　教習指導員の役に立たないブログ。

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指導員だなー。

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Ｋさんは、３６歳の男性で、ちょっと頭が薄くなっています。

とっても人なつっこい性格で愛嬌があるのですが・・・
いつも女性の教習生に声をかけては、逃げられていました。

そんなＫさんは、学科の知識を覚えるのが とても苦手 です。

Ｋさん：　先生、この、原、原動機付自転車と自転車って、どう違うんですか？

私：　えーと、自転車と原動機付自転車の違いだよね・・・えっと、
　　　自転車って、足でシャカシャカこぐやつでしょ。

　　　こんな感じで・・・

Ｋさん：　あっ、昨日そこで見たやつですよね！
　　　　　分かりました！！

ほんとに分かってくれたのかな？
５分後・・・

私：　Ｋさん、自転車と原動機付自転車の違いって分かります？

Ｋさん：　えっ？　ちがうんですか？

しくしく・・・もとに戻っています。
そんな感じなので、仮免の学科試験がどうしても合格できません。

なんとか合格できるように、つきっきりで勉強しても、
勉強すればするほど、なぜか点数が落ちていくんです。
どんどん点数が落ちて、仮免のテストが８回目の時は３６点まで下がっていました。

毎日毎日、ものすごい量の勉強をしました。

そして・・・１０回目の仮免が落ちたときに・・・
もうここまでにしましょう
という話を、学科課がＫさんにしました。

すると、Ｋさんは、
がんばって勉強しますから、がんばって勉強しますから・・・
と言います。

いつしか姿を見かけないようになりました。

どうやら、部長がＫさんの自宅まで出向いて事情を説明し、自主退学という
形になったようです。

もう何年も前の話ですが、今でもＫさんの

Ｋさん：　 先生、今日７０点取れたよ！！

と喜んで報告する姿が忘れられません。

自分の中では悔いが残っているんですよね、きっと・・・

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