2or3?

2or3?

存在



「で、誰が殺す?俺がヤロッカ?」
キョンが言う。
「俺、久しぶりに残酷な殺り方でしたいんだけど。やらしてくれ。」
蹴り死が自分の意見を主張する。

じゃあそうしようぜ~と蹴り死が殺すことに決定した。





次の日の学校

Jが学校に姿を現していた。

もちろん調査のためだろう。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

Jはただ黙って、何かを目を凝らしながら見ていた。

「・・・・・・」

ガスも殺人の対象になっている人物を吐き気を催しながら見続けていた。

Jの目の先では蹴り死が奇妙に手を動かしていた。

するとガスの目の前で対象の人物はさりげなく消えた。


その消えたことにガスは気付かなかった。

「あれ俺何してんだっけ?」

ガスは混乱した。
自分のしていたことがいきなり意味不明になってしまったからだ。

これが蹴り死の力の一つだった。
三大ャバス長男を時空の狭間に落とし、存在ごと消滅させてしまったのだ。

存在ごと消えてしまった人間は、存在していたこと、根本的な全てのものが消えてしまうのだ。

だから、蹴り死の力に干渉した人間のみ、その消滅を知ることができる。
だから、SJSの全員はこの消滅がわかっている。




Jはその授業のあとガスにメールを送信した。盗み聞きされるのを避けるためらしい。内容はこうだ。

「あなたは自分のしていることに疑問を感じましたか?」

なぜJはこんなことが分かっているのだろう?
何故Jも知ることができたのか?

何故なのかは分からない。
いままでの調査してきた結果、この力について少し知ってしまったのだろうか?

ガスはそのメールをみて返信した。

「はい、真剣にやってたはずなのにいきなり、わけ分からなくなりまして・・・。
すみません。対象なんてィなったような気がしてしまうんですよね・・・。」

こうなるのも無理はない。

この返信を見てJの考えは確信に変わった。
「行動を起こします。あなたの力が必要です。
 一気に潰しにいきましょう。」
そしてこう返信した。


この返信を受け取ったガスは武者震いした。



そんなことも知らないで蹴り死はSJSの会合に出向こうとする。

そこで今までにない局面を迎えてしまうとは知らずに・・・・。





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