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しまねこしねま
2003.1
2003.1 鑑賞作品
1月中に観た映画です。わかりやすく★表示しました。
映画館でみたもの
ビデオ・DVDやテレビでみたもの
●風と共に去りぬ
★★★★★
1939.アメリカ/◎監督...ビクター・フレミング
◎出演...ビビアン・リー、クラーク・ゲーブル、レスリー・ハワード、オリビア・デ・ハビランド
◎STORY...アメリカ南部の美しい田園地方、タラの農場主の娘スカーレットは自然の中何不自由なく奔放に生きていた。しかし愛するアシュレーは他の女性を選び、南北戦争が彼女の世界を傷つけていく。
◎なんとなく、バトラーとの激しくも甘い恋物語だったような気がしていたがぜんぜんちがってたな~。ま、そういうシーンもあるけれど、スカーレットは一旦思い込むと執着がスゴイのだ。戦争ですべてを奪われヨレヨレになって「二度と、飢えはしない!」と誓う。あのときにスカーレットの生きる道は決まった。貧乏だけは絶対に許せない!というのが彼女のテーマだから、それをあそこまでつらぬければ立派だ。234分という超大作だったがまったく長いという気がしない。さすがである。映画のテーマの中でもあの「タラのテーマ」が、私は一番好きだしな~。あと、アシュレーの奥さん(名前忘れちゃった)の存在も効いてたと思う。聖母のような、慈善のカタマリのような彼女はスカーレットとつねにコントラストをみせていた。花でいえば、スカーレットが赤いバラならば彼女は白いユリというところ。これもすてきでした。
●バーバー
★★★★★
2001.アメリカ/◎監督...ジョエル・コーエン
◎出演...ビリー・ボブ・ソーントン、フランシス・マクドーマンド、スカーレット・ヨハンソン、トニー・シャルーブ、ジェームズ・ガンドルフィーニ
◎STORY...義兄の経営する理髪店で働くエドは無口な中年男。ある日、セールスマンの客から新規事業の話を聞き、開業資金を捻出すべく妻の浮気相手を脅迫。まんまと大金を得るが、それがきっかけで彼の運命は狂い始める。
◎こういう映画大好き~。ソーントンがすごく渋かった。ナレーションはしてるけど、実際の演技ではほとんどセリフのない無口な男。でもそんな彼が知り合いの少女をピアニストにしようとするときには瞬間、情熱の炎が表面に出る。彼が最後に言う。「迷路を離れたところからみているような気分」うまいこといいますね。さて、そして映像がこれまた。「カラーのネガフィルムで撮影し、ハイ・コントラストのタイトル用ネガフィルムに現像するという特別な手法を採用」した立体感ある映像。白黒の印刷でも、2色の印刷とカラー用の4色をあえて使った白黒印刷では色の深みとかがちがうっていうもんなあ。あと、音楽もすごくよかったです。ピアノソナタ、「悲愴」。
●グリンチ
★★★★☆
2000.アメリカ/◎監督...ロン・ハワード
◎出演...ジム・キャリー、テイラー・モンセン、ジェフリー・タンバー、アンソニー・ホプキンス
◎STORY...善良な人々が暮らすフーヴィル。町外れの山の洞窟に住むヘソ曲がりのグリンチはクリスマスが大嫌い。クリスマスの狂騒に疑問を抱いた純真な少女シンディはグリンチの過去を調べなんとかみんな一緒にクリスマスを楽しませたいと考えて・・
◎セットがファンタジックできれいだ。これはアメリカで愛されている絵本を映像化したものだそうだが、ほんとに絵本をみているみたいな楽しさ。最後はいいヒトになってしまうグリンチだが、へんくつなグリンチもそんなに悪くなかったなってかんじだ。犬がかわいかったしね。
●電話で抱きしめて
★★★☆☆
2000.アメリカ/◎監督...ダイアン・キートン
◎出演...メグ・ライアン、ダイアン・キートン、リサ・クドロー、ウォルター・マッソー
◎STORY...夫と息子の世話をしながら仕事もこなすイヴには女性誌の編集長をする姉ジョージアと昼メロの女優をする妹マディがいたが、毎日電話してくる軽い老人性痴呆症の父や仕事のトラブル電話はイヴに集中してもはやパンク状態だった。
◎いいたいことをいえる三姉妹、ときには「死んじまえ!」なんて大声でケンカもできる関係はやっぱりいいなあ。パパが亡くなる寸前、姉妹の会話に無意識で参加していたのがよかった。そしてやはりよみがえるのは素敵な思い出ばかり。人間って生きている時間はほんとに短い時間だけれど、きらりきらりと星のように、いろんな人の心に素敵な瞬間を残していくんだな。パパ役のウォルター・マッソーは「がんばれ!ベアーズ」の監督役などでおなじみの俳優さん。この作品公開年の夏に亡くなった。遺作です。
