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メリル・ストリープ主演、2008年制作のアカデミー賞ノミネート作。
物凄く、大人向けの心理サスペンスです。
この映画は、出来事を観手に映像として示して、それを確固たる事実として展開するというようには作られていない。
そういう意味においては、同じくメリル・ストリープが出演していた『めぐりあう時間たち』が浮かびます。
『Doubt』の舞台は、1964年のカトリック学校。
メリル・ストリープ演じるシスターである厳格な校長は、神父が黒人男子児童に対して性的な行為に及んだのではと疑惑を抱きます。
物語の後半、神父を演じるフィリップ・シーモア・ホフマンとメリル・ストリープの緊張感溢れるやり取りは素晴らしかったです。
嵐や電話の呼び出し音、電球が切れたりする演出も観手の感情をざわつかせる効果がありました。
神父が聖書の上に押し花を並べるシーン、個人的には信仰・教義とセクシュアリティを暗示させる場面に思えました。
「『疑い』を持つと、神から遠ざかってしまう」それは、精神の純潔を失う事を指すのかもしれません(聖職者にとって死より辛い)
ゴールデンウィーク中、こういう根の要る映画をじっくり観るのも良いのではないでしょうか。
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