【12/19の日記より】
今日は、子午線の祀りを観劇してきました。
過去日記のタイトルを見てもお分かりのように、ここんとこずーーっと「子午線、平家物語モード」です。
細かいレポは本日のところは更新できませんが、ただ・・・
野村萬斎さん演じる「平知盛」の美しいことっ
まず幕が上がり、語り手の方が朗読。
その後、暗闇となり
移動式の階段が登場し、その上に平氏源氏が並び、観客席に向いての郡読から始まります。
いわゆる一の谷の合戦で鵯越(ひよどりごえ)から追い落とされ敗北を記した平家、また知盛が息子知章を失ったときの描写です。
すでに、あめみこ。
知章が討ち死にをするシーン、堅物太郎が知盛を守るべく我武者羅に敵の間に立って入り戦うシーンで泣きそうに・・・
このまま4時間持つのだろうか?と冒頭から心配になりました。
細かいこの劇での描写、演出や感想は後ほど、たーっぷりとネタバレ萬斎、いや満載で書きますね。(真面目なやつ)
ちょっとここでは、爆裂しちゃっていいですか( ̄∀ ̄*)ニヤり☆
しちゃうよ、しちゃう。だって、ここはあめみこ日記ですから~。
萬斎さん演じる平知盛。
特に知盛さんのお顔は、まるで「晴明さん」です。
いや、ほぼ同じ。
少しドーランが濃いという点だけでしょうが、スポットライトを浴びているのでより白く美しいお肌が際立っています。
鬘を被っているので、少しキュっとひっつめた状態ですから、超切れ長・・なんですね。
それってまさに晴明さんでしょう?
演技中の表情一つ一つ、仕草にしても、今まで観てきた萬斎さん演じる役が練りこまれているようでしたね。
悲劇的な展開を迎えるという点で、オイディプス王のようでもあり、同じ平安時代に生きた人としてその風雅が漂う晴明さんのようでもあり、饒舌に長い台詞を捲し上げるように話すその人はハムレットのようでもあり・・・
「あ、晴明さんの顔をして、オイディプスみたいなこと言ってる」
なんてことも感じましたね(笑)
「道はひとつだーーーーー!(〃*`Д´)」
とキレっぷり激しい台詞がひとつありましたが・・・
どこかで聞きませんでしたか?
オイディプス王っぽい( ̄∀ ̄*)ニヤり☆
とあるシーンにて
「民部見ろ、あの北斗を。あの剣先の方角には金神(こんじん)が位して、それを背に負うて戦わねば戦必ず破れる・・・陰陽寮の小博士(こはかせ)がいつやらいっていたのを、その時は気にも留めずに聞き流していたが・・・」
そんな晴明さんみたいなお顔して「おんみょうりょう」なんて発音された日にはぶっ倒れるな・・って思っていたそのシーンが(* ̄ii ̄) 鼻血ブー
それも、あめみこの座っている左の立ち位置での台詞でした・・・
これは、昔は陰陽師の話などまともに聞いた事も信じたこともなかった。それほどまでに栄華に満ちた時代を送っていたことの現われ。
それがここで、自ら「陰陽寮の陰陽師がこんなことを言っていたのだ」と気弱な自分に気づくとともに、照れるというか失笑しているシーンがここ。
予め言っておきます。
暴走中です←あめみこ
何を言ってもお許しくだされ。
ほら、誰しもファンであれば「あっ今目がバッチリあったわー(〃 ̄▽ ̄〃) 」なんて浮き立つこともありましょう?
それです、愚かなやつと思ってお聞き流しを。
そう、このシーンでちょうど真下に座っていた、あめみこを・・・というかもとい、その方向に視線を落として台詞を言われたのです~
キャ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ ! ! !←ばかもの
ええ、誰しも陥るファン心理、暴走です。
お聞き流しください、というか読むのやめてもいいです(笑)
恐らく、肉眼で拝見できる位置に座っている方であれば、皆さん何度も陥る「夢」だと思います( ̄∀ ̄*)ニヤり☆
ただ心にしまって言わないのでしょう。大人だから・・・
でもあめみこは、我慢しきれず言っちゃう(笑)
狂言とは違ってね、観客をじーっと見つめつつ台詞を言うシーンがありますからね。
でも、たまたま視界に入っているだろうという思い込み?があったときには・・・あんまりにも恥ずかしくて、目を反らしてしまった・・・(〃*`Д´)バカーーー
最後のほうは少し慣れて受け止めましたともっ←救いようのないバカ
:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・ポワァァァン・・・
ハッ!Σ(・∇・)失礼しました・・つい・・・
ちょっとここいらでやめておきます。
これ以上、クオリティーが下がってもよくないわ。
↑そもそもそんなクオリティーとやらがどこに?(ノ-o-)ノ ・・・●爆
次?はまともなレポ書きますゆえ。
明日か明後日以降・・・?書けるかな。
忘れないうちに書きたいです。
【12/20の日記より】
一晩明けてもなお・・・
・:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・ポワァァァン・・・でございます。
今日は一日仕事になるのか?
