僕らは独りじゃないさ


 孤独な声がこだましてゆく。

 「僕は独りじゃない。」

 孤独な声が聞こえてくる。

 「なんで生きてるの?」


 さあ、行こう。

 絶望より、絶望より遥か彼方へ。


 孤独な声がこだましてゆく。

 「君は独りじゃない。」

 君は泣いてた。

 僕は歩いてゆく。

 君を過ぎてゆく。

 手を握りしめ、こう言った。


 「僕らは独りじゃないさ。」


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