萬華鏡－まんげきょう－

二人大名（ふたりだいみょう）

◇ 二人大名ふたりだいみょう ◇

【登場人物】通行人 /　大名　/　大名

◇あらすじ
都に遊びに行くことになった二人の大名。しかし使用人が全て休みで誰もいないので誰かに出会ったら家来にして太刀を持たせよう、ということになる。
そこに通りかかった男を呼びとめ、太刀を手にかけて脅し、無理矢理太刀を持たせることにした。

通行人「さてさて迷惑なことじゃ」
そりゃそうですよねぇ、太刀くらい、大して重くはないのだから自分で持てばいいのに（笑）
ふと考えると太刀は自分の手の中にある。
ようし、ここは一つ、この威張り腐った大名たちに仕返しをしてやろうぞ～(￣∀￣)ﾆﾔﾘ

ここで、今度は逆に大名へ向かって太刀を振りかざし、全ての太刀や小刀を奪い、さらには小袖と長袴まで取られる始末。
身包み剥されなんという情けない姿（笑）下着も同然です。

返してくれぃ、と懇願する大名たちに、「面白うせい」と通行人。
そこで、「犬の噛みあう真似」をしろ、「鶏の真似」をしろ、トドメに、最近流行っている小唄で面白うせい、などとあれこれ注文をつける。

♪京に　京に流行る　起き上がり小法師　殿だにみれば～殿だにみれば　ついころぶ～ついころぶ～がってんか～がってんじゃ～･･･

狂言にしてはちょっとエロチシズムな小唄だそうで。
でも、意味を知らないで歌っていたら、覚えやすいし楽しい節ですね（笑）

一通り面白いことをさせて、満足した通行人。
「さて、この小袖長袴と太刀を返そう・・・いや、やぁーめた！じゃねっε=ε=ε=ε=ε=┏(￣ー￣)┛ｽﾀｺﾗｻｯｻ」とそのまま逃げてしまう。
※参考：夜桜能パンフレット　狂言鑑賞二百一番

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