柴楽日記

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2019.01.24

福助の大脱走

カテゴリ：ちびたん６世

昨日のひとコマ。
前夜に福パパさんより福助が夜の散歩中にリードが切れて行方が分からなくなって
しまいましたとのご連絡を頂き、私もフク探しに急遽加えさせて頂くこととなりました。
しかし結局、その夜はちび太は見つからず・・・。

一夜明けて、早朝のコースから福助が通い慣れた道へとナツマリと一緒にフク探しへ
出発することとしました。

「フクがいたら、教えるんだぞ！！」って伝えておいたことを理解していたのか否か
定かではありませんが、この日は普段以上にこちらとのアイコンタクトが取れていた
様な気もする白黒コンビ。

長年連れ添っていく中で、ヒトと犬達との間にも信頼関係を始めとするいろんな
関係性が育まれていく様な気もします。
すっかり夜も明けて放射冷却で真っ白になった大地に陽の光が注ぎ始めます。

体の芯まで冷え冷えになった自分の体とずいぶんと長丁場となりペースも鈍り始めた
白黒コンビに喝を入れながらフクが辿りそうなルートを探索してみました。

しかし探せど探せどちび太の姿は一向に見当たらず、刻々と時間だけが過ぎていきます。

日も高くなり、所用先へと向かう時間が近くなったところで朝のフク探しを終了することとし
白黒コンビとともに帰路に就くこととしました。

通りの向こうにはチロル君がパパさんとロードワークに励んでいる姿が見えます。
無事にフクがご家族のもとへと戻ることを願いながら、その姿を眺めていました。

午前中の所要を終えて、お昼前に妻とともに今度は範囲を大きく広げ、クルマで再び

しかしここでもちび太の発見には至らず・・・。保健所の担当の方からも柴ワンコの
確保情報は今のところ上がっていないとの回答を頂き、午前中の時間が過ぎていきま
す。

お昼前からは家族とともにトラも加わり、フク探しも総力戦の様相を帯びていきます。

午後になり、帰宅後のフク探しのルートを考えていたところに、フクママさんより

ことができました。
先日、ナツマリと散歩中に遭遇した場所の傍の田んぼの中を徘徊中のところをママ
さんが見つけたのだそうです。
一晩中フクの帰宅を待っていたご家族と出張中でフクを探しに行けなかったパパさん
の心中は如何ばかりだったろうかと思われます。

今回は最後まで諦めずに探し続けたママさんを始め、フクを思うご家族の気持ちが、
無事に福助を保護することができたことにつながっていったと思います。（感）

また一方で今回の脱走劇は起こるべくして起こったことでもありました。
理由は福助の引っ張りに耐え得る十分な強度が無いリードと首輪を使用していたこと、
そしてリードが解れていた状態で使用し続けていたこと。
この2点が主な原因だと思われます。

かつて「リンの脱走劇」というタイトルでも御話した記憶がありますが、人間社会の中で暮らす
犬達にとっては「リードは命綱」だと言えると思います。
そして日々のチェックを入念にしていてもリードが外れてしまったり、首輪が外れてしまったり
といった状況に遭遇することもあるかもしれません。
その時飼主はどうやって事態の収拾にあたるのか？こうしたことも愛犬との日々の積み重ねが
ものを言う局面だったりするのかもしれないですね。

飼主にとっての最大の敵の一つは慢心だったりするのかもしれないですね。
私もまたナツマリやファミリーのワンコ達との生活の中で、いろんな失敗を経験してきました。
思い返すと、確認すべき点を怠っていたり、正確な理解がなされていなかったり等、自己を律する
ことができていないことに起因することが多々あった様にも思えます。
兎にも角にも、今回の件は福助が怪我もなく無事にご家族の元へと戻ることができた、それが
何よりだったと思います。
そして、ご家族の皆さんとともに私たちもまた今回のことを、今後の良き経験とすることが
できればと思います。

「悍威に富み、良性にして、素朴の感あり」と謳われる日本犬の本質について、犬達はもとより
私たちもまた、こうした境地を念頭に自らの精神性を滋養していくことは日本犬と暮らす私たち
の人生を豊かなものにする上で肝要なファクターのひとつである気もする今日この頃です。

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