給するというレベルではまだまだ無理なのかもしれませんが。
日本の庶民の食卓で毎日無理なく食べられるパンってどんなものなんでしょう。日本で無理なくとれる小麦でできるパンの味が確立されたら、その時に初めて本当の「日本のパン」の歴史が始まるんでしょうね。
ご活躍をお祈りしています。 (2008年10月26日 09時51分56秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: