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今日はその中で、オーディオ用スピーカーのほしかったモデルの話だ。
それはJBLのバラゴン(Paragon)と言うスピーカーで、当時2~3百万だった気がする。オールホーンシステムをつかい、中音を真ん中の反射板にあて、最高の臨場感が味わえる機種だ。その格好は家具といってもいいぐらいの重厚感で、音も目を閉じると目の前でラッパを吹いている感じもした。
創った(デザイナー)はレンジャー・パラゴンとアーノルド・ウルフ。
コンセプトは「どこから聴いてもステレオ音像を創出させる」。
レコードがモノラルからステレオに変わった当時に作られた。
1957年から31年間作り続けられた。
総重量300Kg以上。
高級スピーカーの視聴のできる店に、月に一度ほど聴きに行っていた。
少し小さめの音で鳴らしたとこは、最高だった。
お金のない私はそれを再現したくて、山ほど木を切って工作した。
満足いく音はできなかった。タマになってもバランスが最悪だった。
バスレフの普通のスピーカーなら簡単なのだが、ホーンは非常に難しかった。
中古価格を調べてみた。
今でも150万はする。程度のいいものは300万。
今から考えると、バラゴン(Paragon)はスピーカーではなく楽器だったような気がする。
当時、きちんと鳴らすことが難しいスピーカーの一つだった。
最近木工の話題が多く、私が昔木を触っていたときのことを考えたとき、思い出したことである。
過去の記憶が美しく感じられるのは、年を取った証拠であろうか。