■RFL資料1■



1985年にアメリカ・ワシントン州シアトル郊外で、アメリカがん協会のゴルディー・クラット医師が始めたイベントです。マラソンが得意なクラット氏が大学の陸上競技場を24時間回り続けるなか、友人たちは30分間だけ医師と一緒に走るごとに25ドルずつ寄付することにしました。その結果、1日で2万7千ドルが集まったのです。翌年からは、参加者を増やすために、医師や患者、家族や友人が数人ずつのチームを組み、現在と同じリレー形式となりました。24時間一緒に歩き続けることで、参加者の間には自然とがんと闘う連帯感が生まれます。

単なる資金集めのイベントとしてではなく、地域社会全体でがんと闘うための連帯感を育む場として、リレー・フォー・ライフは大きく広がり、現在では全米4000カ所以上、世界20ヶ国以上で行われています。

開催方法は様々ですが、共通するプログラムとして「サバイバーズ・ラップ」(がんと闘う人たちの勇気を称え、がん患者やがんを克服した人たちが歩く)、「ルミナリエ」(がんで亡くなった人たちを偲び、一人ひとりの名前を記した紙袋の中にろうそくを灯して並べる)などが行われます。ほかに、バンド演奏、ゲーム、バーベキューなど様々なプログラムが行われ、イベントを盛り上げています。


■アメリカがん協会(American Cancer Society)

アメリカ・ジョージア州アトランタに本部があり、全米3400ヵ所に支部を持つ非営利団体(NPO)です。がん患者への相談や情報提供、がん予防の啓発活動、がん治療研究への助成、政府に対する政策提案などの活動を行っており、アメリカのがん医療の発展に貢献しています。年間予算は約8億ドル(約920億円)。その3分の1にあたる約3億ドル(約345億円)は、リレー・フォー・ライフで集められています。協会の活動は、市民や民間企業によって支えられています。


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