●雲の中で散歩
★★★☆☆
1995.アメリカ/◎監督...アルフォンソ・アラウ
◎出演...キアヌ・リーブス、アイタナ・サンチェス・ギヨン、アンソニー・クイン、ジャンカルロ・ジャンニーニ
◎STORY...第二次世界大戦直後、戦地から帰還したが妻との愛に幻滅し汽車に乗るポールは妊娠中にもかかわらず恋人に捨てられた美女と出会い、彼女の父を納得させるため彼女の実家で偽りの夫婦を演じることになる。
◎セピアのノスタルジックな映像がキアヌによく似合っていました。「♪ザンパ~ノ~」アンソニー・クインがよかった。ああいう名優がうしろにどん、といるとふんいきがぜんぜんちがいますね。もういないのがほんとに残念・・。
●すべての美しい馬
★★★★☆
2000.アメリカ/◎監督...ビリー・ボブ・ソーントン
◎出演...マット・デイモン、ヘンリー・トーマス、ペネロペ・クルス、ルーカス・ブラック
◎STORY...1949年テキサス、父の死で何もかも失ったジョンは友人レイシーと共に、カウボーイ生活を夢見てメキシコへ向う。途中でならず者気取りの少年ジミーと出会って一緒に旅を続けるが・・
◎映像と音楽がとってもよくて、ソーントンの趣味のよさ、知的センスがうかがえる。ペネロペ・クルスというひとはなんとなく馬っぽい。みているとしなやかな黒毛の牝馬にみえてくる。「神さまはいつもみている」と感じるのはいいことだ。つまり誰もみていなくても、「自分は」知っている、ということだ。たとえばそこいらにぽいとゴミをすてたりしても、誰もみてなかったらいいと思う人もいるかもしれない。でも自分は知っている。ラストシーンがすご~くきれいでした。
●パトリオット
★★★★☆
2000.アメリカ/◎監督...ローランド・エメリッヒ
◎出演...メル・ギブソン、ヒース・レジャー、ジョエリー・リチャードソン、ジェイソン・アイザックス、クリス・クーパー、チェッキー・カリョ
◎STORY...フレンチ・インディアン戦争の勇士だったベンジャミンは亡き妻の願いどおり、7人の子供の父親として平和主義を貫き平穏に暮していた。独立戦争が始まり、長男の参戦に反対していたベンジャミンだったが、次男をイギリス将校に殺され眠っていた兵士としての本能が覚醒、最前線に・・・
◎シュワルツェネッガーの「コマンドー」を思わす設定で、ご本人もさすがリーサル・ウェポンだけあってみるからに強そ~。はやる息子を「お前はまだ早い」といさめるシーンはどこかでみたなあ~と思ったら、そうそう、「元禄繚乱」で勘九郎が息子に言ってたのだった・・・。クライマックスの戦闘シーンも「関が原」に似てたしね。メル・ギブソンがいまいちニガテでこれまでなんとなくみずにいた作品だったのですが、かなりみごたえありました。164分という時間もまったく苦にならなかった。
●ぼくの神さま
★★★☆☆
2000.アメリカ/◎監督...ユレク・ボガエビッチ
◎出演...ハーレー・ジョエル・オスメント、ウィレム・デフォー
◎STORY...ナチス占領下のポーランド。小さな村で親と離れて暮らすユダヤ少年の日常を描いた物語。
◎ミサで使うパンの型抜きをしている牧師が、みんなに祝福はある、という。でもはじっこ(型を抜いた)にはないよ、と。少年はそのはじっこのかけらをひとつひとつ集めて「これはパパ、これはママ・・」とつぶやく。ここが哀しい。
●デンジャラスウーマン
★☆☆☆☆
.アメリカ/◎監督...すんませんわかりましぇん
◎出演...ベンジャミン・ブラッド、ジュリア・ロバーツ
◎STORY...軸になっているのは刑事コンビ、2つの話があり、1つはバイアグラをのまされて死んでしまった男の捜査、もう一つは麻薬の運び屋を刑事が撃ち殺した事件だ。
◎途中でみるのをやめたくなった。カバーをみるとジュリア主演の作品みたいだが、ぜんぜんちがう。「デンジャラスウーマン」なんてタイトルも、最初の話ならまだわかるけど、あとの話はまるで関係ナシ~。運良くコネで大物に特別主演させたんで最大限に利用しようってかんじだな~。ともかく、これはひさびさにはずれ・・・ジュリアじゃん、かりようかな~と思ってる人はやめましょ。
●海辺の家
★★★☆☆
2001.アメリカ/◎監督...アーウィン・ウィンクラー
◎出演...ケビン・クライン、ヘイデン・クリステンセン、クリスティン・スコット・トーマス、ジーナ・マローン
