５月８日出産編２
なんかチクチク縫われてる～！どうやら切開した場所を縫ってるみたい。
痛みは全然なかったんだけど、麻酔が効いていない場所があったのか、痛くなってきた。
先生に｢痛いかも」って伝えて、麻酔を追加してもらう。
３０分ほどで処置は終了。陣痛室へ戻る。
なんだかまだボーっとしてる。夢の中みたいなかんじ。
看護婦さんに「ゆっくり休んでね」って言われたけど、気持ちが昂っているせいか、全く寝られない。
カラダはものすごく疲れてるのに。
いろんな人から続々と電話やメールがきたこともあって、ほとんどケイタイをいじってすごす。
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看護婦さんがへその緒をもってきてくれた。
さっきまで私のハラの中に入ってたへその緒。
｢さわってみたら？｣と言われたのでおそるおそるつんつん。
なんかぶにょぶにょして、不思議な感触。
太くてしっかりした、立派なへその緒だよって看護婦さんが誉めてくれた。
えへへ、なんかうれしい。
このへその緒を通って、赤ちゃんに栄養がいってたのか・・・
そういや、胎盤も見てみたかったなぁ、って看護婦さんと話してたら、まだあるかもしれないから持ってきてくれるって。
どきどきどきどき。
・・・残念ながら実物はもう先生が持っていっちゃったらしい。
感染がないかどうかとか、色々検査しなきゃいけないんだって。
かわりに写真があったから、それを持ってきてくれた。
３０センチほどの大きなカタマリ。
わぁ～、これが胎盤か・・・
スプラッタの苦手なでん子だけど、不思議と気持ち悪さは感じない。
胎盤さん、長い間ご苦労様でした。
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小児科の検査が終わったとのことなので、NICUへ赤ちゃんに会いに行く。
専用の滅菌済み手術着みたいのを着て、いざ中へ。
初めてみるNICU。たくさんの保育器と、その中にいるちいさな赤ちゃんたち。
看護婦さんに車椅子を押してもらい、我が子のいる保育器の前へ。
赤ちゃんにさわる前に、手をしっかり消毒する。
ちっちゃい。とにかくちっちゃい。
でも元気そうにもぞもぞ動いてる。
急に赤くなったり、あくびをしたり、泣いてみたり・・・
生きてる。私の赤ちゃん、こんなにちいさいのに一生懸命生きてる。
そう思ったら次から次から涙が。
まわりの目も気にせず、わんわん泣いた。
しばらくして、仕事終わりでかけつけた旦那チャマが到着。
二人一緒に、大きな保育器に入ってるちいさな赤ちゃんを見つめる。
旦那チャマも少しうるうるしてたみたい。
私も安心感からか、またまた涙が出てきた。
その後、小児科の先生から検査結果等の説明。
今のところ、大きな異常もないそう。
これからしばらくは保育器に入って過ごすことになるけど、今後の検査で異常がなければ早くて３週間ほどで退院できるだろうとのこと。
頑張ろうね、赤ちゃん！
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少し疲れたので、分娩室に戻って横になる。
しばらく旦那チャマと話していると、今井先生がやってきた。
「いや～、いま他の先生とも話してたんだけど、いいタイミングで産まれたねぇ。
明日転院するとかいってたのにさぁ。」
！そうだった！明日は転院する日だったんだ。
「きっと赤ちゃんがここで産まれたいって出てきちゃったんだよ。
いやぁ～、お産ってほんとわかんないわ。ははは。」
そうだよね、出てくるタイミングは赤ちゃんにしかわかんないもんね。
この病院の居心地がよかったのかな。
明日からはシャワーの許可もでた。
う～、はやく明日にならないかなあ。
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夕食の時間。でもまったく食欲がない。
なんかあま～いものが飲みたいよう。
そしたら旦那チャマが、売店でいちご牛乳をかってきてくれた。
そうそうそう！こういうのが飲みたかったのよ～！
ストローをひきちぎって、いっきにごくごく。
でん子の食欲中枢にジャストミートしたいちごちゃんは、あっという間に胃袋の中へと消えた・・・
その後、歩いてトイレへ。少しふらふらするけど、なんとか自力で行った。
点滴がとれたでん子の腕。なんて開放的なんでしょう！！！
一人で歩けるということで、普通病棟の４人部屋へ戻る。
同室の皆さんが、「おめでとう～！」と祝福してくれた。
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群大のNICUは、１４時～１６時までと、１９時～２１時半までが面会時間。
就寝前にもう一度赤ちゃんに会いに行く。
看護婦さんに車椅子をおしてもらっていざNICUへ。
数時間ぶりの赤ちゃんは、元気にほえほえ泣いている。
看護婦さんが「おなかすいたのかな～」っておしゃぶりをくわえさせた。
・・ぱくっ。ちゅばちゅばちゅばちゅば・・・
あらら、ピタっと泣き止んじゃった。
でん子に似て食い意地が張ってるのかしらね・・・
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２１時。さすがに疲れたので、早めに横になる。
でもなかなか寝られない。
縫合の傷もちょっとずつ痛くなってきたので、鎮痛剤をだしてもらう。
それを飲んだあとの記憶はナシ。泥のように眠った。
９日へつづく
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