17.期待の世紀
時代に逆行スタジオ・カン
”手作り”モデルの逆襲:2001年~
一旦はスバルミニチュアカーの歴史近代史編少量生産のモデル達で取り上げましたが、個人ブランドのスタジオ・カン製作になるエクイップモデルを、新製品の登場を機会にここで改めてご紹介します。
このモデル達を一つの独立したコーナーとして取り上げることは、スバルミニチュアカーの歴史を将来振り返った時には、もしかすると多少の無理があるかもしれません。ですが敢えて既にご紹介した車種も本項に移行させ、将来への期待を込めてエクイップモデルのスバル達をまとめてみました。
なぜならば、このエクイップモデルを製作しているスタジオ・カンの松谷寛さんは、御自身もスバル360のオーナー、つまり立派なスバリストであることが判明したからです。これはもう余計な理屈は抜きにして、エクイップモデルを独立した項としてまとめなければならない、ちちはひたすらそう考えた次第です。(汗
いずれもかなり大らかな出来栄で、良く言えば暖かな手作り感が今風の癒し系といったところです。同様の手作りとは言え、Singoさんのこだわりとは全く対照的なモデル達をご覧下さい。
2003年3月少量生産の項アップ。
2003年5月エクイップモデルの項として独立。
2003年11月スバルスポーツの新作追加。
2004年11月新作試作車スバルA-5追加。
エクイップモデルの製品に興味がお有りの方は、ちちまでメールをください。制作者のスタジオ・カンさんを御紹介させていただきます。
エクイップモデル初期型
エクイップモデル初期のモデルは、基本的にレジン製の一体成形で、内装も無く窓も抜けていない塗装表現だけでした。以下のモデルはその初期型に属したもので、松谷寛さんとしても仕上がりには不満をお持ちのようです。ちちとしては、いずれも珍しいタイプがモデル化されてますので、それだけで大歓迎と言わせていただきたいくらいです。
《ek026 スバル・スポーツ 1/43 発売年不明》
1961年の第8回東京モーターショーに出品されたスバルスポーツです。360ではなく、前年に発表された主として輸出用だったスバル450をベースに2座オープンカーにしたものです。リアスタイルの形状は資料不足のために、不充分なものになってしまったとは制作者の弁です。


《ek020 スバル・サンバートラック 1/43 発売年不明》
入手した当初は、多分これが唯一の初代サンバートラックのモデルではないか? と思っていましたが、前述の少量生産の項でご紹介のシックスティーズも初代サンバートラックでした。(汗


《ek028 スバル360カスタム 1/43 発売年不明》
モデルは1964年型とのことですが、1963年から発売されているカスタムのモデルです。


エクイップモデル後期型
エクイップモデルの近作となります後期のモデルは、基本的にレジン製には変わりがありませんが、一体成形ではなく内装も表現されるようになってきています。以下のモデルはその後期型と言えるもので、徐々に仕上がりも手慣れて精巧なものになってきています。
《ek057 スバル360コンバーチブル 1/43 発売年不明》
コンバーチブルは、1959年のスバル360登場時からラインアップされていましたが、このモデルは1962年以降の後期型のモデルです。エクイップモデルとしては、過渡期と言えそうな出来栄の時期です。
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《ek002 スバル360コマーシャル 1/43 発売年不明》
こちらは初期の出目金型スバル360コマーシャルです。後席ウィンドウ開口部の表現に工夫をしたと製作者は語っていました。(笑
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《ek130 スバルサンバーライトバン 1/43 発売年不明》
モデルは1966年登場の2代目スバルサンバーライトバンのモデルです。エクイップモデルとしては最新作になるだけに、非常に良く出来ています。
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2003年11月追加
《ek003 スバルスポーツ 450 1/43 2003年10月発売》 エクイップのスバルモデルとしては多分第一弾として登場したスバルスポーツでしたが、上記で触れましたように、もうひとつ制作者御本人も不満足だったようです。なにせ斜めフロントからの写真一枚が資料だったそうですから。(汗
今回の最新作は、なんとちちが提供したスバルスポーツの画像(と言っても某社のオフィシャルサイトから)からの新考証によるものです。(爆

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2004年11月追加
《ek140 スバルA-5 1/43 2004年11月発売》
スバルの試作車としてはP-1、別名スバル1500があまりにも有名です。例のプロジェクトXを初めとしたスバル360開発にまつわる物語の中でも常に登場してくるからです。
ところが今回のカンさんの最新作は、なんと知る人しか知らない(爆)A-5でした。スバル1000開発の踏み台として消えてしまった、電気自動車用の試作モデルの復活です。
ちちの持っている古~いモーターファン別冊しかA-5資料は無かったと思っていたのですが、昨年ノスタルジックヒーローでレストア版が紹介されていたそうで、カンさんはそれを参考に開発したそうです。
次はP-1かな?(爆


まだまだちちのコレクションは続きます。(笑)
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最終更新日 2004/11/13