ボーッと浸ってる場合じゃないのだーー(ノ-o-)ノ ・・・●爆
もう一度、子午線の祀り戯曲本を読もうと思います。
一度目はとっても読みづらかったけれど、段々と読みやすくなってきたし、舞台の情景が浮かぶかなと思って。
しかし、疲労度満点です( ̄▽ ̄:)
4時間の集中は役者だけでなく観客でさえも疲れるのだ・・・
そういえば、カーテンコール。
手が痛くなるほど叩いていたあめみこですが、なんだか観客もお疲れなのか、割れんばかりの大拍手!って・・・感じではなかったのが残念。
聞いたお話で1回カテコがあって、幕がしまった時に退席してしまっていたお客さんが結構いたらしい。
幕が開いたときには興ざめだろうなぁ・・・
昨日はそんな風景はなくて安心しましたが、やはりあれだけの演技をされた役者さんたちに惜しみない大拍手を送りたい。
オイディプス王が凄すぎたのかな・・・?
幕が上がり、語り手の方がナレーションをされたあと、設置された階段に源平が勢ぞろいし立ち群読から始まります。
一の谷合戦で知盛が息子の知章を失うに至った経過から演じられるのですね。
眼前で息子が身代わりとなって討たれていく姿を見ながら、その場を離れなければならなかった父知盛の心境を思っただけで、序章から泣きそうだった(早すぎ・笑)
古語で語りから入りますから、少し予習をしておけば、情景が目に浮かんでくるでしょう。よろしければ「子午線の祀り復習シリーズ 1」を御覧下さいね(笑)
19日の日記でかなりの暴走っぷりを発揮しましたが・・・(苦笑)
他の役者さん(例えば義経役の嵐さんなど)に比べて、客席をキョロキョロするのは萬斎さんのクセでしょうか、それとも、観客の反応を肌で感じるためでしょうか‥もしくは萬斎さんに見とれている私のような人々のポワーンとした表情を見て楽しんでるんでしょうか(笑)
これから子午線の祀りを楽しまれる方、うっかり目があったと思った瞬間に語られているストーリーが吹っ飛ばないようにご注意を(笑)
↑ぶっ飛んだ人 BYあめみこ( ̄▽ ̄:)
民部の裏切りに走ってからの、後悔、懺悔の念か開き直りもあるのか‥?
本来、憎まれ者にあって良いはずですが、何だかこの民部の人生にもまた 栄枯盛衰
という言葉が浮かんで来てしまいますね。
木下さんや観世さんが、この民部の苦悩するシーンを入れた意図や重要性が感じられる気がします。
二位の尼、建礼門院、重衡の北の方、特に二位の尼は少し雰囲気が若すぎでしょうか(^_^;)
息子が宗盛、知盛、重衡、の三人の母でしょ‥。
宗盛役の観世榮夫さんが、じーさますぎるのですね(苦笑)とても萬斎知盛さまのお兄さんには見えませんから~~ッ(^_^;)残念~~ッ
安徳天皇を抱き、最期の言葉を遺し入水するという、平家滅亡となってから重要なシーンでありながら、多少の残念な気分がするのは・・・?
他のサイトさまでも、女性陣の演技に多少物足りなさを感じるという感想をチラホラと拝見していましたが、今回そういう概念を払拭したうえで、劇中の中に気持ちを投じて観ていたつもりなのですが・・・(*ーー*)うーん
「様式的な古語での語(かたり)」部分ですからやむを得ないのかななどとも思います。
これがもっと「写実的な演出」であったなら、現代語での台詞であったなら、さらに涙を誘うシーンとなったのでしょうか。
木下さんの戯曲本どおりに演出されているので仕方ないのかもしれないけれども、あの場面は泣かせてほしかったかなぁ・・・(笑)
知盛役、萬斎さんの演技については、スラリスラリと台詞も出ていて快調のように思えました‥
がっ!
影身への想いを馳せていく雰囲気溢れるシーン‥
群読や船として見立てて使われているセットの階段に・・
萬斎さんが『蹴つまずいた(^_^;)』
あっ‥と観客も思ったでしょう。
萬斎さんは何事もなく演技を続けていらっしゃいましたが。
きっと足元に気付かないほどに演技に集中されていたのでしょう(^_^;)
でも、影身への想いを募らせていく重要なシーンであっただけに、恐らく観客も固唾を呑んで萬斎知盛さんの台詞に耳を傾けていたはずで・・・( ̄▽ ̄:)
ちょこっと蹴つまずいただけで、集中力は途絶えてしまうのですねσ(⌒д⌒;)ははっ・・・
きっと、萬斎さんご自身も「はぁ・・・( ̄▽ ̄:) 」と思われたに違いないですね。
他の方の台詞はやはり所々詰まったり、噛んだりということはあったようですが、気になるほどではありませんでした。
壇ノ浦の戦いが始まったシーン。
ゲストさんからもお奨めとして教えて頂いていた
「扇を開いているシーン」はまさに安倍晴明さまを彷彿とさせるシーンです。
潮の流れが平家側に味方していたものが、ついに源氏向きの流れとなっていく中で扇をパチンと閉じるところ・・・
平家軍の危機訪れる~っ・・・でドキドキながらも違う意味でドキドキしてしまいます(〃 ̄▽ ̄〃)
扇は黒字に北斗七星が煌いているもの。
もっと「和」な扇かと思いつつ、宇宙を感じさせるものでした。
(ほ、欲しい・・・)
何はともあれ、無事に「子午線の祀り」観劇は終わりました。
何より萬斎知盛さまの美しさに目を奪われることが多かったのですが、 滅びの美学
をたっぷりと堪能させてくれたような気がします。