萬華鏡-まんげきょう-

能「清経」

◇清経(きよつね)◇



【あらすじ】
平清経の妻は、戦陣に出た夫の留守を京の館で守っている。そこへ家臣の 粟津三郎が、主君の死を知らせに訪れる。
妻は、夫が再会を果たさず自害をしたことを怨み、形見の遺髪を手向け返して憂いに沈み、眠りにつく。
その枕辺に清経の霊が現われ、遺髪を返したことに対して恨み言を言う。
そして、清経が最期を迎えるまでの戦況と自害へと至るまでの心境を語る。

すると清経は修羅道の苦しみに襲われ、戦いの有様を再現した後、弥陀の救済を得て成仏をする。
「平家物語」の挿話から世阿弥が脚色した、優美な修羅物。
無常観と恋慕の哀愁が漂い、名作の誉れが高い。

※参考・・・第46回 式能 プログラムより



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