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2024年11月05日
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カテゴリ: 気になる記事




老後の一人暮らしで
「幸せになる人」と「不幸になる人」
を分ける2つのポイント
​​


中にはさまざまな事情で「おひとりさま」として暮らす人がいます。
しかし一口におひとりさまと言っても、年齢を重ねた後も幸せに生き
ていける人と、不安やストレスにさいなまれながら生きていく人に分
かれるのが現実です。
両者を分ける「壁」の正体は何なのでしょうか。
生前整理・遺品整理のプロ、山村秀炯(やまむら・しゅうけい)氏の
書籍『老後ひとり暮らしの壁』から抜粋して、その答えをお届けします。
今回のテーマは「壁を越えられる人の共通点」について。

​​●  老後ひとり暮らしには「壁」もある

私はひとり暮らしの方の部屋の片付けや、介護施設などのご紹介、ま
たは亡くなられた方の遺品整理の専門家として、たくさんの「おひと
りさま」の生活に触れてきました。
出会った方の多くはこんなふうに言います。

自分のことは自分でやりたい
この歳になって他人に迷惑をかけたくない

できるだけ自立して生きていきたい、ということでしょう。
しかし、あまり考えたくないことですが、老後のひとり暮らしには、
若い頃や家族と暮らしているときとは違った「壁」があるのは事実です。
以前、こんな方に出会いました。 ある70代の男性です。
とにかく他人の世話になるのが嫌で、人付き合いをほとんどしないで暮
らしていました。
もともと建築関係のお仕事をされていて体力には自信があったようです
が、無情にも体は衰えていきます。
私がお会いしたときは、すでに足を悪くされていて下半身の自由がきか
ず、這いずるようにして部屋の中を移動していました。
それでもなお、人の手は借りたくないし、頼る人もいないのです。
自由なひとり暮らしを手放したくないために、施設への入居は頑なに拒
んできたそうです。
しかし自由でありたい気持ちとは裏腹に、自分でできることは減ってい
きます。
買い物にも満足に出かけられないため、甥が定期的に食料や日用品を届
けています。
食事やお風呂などは訪問介護のヘルパーさんの助けでなんとか成り立っ
ている状況でした。
​​​​これは、ご本人の意思を最大限に尊重してきた結果ですし、望んだとお
りの状態なのかもしれません。
でも、最期まで自立して生きていくには、乗り越えるべき壁があること
を意識せざるを得ませんでした。
急に身体が思うように動かなくなったり、入院を余儀なくされたり、介
護施設や老人ホームへの入居が必要になったり。
あるいは、認知機能が衰えてしまって、いろんな契約ごとが自分の意思
で行えなくなったり、お金を自由に使えなくなったり。
入院が必要なのに、保証人や身元引受人が見つからず、なかなか入院で
きないケースもあります。
このように突然、「いつかこうしよう、ああしよう」と思っていたこと
ができなくなってしまうことがあるのです。
元気じゃなくなったときの準備は、元気なうちにしかできません。

●  壁をうまく越えるには?

多くのおひとりさまとお会いする中で感じるのは、「壁」を上手に越え
る人と、「壁」を見て見ぬ振りをする人がいること。
そして、うまく「壁」を越えられる人ほど、自分の生き方に納得してい
て、幸せに暮らしているように思えます。
もちろん、幸せかどうかはご本人の感じ方によります。
ただ、私が実際に暮らしぶりや部屋の様子を見ていると、何の不安も後
悔もなくスッキリとされている方には、ある共通したコツがありました。
それはこの2つです。

自分でできないことが増えても、自分で決める
孤独は適度に楽しみながら、孤立はしない

たとえば、老後ひとり暮らしの人の関心事に、住み替えの選択や相続が
あります。
私が生前整理の仕事で出会った80代のひとり暮らし女性は、それまで
暮らしていた一戸建ての広い家を処分することに決めました。
もともとは旦那さんと住んでいたのが先立たれ、そのままひとりで住み
続けていたのです。
ところがあるとき急に倒れてしまい、数カ月の入院を余儀なくされてし
まいました。困ったのは入院中の家の世話です。
​​退院後に家に戻ると、庭は荒れ放題でした。
その光景を見て「ひとり暮らしはもう無理だ」と痛感し、老人ホームへ
の入居と家の処分を決めたのだそうです。
長く暮らした家には愛着もあったでしょうし、勝手知ったる土地から移
るのは不安もあったでしょう。
それでも、自分ではどうにもならなくなる前に、自分で住み替えを決め
たのです。

また別の女性は、趣味で集めた着物や食器をどんどん処分しています。
私が見ていて「ああ! もったいない……」と思ってしまうほどの思い
切りのよさです。
きっかけは、まだ元気とはいえ「もう以前のように体が動かない」と自
覚したこと。
だからいまのうちに自分の望むように処分しておきたいのです。
コレクションの中には値打ちがあるものもあります。
しかし、もしこのまま相続財産になってしまうと、価値をよく理解して
いない遺族に渡ってしまう可能性があります。
それは本望ではないし、作品にとっても不幸なことだと彼女は考えてい
ました。
そこで、値打ちがわかる仲間や友達に譲り、使ってもらったほうがよい
というわけです。

ひとりは自由だし、誰からも指図されない。
だからこそ、自分の意思で決められることは決めておく。
これができる人は自分の人生に納得して、幸せに生きているように思え
ます。
あなたが理想とするのはどんな「おひとりさま」でしょうか?





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最終更新日  2024年11月06日 20時51分06秒
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