セキのMH・G・P&2日記!

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【新天地】1章[旅立ちの朝]


その光にセキのまぶたはゆっくりと開かれる

「ん、あぁぁ。ふぅぁよく寝た気がする・・・」

セキはあたりを見回した
昨晩用意したアイテムポーチが無造作においてあった

横には乱雑に立てかけられた大剣「天上天下無双刀」がある
この武器を作るための素材、角竜の牙が大量に必要なので
セキはモノブロス、ディアブロスの討伐依頼を率先して請け負った時期もあった

「俺は何をするんだったか・・・」

昨晩は用意してすぐ寝てしまったため夜のことはあまり覚えていないのだ

(たしか、手紙が来て・・・手紙?・・・すぐ行こうと思って・・・あれどこにいくんだったか)
そしてしばらくしてセキの脳裏をよぎったのは村の名前だった

(・・・・・・・・・ジャ、ジャンボ村!!!!)

「いっけね!今何時だ!?」

そういうとセキは床に転がったアイテムポーチと立てかけられていた大剣を背負い自宅を飛び出した
幸い、防具は装備してあったためすぐに自宅を出ることができた

外に出ると一直線に村長がいつもいる集会所の前まで走った
いつものとおり村長は集会所の前で空を見上げている

「おーい!村長ー!」

村長はゆっくりセキを見た

「なんじゃそんなに急いで・・・」
村長はいつもゆったりした口調である

セキは昨日の手紙のことを話し
ジャンボ村へ向かうことも説明した

「という訳なんだ村長、馬車を用意してくれるか?」

「わかった用意しよう、アイテムボックスは明日馬車にのせよう」

「流石村長!話が分かるねぇ!年の割には・・・」

すると村長は鋭い眼光でセキを睨みつけた
セキは少々たじろぎ、「じゃあ行くな」と言って村の入り口へ向かう

途中後ろで村長の声がした
           ・・・
「オヌシはわしが認めたこの村のハンターじゃ、死ぬなよ」
その言葉にはとても心地よかった、今更だがこの村長についてきた自分が間違っていないということを証明してくれた

「わかってる、絶対に死なない。これでもアンタぐらいの腕はあるさ」
この言葉に偽りは無い・・・絶対に死なない、いや死ねないのだ


すると村の外には馬車が到着していた
アプトノスが引く馬車に乗るのは街でよくみるアイルーだった
アイルーはいつでもマイペースだ・・・

「旦那!ジャンボ村ってよく分からないから教えてくれよニャ!」

「悪い!俺もよく知らないんだ!この地図を見てくれ!」
そういうとセキは手紙に同封されていたジャンボ村への地図を振りかざす

「そんな・・・あんまりだニャ」
アイルーの言葉は正しいそれは否定しないが、仕方が無いわからないのだから・・・

セキはアプトノスの引く馬車に乗り込むとアイルーにジャンボ村への地図を渡した

しかしアイルーの一言はセキにとって少々きつい一言だった

「なかなか遠いニャ・・・」

「そ、それは言わないでくれ」

「旦那も大変なのニャ」
アイルーは時々我々の苦労を分かってくれる・・・これだからアイルーは癒されるのだろう・・・

セキは新たな新世界へ向けた一歩を今踏み出したのである

「大体3日くらいかかるニャ、それまで寝てるといいニャ」

「そ、それは言うなよ・・・」

この先大変そうである・・・


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