食育に栄養学も食事バランスガイドもいらない

食育に栄養学も食事バランスガイドもいらない

2009年02月06日
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『乳がんと牛乳』の272頁に書いてあります。
スポック博士はその著書、『スポック博士の育児書』で、
どんなことを書いているのか?(太字が引用)


とともに、牛乳消費がもたらす病気一覧を掲げている。
この一覧には、がん、肥満、鉄欠乏性貧血、喘息、中耳炎、
皮膚疾患、胃痛、腹部膨満と下痢、その他の病気が挙げられている。
そして、スポック博士は次のように結論している。
「自然界には、離乳期を過ぎてミルクを飲む動物はいない。
人間も同じで、離乳期を過ぎたらミルクを飲まないことが
正常である・・・・。必要なタンパク質を植物からとったほうが、
子どものカルシウム・バランスはよくなる」。
スポック博士は「人間の子どもは母乳で育てるべきだ」
と警告を発していた。


このくだりを読んで驚いたのが翻訳者である佐藤章夫さん。
つまり佐藤さんは、「スポック博士は牛乳礼賛者である」
と思っていたからだ。
「スポック博士はいつから牛乳反対論者になったのか?」
とも書いている。
安食は知っておりましたぞ。エヘン!(そんなことで威張るな!)

スポック博士は牛乳に関する記述を180度転換したのです。
勇気のいることです。今まで書いてきたことは間違いでした、
と認めることですからね?
しかしながら、日本語版では、第6版が一番新しい翻訳です。
それは『最新版・スポック博士の育児書』として現在も
販売されています。英文の第6版は1992年の発行です。
第7版は日本語に翻訳されることはないでしょう。

ではなぜスポック博士は牛乳反対論者になったのでしょうか?
それは博士ご自身の体験によるものなのです。
次のように書いています。

「個人的なことになるが、私(スポット)は、88歳になった

少ししか食べないという食生活にきりかえた。
この食事にしてから2週間で、長年の抗生物質の治療で
効果のなかった慢性気管支炎が消えた。私の中高年の友人で、
食事から乳製品や肉を除くことによって持病の心臓発作が
良くなった人が何人もいる。この種の食事が効果を発揮する

よく身体を動かすことが必要である」

もうすこし補足しましょう。

スポック博士は85歳のとき、脳梗塞にかかりました。
それまでも不整脈治療のためペースメーカーをつけ、
強心剤の常用、減量プログラムなどを受けていたのですが、
経過ははかばかしくなかったそうです。
手足が不自由で、特に足の筋肉が衰えていたそうです。
そこに脳梗塞。担当の医師からは治る見込みはない、
と言われていたそうです。
脳梗塞から三年後、88歳の時に上述してあるように、
もっとヘルシーな食事への大転換を決断したということです。
その結果、二週間後に慢性の気管支炎が消えただけでなく、
三ヶ月後には23kg減量ができて、そればかりではなく、
これまでよりずっとエネルギッシュになり、風邪一つ引かなくなり、
脳梗塞の後遺症による体の麻痺も改善されて一人で
歩けるようになった、ということです。

そうなると食事がいかに大切かを人に説いて回りたくなりますよね?

そこでスポック博士は、人間の体にとってふさわしい食生活をする
「セルフケア」が、病気予防や改善、健康維持にとって
どれだけ重要かを人々に訴えるため、全米を精力的に
講演して回ったそうです。
そうして『スポック博士の育児書』の改訂にとりかかった。
その中で、前述したように180度違った内容を述べているのです。
そうして、94歳と10ヶ月で亡くなりました。

スポック博士の育児書最新版





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最終更新日  2009年02月06日 20時03分09秒
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