◎STORY...建築家のジョージはある日突然会社を解雇された上あと4ヶ月の命と宣告される。離婚した妻のもとにいて荒れている息子サムと向き合う決心をしたジョージは嫌がるサムを連れ出し二人で家を建てることを計画した。
◎クリステンセンがいい。この作品でははっきり語られない部分がけっこうあって、そういうところは彼の様子などで窺い知ることができるたとえばジョージが死ぬところなどは無人のベッドだけで表現されるのだが、リアルに悲しみが伝わってくるのはそれまでどちらかというとクールだったクリステンセンの泣く姿だ。それがとても悲しそうだった。ただ、父子の共同作業は主に古い家を壊すことだった。もう少しささやかな家を二人でこつこつ作っていくのを想像していたのだが完成した家はかなり立派なもので、最後は助っ人がたくさんいた。それがちょっとイマイチかな。
●ブレイド2
★★★☆☆
2002.アメリカ/◎監督...ギレルモ・レル・トロ
◎出演...ウエズリー・スナイプス、クリス・クリストファーソン、ルーク・ゴス、レオノラ・ヴァレラ
◎STORY...前作から1年、ブレイドはプラハにいた。今日もヴァンパイアをハントする。ヴァンパイアにとらわれていた、父親のような存在であるウィスラーを助け出し相棒スカッドと3人でヴァンパイアを超えるリーパーズ=死神族に挑むため、ヴァンパイアと一時休戦して手を組むことに。
◎前作はどんなだったかほとんど忘れてるんだけど、かなりのパワーアップだと思う。スピード感があって、よろしい。グロさもかなりもん・・・。最初のオートバイのアクションなんかは「仮面ライダー」ぽいし、チャンバラみたいなとこもでてくるし、ちょっとなつかしいかんじ?もあったりします。字幕で1箇所「死ねや!」にはまいった~竹内力か、っつの。(笑)
●ハイ・クライムズ
★★★☆☆
2002.アメリカ/◎監督...カール・フランクリン
◎出演...アシュレイ・ジャッド、モーガン・フリーマン
◎STORY...弁護士のクレアのもとに突然FBIが訪れた。夫が実は優秀な兵士であり、外国で9人の無差別殺人を起こし逃亡中の犯人だという。彼は軍事裁判にかけられることとなり、クレアは弁護をかって出る。
◎フクザツな組み立てになっていて、面白くみせてくれるのだがもうひとつすっきりまとまっていない気がした。ちょっと欲張りすぎかな?ジャッドは魅力的だけど風格に欠ける。やはりフリーマン主役の「コレクター」シリーズと比べると映画としての完成度はスケールが小さいという気がする。でも、最後まで気が抜けず見られる。ハラハラします。
●ヴィドック
★★☆☆☆
2001.フランス/◎監督...ジャン・クリストフ・グランジェ
◎出演...ジェラール・ドパルデュー、ギヨーム・カネ、イネス・サストレ
◎STORY...19世紀のパリで連続殺人が発生、名探偵ヴィドックが捜査に乗り出すが追跡中に死亡。彼の伝記を書く約束を取り交わした青年エチエンヌは真相を探るべく生前の彼の足取りをたどる・・
◎映像がとても絵画的で美しく、やっぱフランス映画はひとあじちがうなと思わせる。ストーリーは導入部がちょっとわかりにくいかな。私の好みとしては、多少平凡になってもいいから、最初は話の展開や登場人物をわかりやすくみせてほしい。最近のフランスの映画はデジタルばりばりのちょっとグロテスクなものも目立ってますね。こういう色彩、映像をみるとフランス人気質というものをなんとなく感じられたりする。
●ワンス・アンド・フォーエバー
★★★★☆
2002.アメリカ/◎監督...ランダル・ウォレス
◎出演...メル・ギブソン、バリー・ペッパー、マデリーン・ストウ、サム・エリオット
◎STORY...1965年、ベトナム。アメリカ兵400人を率いてイア・ドランに降り立ったハル・ムーア中佐は、瞬時に2000人の北ベトナム兵士に包囲されてしまう。想像を絶する過酷な3日間の模様を兵士と残された家族の両側から、また取材に飛び込んだUPI記者の姿を通して描く。
◎迫力たっぷり。色調が当時の雰囲気にされているので、よけいにリアル。この色合いにメル・ギブソンはしっくりくる。往年のスティーブ・マックイーンを思わせる感じかな。兵が作戦の話をちょっとしている間にもどんどん撃たれて死んでいく。たぶん戦場はこういうものだと思う。非戦闘員のはずのUPI記者も銃をもたずにはいられない状況。ベトナム戦争のとき開高健が記者として従軍した。200人の部隊が17人のなっていたという。そんな奇跡をくぐりぬけてきたら人生観もかわるだろう。しかし、この戦いははじまりだった。戦争は不毛だ。
