柴楽日記

柴楽日記

2017.04.15
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カテゴリ: その他
今日は昼過ぎに所用先から戻り、久留米市美術館へと足を運んでみました。

正門を通過すると季節季節を彩る花のガーデンが美術館の前に広がります。
いつやって来ても、この眺めはホントに見事です。

美術館横には姫金魚草と色とりどりのチューリップが見頃を迎えていました。

こちらは花のガーデンの前方に位置する庭園。

この日もガーデンテラスでご夫婦や家族連れの方々がその眺めを楽しむ光景が
見られました。

美術館前へとやって来ました。
今回の目的は楽しみにしていた川端康成展の観覧。
日本人初のノーベル文学賞作家として知られる川端氏ですが、美術愛好家でもあり
東山魁夷やここ久留米出身の画家でもある古賀春江等とも親交が深かったと言われ、
生前、数多くの美術品を収集していたと言われています。
「川端康成~美と文学の森~」と題された今回の展覧会はそうした川端コレクションの
紹介を通して川端文学に登場する画家や美術品に焦点を当てるといった内容となって

今回は古美術品から近代絵画に至る約90点もの品々が展示され、こうした品々を始めと
する作品について語る川端氏の言葉はその真髄を捉えたものである様に思えます。

「美術品では古いものほど生き生きと強い新しさのあるのは言ふまでもないことでありまして、
私は古いものを見るたびに人間が過去へ失ってきた多くのもの、現在は失はれてゐる多くのもの
を知るのであります。~川端康成 『反橋』より~」

文学と美術をまったく別個のものとして解釈するのではなく、止揚的な解釈によって
より高次元のものへとその芸術性を昇華させていくといった要素が彼の文学観には
確かにあったのかもしれないですね。

そうした志向性は久留米が生んだ実業家石橋正二郎氏の理念に通ずるところがあるのかも
しれません。
以前もご紹介させて頂きましたブリヂストン創業者として広くその名を知られる石橋氏は

ここ久留米の地でも久留米大学医学部へのキャンパスの敷地及び建物の寄付を行ったり、
この久留米市美術館も存する総合文化施設である石橋文化センターの寄付などを行って
いきます。
久留米を学術性高き文化都市に、といった石橋氏の郷里への思いが現在でもこの町の至る
ところに息づいている様に思えます。


刻まれています。
「我々(の会社)はあらゆる人々の楽しみ、そして幸せのためにある」といった彼の
人生訓であり経営理念がこの言葉には込められているんでしょうね。

今日は日中、気温がずいぶん上がったことも影響したのでしょうか?帰宅の途についた
ところで降り出した雨が勢いを増し、夕立かと思えるほどの季節外れの激しい雨に見舞わ
れました。

こちらは夕方の散歩風景。

水たまりの間を縫うように仲良く肩を寄せ合うように進んでいく白黒コンビ。

川の水位もだいぶ上がってます。
短い時間の雨ではありましたが、しっかりドカ降りしたみたいですね。

予報によると明日以降も大気の不安定な空模様が続きそうです。
春霖明けが待ち遠しく感じる今日この頃です。





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最終更新日  2017.04.20 00:58:41
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