親ばかちちのぶろぐ(スバルとミニカー編)

親ばかちちのぶろぐ(スバルとミニカー編)

10.新世紀近し:少量生産プレミアモデル


10.新世紀近し

少量生産プレミアモデル


”中国産”モデル達の台頭の中で-その3:1996年~

 前章では我が国初の1/43の国際標準スケールを採用したミニカーシリーズのエムテックのご紹介をしましたが、中国産モデルの台頭に待ったをかけよう、あるいはその間隙を縫って行こうとする動きが他にも出て来ています。
 大手メーカーであれば、やはり大量生産とコスト低減によって価格を抑え、大量販売して利益を得るために売れる車種の選定と量産効果の高い素材や製法(現在の主流はダイキャスト)の選定が重要なポイントになります。しかしながらそのためには莫大な初期投資が必要となり、大きなリスクを伴うことになります。
 こうした時流が必然的に中国産ミニカーの台頭に繋がっている訳ですが、あえて少量生産、多分にマニアックな車種選定、そしてはっきり言って高価格でプレミアムマーケットを狙っているものがいくつもあります。ミニカーショップが立ち上げたブランドが専ら主流であり、それらの場合はいわゆるメーカー品にかなり近いものもありますが、中には完全な個人ブランドの製品もあります。前者の代表格としては、アイアイアドカンパニーのアドヴァンスピリットやミニカーショップイケダのファインモデルといったブランドがあります。後者の代表としては、あの川端昭男氏のブランドJ-43があり、これらはいずれもアンチモニー素材の味わい深い製品になっており、現在でも新製品がリリースされ続けています。
 アンチモニーの他にもレジンやホワイトメタルを素材にしたこれら少量生産モデル達は、生産量の少なさに高い価格も相まって非常に入手しにくいものになっています。
 スバルのミニカーについては、これまでに決定版と言える製品が無かっただけにスバル360が多く発売されています。以下にそのいくつかをご紹介したいと思いますが、この少量生産モデル達は何と言っても高い。よほどのチャンスに恵まれませんとなかなか手の届く価格では入手できません。
 そんな訳でちょっと不十分なコレクション紹介になりますが、何とぞ事情御賢察の上ご覧頂きたいと思います。追々チャンスがあればコレクションに加え、こちらでご紹介していきたいと思います。

 2003年3月この項アップ(Gクラブ:ガリバー、メイクアップ:メイクアップ、エクイップモデル:スタジオカン、シックスティーズ:60’s)。
 2003年3月Nabeさん提供のメイクアップスバル360SS追加。
 2003年5月Motoさん提供のシックスティーズ初代サンバートラック、2代目サンバーバン、メイクアップスバル360デメキン追加。
 2003年5月エクイップモデルを分離独立。
 2003年7月メイクアップスバル360デメキン追加。
 2003年7月J-43スバル360後期型追加。
 2004年11月シックスティーズ初代K151サンバーバン、ラビットスクーターS-48郵政省仕様、ラビットジュニアS-301B追加。
 2007年4月シックスティーズ2代目K153サンバー幌付トラックを追加。


Gクラブ

 知る人ぞ知る、というよりもあまりにも有名なミニカーショップ巣鴨のガリバーさんのオリジナルブランドが、このGクラブです。レジン製のモデルで内装外装ともに非常に良く出来ています。下段のメイクアップさんとは、完全にバリエーション展開までダブってしまっています。両車を比較すると、ややGクラブ製は線が細すぎる気がいたしますが、いずれも非常に良く出来ていますので、企画が重なってしまった事が非常に残念でなりません。スバルとしては初期の1000シリーズやレオーネがダイヤペット以外にはありませんので、何とかこういったメーカーからいくつかのバリエーションで発売していただければありがたいのですが。

《Gクラブ スバル360 1958 1/43 1996年12月発売》
 3色で初期型のデメキンモデルです。
《Gクラブ スバル360 1/43 1997年1月発売》
 水色で後期型のモデルです。この後他のカラーも発売されています。
《Gクラブ スバル360レーシングNo.12/No.9 1/43 1997年3月発売》
 日本自動車博物館特注モデル。下段はNo.9で、1964年日本グランプリT-1クラスで大久保力のドライブによる優勝車です。この車は現在でもスバルの故郷。群馬県太田市で保管されているそうです。

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《Gクラブ スバル360ヤングSS 1/43 1997年5月発売》
 写真のクリーム以外に、白と赤の合計3色があります。

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メイクアップ

 期せずして競作になってしまいましたが、こちらは青山にあるメイクアップさんから発売されたスバル360の各バリエーションです。初期のノーマルタイプは、前後期型ともにホワイトメタル製で、カスタム以降はレジン製に変っています。

《メイクアップ スバル360 前期型 1/43 1996年12月発売》
 ロンドンブルー、フレッシュグレーにサンドベージュの3色にコンバーチブルもあります。

 2003年7月追加。
 ようやく入手しました360前期型のサンドベージュです。

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 2003年5月追加。 下の写真は、シックスティーズのサンバーの写真をご提供いただいた、Motoさん所有によるデメキン360で、後述するシックスティーズのサンバー2台に間を挟まれています。この3台の合計金額は、とても奥様には言えないとか。(笑

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《メイクアップ スバル360 後期型 1/43 1996年12月発売》
 同じく3色にコンバーチブルです。
《メイクアップ スバル360レーシングNo.12/No.9 1/43 1997年8月発売》
 第2回日本グランプリモデルで、No.9が優勝した大久保力、No.12が2位に入った小関典幸のドライブでした。両車ともにガリバーと被ってしまっています。本当にいずれも出来が良いだけに残念なことです。
《メイクアップ スバル360カスタム 1/43 1997年11月発売》
 ワゴンモデルの奔りと言えるモデルです。ミストブラウンとクラウドブルーの2色があります。
《メイクアップ スバル360ヤングSS 1/43 1998年2月発売》
 ビーチホワイト、レモンイエローにブリリアントレッドの3色が選択できます。