●ジュラシックパークIII
★★★★☆
2001.アメリカ/◎監督...ジョー・ジョンストン
◎出演...サム・ニール、ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニ、ローラ・ダーン、アレッサンドロ・ニヴォラ
◎STORY...恐竜が自然繁殖している「サイトB」にパラセーリングしていた少年が不時着し、彼を探すため両親と、恐竜博士グラントら彼のチームが乗り込む。が、彼らの前に新種の肉食巨大恐竜スピノサウルスなどがたちはだかる。
◎恐竜がすっご~くこわい!大きいのだけでなくて小さ目のが近くにくるのもかなりコワイ。島は原始時代のようになっているのだが、研究所の跡地があったり、死体のなかで携帯電話がなりだしたりというところが妙に現代を際立たせて不気味なかんじだった。もう1回UFJの「ライド」に乗ってみたくなったな~。まだあんなに待たなきゃいけないんだろか・・・
●ゴージャス
★★☆☆☆
1999.香港/◎監督...ヴィンセント・コック
◎出演...ジャッキー・チェン、スー・チー、トニー・レオン、リッチー・レン
◎STORY...海からの瓶入りの手紙に心動かされ、台湾から香港にやってきた純朴な女の子プウ。手紙の主、やり手実業家のチェンはハードな日々の中で孤独を抱えてた。やがて恋が芽生えたがプウはチェンとの境遇の違いに戸惑う。
◎少女マンガのような、ジャッキーの恋愛コメディ。親子くらい年は違うと思うけれどなかなか違和感なくロマンチックにまとまっているところはさすが~。ジャッキーの魅力ですね。甘いラブソングにのせたシーンなんて「アンカーウーマン」みたい・・圧倒的に少ないけどアクションもあり。トニー・レオンのオカマぶりが笑える。恒例のエンドタイトルのNG集でラストまでみてしまうんだけど最後にプールの中でのキスシーンがはいっているの。あれがすごくステキでした。
●スターリングラード
★★★★☆
2001.米・独・英・アイルランド/◎監督...ジャン・ジャック・アノー
◎出演...ジュード・ロウ、ジョゼフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、エド・ハリス
◎STORY...1942年ナチスドイツの侵攻を受け激しい攻防戦が続くロシアの都市、スターリングラードに赴いた兵士ヴァシリ。類まれなる射撃の腕を発揮する彼は英雄として政府にまつりあげられてしまう。そんな彼をドイツ軍の凄腕狙撃手が狙う。
◎「このソビエトでさえ、貧富の差やねたみの感情から逃れられない」という言葉。人間とはそういうものなのかな。だから戦争はおこるのだろうか。ファインズとロウの友情は純粋なものだった。でもそこに女性や地位がからんでくるとどんどんにごってしまう。画面の色調は寒々しく、狙撃のシーンが鋭い。心の動きが素直に伝わってくる、しみじみした戦争映画だ。そしてラスト、ほっとする。これがいい。
●セレブリティ
★★★☆☆
1998.アメリカ/◎監督...ウディ・アレン
◎出演...ケネス・ブラナー、ジュディ・デイヴィス、ウィノナ・ライダー、レオナルド・ディカプリオ、シャーリズ・セロン、メラニー・グリフィス、グレチェン・モル
◎STORY...高校の同窓会に出席したことをきっかけに人生を変えようと決意した作家志望の芸能記者リー。待ち受けていたのはクセのある有名人=セレブリティたち。一方リーと離婚したロビンは積極的な生き方にめざめ、TVレポーターになる。
◎ロビンがなかなか興味深かったで~す。パートナー、環境によってがらりと変わってしまった。人生って変えられるんだね。
●ラウンダース
★★★★☆
1998.アメリカ/◎監督...ジョン・ダール
◎出演...マット・デイモン、エドワード・ノートン、ジョン・タトゥーロ、ジョン・マルコビッチ、マーティン・ランドー
◎STORY...ポーカーの得意な法学生マイクは全財産を賭けた勝負に敗れ勉学に専念していた。しかし悪友との再会によって勝負の世界に引き戻され、ポーカーに自分の進むべき道を見出していく。
◎これは配役が豪華だね~。名優のネウチというのを感じます。ジョン・マルコビッチ、マーティン・ランドーがよいです。とくにマルコビッチはこういう役柄はビッタシだし、ランドー扮する教授がマイクに大金を貸すところ(返ってくる当てもないのに)は感動的でした。ノートンはいまいちニガテな俳優だけど・・田村正和に似てるよ~マジ!!
