我等が日本代表は予想通り?一次リーグ敗退しました。
マスコミがあおり過ぎとも言われていますが、どの国も始まる前はこんなもんでしょう。でも事前のアンケート結果なんかじゃ、「一次リーグ敗退」と考えている日本人が一番多かったそうですから、意外に国民の皆様は冷静なものなのです。
「期待」が「絶対!」に変わっていくのがこわいですね。
さて、日本代表の負けた後についてボクは一言いいたい。
翌日に彼らはボンの日本大使館かどこかに挨拶に行った映像が流れていました。感謝の気持ちを報告に行った(行かされた?)ようですが、問題はそこから出てきた彼らの態度。
外にはたくさんの日本人サポーター。
彼らのほとんど全員は、日本代表に罵声やお水を浴びせに来たわけじゃないはず。
「良く頑張った!」「夢をありがとう!」「4年後も頼むぞ!」って言いたかったんじゃないかな。
それなのに、出てきた代表メンバーのほとんどは、暗く疲れた顔をして、無言のまま逃げるようにバスに乗り込みました。
巻選手や宮本選手はサイン&写真撮影に応じていたようですが、それにしてもなぜか柵を作ってバリヤーを張っているのです。悲しくなりました。
確かに、城選手が飲み物をぶっかけられた事件があったし、ネットの書き込みにも過激なものがたくさんあったそうです。ただ、あの場まで行っていた日本人サポーターは、W杯の真剣勝負を目の当たりにして「納得できる負け」を体感したはず。「どうやったってブラジルには勝てない」とね。
そんな彼らの感情として、日本代表を攻撃しようなんてきっと思わなかったでしょう。
別にボンまでついていく必要もないんです。
たったあの瞬間のために、時間とお金をやり繰りしてくれたサポーターたち。
なぜ代表メンバーは彼らに「応援ありがとうございました。きっと4年後はもっと良い試合をお見せします。これからもよろしくお願いします。」って言えなかったんだろう。
同じ事は、フジテレビのアナウンサーもチラッと言っていました。
ボクは長男が野球を高校までやっていたので、しばしば父兄として試合に帯同していました。いつも夏の予選(勝ち抜けば甲子園です)の途中で負けてしまったのですが、その最後の試合が終わると、父兄は外に全員集合して彼らの出を待ちます。
涙と泥だらけの顔とユニフォームで彼らは出てきます。
先輩も後輩もみんな泣いています。
もちろん親も泣いています。
負けて悔しいのですが、ここまで頑張ったという達成感がその場をつつんでいます。
監督からの悔しい報告と感謝の挨拶。
そして3年生代表である主将が挨拶します。
「皆さん、今まで応援ありがとうございました。ご期待に沿えず申し訳ありません。父兄の皆様、ここまでいろいろとサポートしてくださり、本当にありがとうございました。」
と泣きながら感謝の気持ちを述べます。
この瞬間に様々な悔しさとかわだかまりとかマイナスな感情はどこかへ消え去り、親と子は泣きながら抱き合って帰っていきます。普通の高校生と親に戻って・・・・。
「ああ、これだからスポーツっていいよなぁ。」
心からそう思える瞬間でした。
そういう経験をしたボクだからこそ、あのボンでの光景や、成田での光景があまりに悲しい。情けない。「うぬぼれるな、あんなもんだよ。どの試合も勝てる気はしなかったから・・・。」
負けたから押し黙って悔しそうな顔をして、サポーターを無視して帰るなよ!
日本人として礼節を忘れず、感謝の気持ちを忘れない。そうあって欲しかった。
ボクは十分に楽しませてもらいました。
あの玉田の先制点から同点にされるまでの11分くらい、とても興奮し、希望を持たせてもらっただけで十分!
残念ながら彼らは単なる「日本人で今一番サッカーがうまい人たち」の集団でした。
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