 2003年7月追加。
 写真はNabeさんの御協力によるもので、ちちのコレクションの穴を埋めていただいています。

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J43


 言わずと知れたダイヤペットの生き字引、川端昭男氏が自ら起こしたブランドがこのJ43です。上記2社の製品とは異なり、こちらは初期のダイヤペット同様に、アンチモニー製になっています。やはり川端氏のこだわりが垣間見えるような気がします。

《J43 スバル360ヤングSS 1/43 1997年3月発売》
 6種ありますが、カラーは写真のクリームに赤と白で、特徴的なボンネットのラインが写真の斜めと直線の2種のバリエーションがそれぞれのカラーにあります。

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《J43 スバル360ヤングSS 1/43 1998年発売》
 金メッキ、銀メッキがヤングSSシリーズの最終モデルとして発売され、以降は金型が改修され、下記のノーマルモデルになっています。
《J43 スバル360 1/43 1998年発売》
 白、オレンジ、銀の3色ですが、そのうちオレンジと銀は東京のカトーモータースオリジナルモデルとして発売されたものと同じようです。

 2003年7月追加。

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60’s(シックスティーズ)


 このシックスティーズさんは、ちょっと変ったブランドで、元々ヒストリックカーの実車や実車用パーツを専門としているそうです。従って実車を知り尽くしていることから、ミニカーについても非常なこだわりを持ったブランドだそうです。残念ながらちちはまだこのシリーズを入手できていませんが、限定100台のみの生産しかしていないようですので、今後も入手は難しいかも知れません。

 2003年5月追記。
 と思っていたのですが、何とここに奇特な方がいらっしゃいました。今回、Motoさんからシックスティーズ製の初代サンバートラックと2代目サンバーバンをご提供いただくことができました。但し画像だけですが。(爆

 2004年11月追記。
 とうとうちちもシックスティーズのオーナーになりました!(歓喜!
 ここでいくつか判明した事実を追記しますと、シックスティーズさんは上記の通りの神奈川県にあるパーツショップなのですが、ミニカーの方はいわゆるプロモデラー、モデルアートやモデルカーズで度々登場されている斎藤俊幸氏の作品だそうです。フィニッシャーは坂中氏という方で、やはりモデルカーズの表紙などでお馴染みの方だそうです。
 また2代目サンバートラックは、低床/高床の2種類があり、さらに高床には幌付きもあったそうです。同じくサンバーバンはデラックスとスタンダードがあったそうですが、どこが違うのか全然判りません。(爆
 ラビットスクーターについては、S-48/S-61/S-301Bの3種でそれぞれのバリエーションは以下をご覧ください。

 2003年5月追加。
《シックスティーズ スバルサンバーK151トラック 1/43 発売時期不明》
 2代目じゃなくて初代サンバーのトラックです。う~む、ほ欲しい!

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 2004年11月追加。
《シックスティーズ スバルサンバーK151Vバン 1/43 発売時期不明》
 こちらは今回ちちがげっちゅしたもので、同じ初代スバルサンバーですがバンタイプになっています。上記のトラックタイプ、バンタイプのいずれもロンドングレーとフレッシュブルーの2色があり、K151トラックとこのK151V2車種各50台の合計100台しか生産されていないそうです。ちちの入手したフレッシュブルーのボックスにはNo.31となっていました。

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 2003年5月追加。
《シックスティーズ スバルサンバーK153バン STD 1/43 1998年発売》
《シックスティーズ スバルサンバーK153バン DX 1/43 1998年発売》
 同じく2代目サンバーのバンです。MOTOさんの画像で下段は2台のサンバーを並べたところですが、高価なだけあって本当に良くできたモデルになっています。

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《シックスティーズ スバルサンバーK153高床式トラック 1/43 1998年発売》
《シックスティーズ スバルサンバーK153低床式トラック 1/43 1998年発売》
《シックスティーズ スバルサンバーK153低床式幌付きトラック 1/43 1998年発売》
 この2代目幌付きトラック、写真でしか知りませんが良いです。欲しーっす。(爆

 2007年4月追加
 なぁ~んて言ってたのはもう随分と昔だったのですが、とうとう手に入れました。以前平塚(!)に問い合わせた時は、K153はバンもトラックも在庫無し!って冷たく言われてしまったのですが、久々に某オクをチェックしたら出品してるではないですか!(爆
 ちちのウンヶ月分の小遣い(ミニカー購入費)をはたいて購入したのですが、むふふふ♪
 今回判明したのは、K153低床トラックはシェルクリームとメディアムブルーの2色と、幌付のメディアムブルーの3種だったようです。

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《シックスティーズ ラビットスクーターS-48 1/43 1999年発売》
 敗戦後の日本人の足、ラビットです。残念ながら画像はありません。(汗

 2004年11月追加
 とかなんとか言ってましたが、やりました。げっちゅです。
 今回げっちゅしたのは郵政省仕様の完成品ですが、他にリーフグリーン(?)の完成品と未塗装未組立のキットもあります。完成品は50台、キットが100台という限定生産です。郵政省仕様は限定30台という説もあり、ちちのはNo.7でした。(ラッキー♪

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《シックスティーズ ラビットスクータージュニアS-301B 1/43 2000年発売》
 2004年11月追加
 完成品2色(リーフグリーン/オーシャングリーン)と未塗装未組立のキットがあります。ちちが入手したのはリーフグリーンで、100台限定生産の内のNo.31でした。

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まだまだちちのコレクションは続きます。(笑)

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最終更新日 2007/04/15




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