●タイガーランド
★★☆☆☆
2000.アメリカ/◎監督...ジョエル・シュマッカー
◎出演...コリン・ファレル、マシュー・デイヴィス、クリフトン・コリンズ・ジュニア
◎STORY...ベトナム戦争、戦地に向けた最終歩兵訓練を行う新兵たちの中に上兵にたてつくボズという男がいた。能力がありながらも常に責任から逃れてきたボズは軍規の抜け道を使って除隊希望の仲間を次々と除隊させる。
◎コリン・ファレルは結果的にこの作品で評価されてスターになったわけで、公開時は比較的地味な作品だったのではないかな。でもうまくまとまっていたと思う。時間も短めでぴりっと。責任逃れをしてきたボズがいつしか駆け込み寺みたいな存在としてなんとなく頼りにされるようになってしまう。まあ、そういう「器」なんだね。どうしてもそういう人はいるもんです。けど戦友というのはつながりが強固なようでも命の保証がないからはかなくもある。だからボズは「べたべたはやめようぜ」なんていう。何か、ボズは地上に降りた天使のようにも思える。字幕が「軍紀」になってたよ。これは「軍規」のまちがいだよね。
●マップ・オブ・ザ・ワールド
★★★☆☆
1999.アメリカ/◎監督...スコット・エリオット
◎出演...シガニー・ウィーバー、ジュリアン・ムーア、デヴィッド・ストラザーン、クロエ・セヴィニー
◎STORY...農場の主婦アリスは家事と仕事に追われ、夫ハワードと娘二人の世話に忙しい日々を送っていた。ある日隣家の友人テレサの子供を預かって目を離した隙に誤って死なせてしまう。罪の意識にさいなまれる中勤務している小学校の母親から児童虐待で訴えられてしまう。悪意に満ちたマスコミ、周囲の目・・そんな中テレサだけが変わらぬ友情を示してくれるのだった。
◎ウィスコンシンってきれいですねえ~。心が落ち着くような農場の風景だ。ちょっとノスタルジックな映像が私好み・・そして!最初の音楽をきいて「むむ!」と思ったんのだけど、思った通り、音楽はパット・メセニーであった~!久し振りじゃないかな?映画音楽は。「コードネームはファルコン」以来とか?知らないだけかな。この音楽が心にしみるのです。音楽に☆ひとつ。みんなに冷たくされたときに親切にしてもらうっていうのはほんとにうれしいものです。私も経験あるよ。山本周五郎の小説にもでてきます。「・・・どんなに世間からみすてられても、生きていればやっぱり人間は独りではなかった。」(柳橋物語)
●クローン
★★☆☆☆
2001.アメリカ/◎監督...ゲイリー・フレダー
◎出演...ゲイリー・シニーズ、マーティー・カッツ、ダニエル・ルピ
◎STORY...異星人との戦争下にある近未来、敵が送り込んだクローン人間爆弾と疑われ、保安局に追われる身となった天才科学者が、自らの存在と真実を究明する為の戦いを繰り広げる。
◎原作はあのP・K・ディックなのですね。小説で読んだらおもしろいのかな?映画では、ちょっと一昔のSFってかんじだな。冒頭でシャワー止めたりニュース見たりするのにいちいち音声で指示してたけど、めんどくさいね~。しゃべるよりボタンおすなり、せめてタッチセンサーくらいの方が今っぽいような。ゲイリー・シニーズは脇役だと輝いてるけど、主役になると妙に小粒感がある。
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