8.世紀末の午
トロフュー(Trofeu)-その1
”中国産”モデル達の台頭の中で:1996年~
”中国産”といっても、企画・開発設計・製造というメーカーのプロセスから言いますと、最後の製造部分だけが中国で行われているという意味です。
テレビなどでお馴染みの経済アナリストの森永卓郎氏は、ミニチュアカーのコレクターとしても有名ですが、彼曰く、ミニカー製造と経済発展には相関関係があるそうです。ミニカーの生産には、一定レベル以上の技術力と同時に賃金コストの低さが求められ、その条件はそのまま経済的発展を遂げるための必須の要素になるというわけです。ミニカーというのは、一番勢いのある国で作られるものだそうで、かつてはミニカーといえば欧州が中心でしたが、70年代以降日本や香港に天下が移り、その後80年代は東南アジア諸国が勢力をのばして来ましたが、90年代に入って一気に中国の時代が始まったということです。
この時期に台頭して来たミニカーメーカーには、ドイツのミニチャンプス(MINICHAMPS)やポルトガルのビテス(VITESSE)などがありますが、いずれも設計は自国内で行い、生産を中国に委ねるという方式で低コスト化を計り、大きく伸長してきました。
スバルのミニカーについては、この時期にインプレッサがWRCで大活躍していながら、この2大ミニチュアカーメーカーになぜかスバル車が製品化されていないため、まだこの説は当てはまらずに中国産のスバル車は生まれていないようです。
ここでご紹介するトロフューというメーカーの製品は、ポルトガルのメーカーで、上記のビテスグループから独立した会社だそうですが、生産は中国に依託せずにあくまでもポルトガル国内で行っているそうです。スケールは全て1/43の国際標準スケールで、主に各国のラリー車のバリエーションを中心に展開しています。
ちちのコレクションは、原則市販車を対象にしてますので、トロフュー製インプレッサの中から主にロードカーを紹介していきます。
2003年3月この項アップ。
2003年8月インプレッサWRXロードカーの赤を追加。
2006年2月インプレッサWRXノースヨークシャーポリスとエクスドライバー(eX-D)のインプレッサWRC99を追加。
《603 スバル・インプレッサ・ロードカー 1/43 1996年5月発売》
このモデルは初代インプレッサWRXで、ちちが入手しそこなっている富士重工特注品を除くと初のモデルだと思われます(2003年11月富士重工特注その2の項に追加しています)。ダイキャスト製のボディとプラ製の内装にシャシーを組み合わせた、現在のミニカーとしては標準的な構成になっています。内装についても精密で非常によく出来ています。 製品番号603がこの暗緑メタカラー左ハンドルで、他に601茶メタ、602赤、604青緑(紫?)があります。いずれも日本では見かけない色で、欧州向けカラーなのか、あるいはフィクションカラーなのかは、よくわかりません。
602赤を追加しました(2003年8月3日)。ちょっと手間を省いてトロフューの台座のままです。(汗
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シャシー裏板は非常にシンプルです。 4ドア版は全て共通でマイチェン版も 1996となっています。 |
《605 スバル・インプレッサ・プレゼンテーションラリーカー 1/43 1996年5月発売》 上記のロードカーのバリエーションとして、ラリー仕様のデモカーとして作られたもののモデルです。この後、怒濤のように各ラリーカーのバリエーションが発売されて行きます。


《624 スバル・インプレッサ・ポリスカー(GB) 1/43 2001年3月発売》
これはちょっと珍しいかも知れません。WRXのイギリスのパトカー仕様ですが、プロドライブのチューニングによるものだそうです。(けん・たっきぃさんの情報に感謝)
このパトカータイプと覆面タイプの2台を使用しているそうですが、絶対に追い掛けられたくないですね。


《625 スバル・インプレッサ・ロードカー 1/43 2001年10月発売》
上記でご紹介した初代インプレッサWRXのマイナーチェンジ版です。実車でのマイナーチェンジは1996年に行われ、フロントグリルやボンネットのエアインテークなどが変更されていましたが、2001年に突如トロフューからこのマイナーチェンジ版の初代インプレッサWRX4ドアが発売されました。基本的に上記と同一金型の再販版ですので、ここで併せてご紹介します。
以前とは製品番号の付番方法が異なっており、625は全色の代表番号であり、上段625rが朱色左ハンドルで下段625gがグレーメタ、625bが青メタでいずれも右ハンドルです。他に625dの青紫メタカラーがあります。これらのいずれも日本では見かけない色で、欧州向けカラーなのか、あるいはフィクションカラーなのかは、よくわかりません。




2006年2月追加。
《626 スバルインプレッサWRX ノースヨークシャーポリス クライムストッパーUK 1/43 2006年1月発売》 多分ラリーカー以外では久しぶりのインプレッサの新製品で、上のUKポリスハンバーサイドに続いてのポリスカーです。昨年末のJコレクションのGDインプレッサノースヨークシャーポリスポリスに刺激を受けたわけではないでしょうが、驚いたことにGCインプ版の同じくノースヨークシャーポリスが登場しました。
青と黄色の2色のチェック模様ですが、低い車高と言いルーフのナンバーと言いこのトロフューGC版の方が迫力があるような気がします。(笑


《1101 スバル・インプレッサ・ロードカー 1/43 1998年11月発売》
こちらは、4ドアでなく、2ドアのWRCタイプのロードカーバージョンです。いわゆる22bと呼ばれる限定販売されたSTIバージョンのようです。ちちはインプレッサにはどうも馴染みが薄いんで良く判りません。いずれもう少し詳しく調べてみたいと思います。
1101は全色の代表番号であり、1101rが写真の朱色で左ハンドル、他に1101gがグリーンメタ、1101bの青紫メタカラーがあります。これらのいずれも日本で見かける22bのブルーメタリックとは異なる色で、欧州向けカラーなのか、あるいはフィクションカラーなのかは、よくわかりません。



2006年2月追加。
《番外編 スバルインプレッサWRC99 エクスドライバー 1/43 2002年?発売》
作家・藤島康介氏が、企画・原案・キャラクター原案を担当したOVA『エクスドライバー』の劇中で榊野理沙の手により豪快な走りを見せるスバルインプレッサ。AIカーの普及により人々が運転することをを忘れた世界の中で、その存在は強烈なインパクトを放つ。
ということで、『イメージそのままに1/43スケールのダイキャストカーとして再現!ラリーカーモデルの雄トロフュー初のキャラクターモデル!』
500台限定ということで、ポストホビーやホビージャパンWEB通販などで販売されました。完売後は最盛期はヤフオクなんかでも定価の倍以上という結構な価格が付いていましたが、ちちが手に入れたのは昨2005年の忘れられた頃でしたので、あっさりと安値で落札。(笑


まだまだちちのコレクションは続きます。(笑)
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最終更新日 2006/02/05