食卓に登場する魚類がどれだけいるかは知らないけれど、いくら高級魚が色目を使ってきたとしても、今回の総裁選、僕は臆することなくサンマのヒラキに一票投じる男なわけですよ!
そりゃね、旨い魚は今までずいぶん食べてきましたよ。
例えば、土佐堀あたりで上司に連れて行ってもらった水産会社が片手間にやった食堂の昼の刺身定食六百円。
そこに出てきたハマチの刺身の旨かったこと、目から鱗ってやつです。
それまで刺身の中で、マグロを断然えこひいきし、ハマチを格下に位置付けていた僕は、ハマチの前に手をついて心のそこから侘びたほどです。
フグって奴も、高価なだけあって旨かった。
新世界のづぼらやも含めて、たったの三回しか口にしたことなんてないんですけどね。
ただ、できることなら、皿の柄なんて透けて見えなくていいから、テッサはもうちょっとぶっとく切って欲しいもんですけどね・・・
とまぁ、そんな高級魚を押しのけて今も、その存在感、そのお手ごろ感、そのテイストで、サンマの開きは揺ぎ無いキングの称号を維持し続けているわけなんですね、チョット小市民すぎますかね?
しかしね、同じサンマでも開いてない奴ってのは、なぜだかいまいち惹かれない僕。
奴等って時折、長すぎて皿からはみ出してしまうという理由から、体の中心あたりで真っ二つに切られて、こじんまりとした姿で登場するでしょ!
あの姿が、なんともイタダケないんですよ。
牙を折られたサーベルタイガーとでも言いましょうか?何処であの頃の志を捨ててしまったのかと・・・
そのてんヒラキときたら、どーですか!堂々としたもんじゃありませんか!
腹を割って話し会おうっていう心意気が憎いじゃありませんか!
包み隠さずどうぞ!ってそこまで自分をさらけ出す姿勢ってのは、今時サンマのヒラキかグラビアのお姉ちゃんのM字開脚くらいなもんです。
蛇足だけれど、ヒラキ話のついでに、北海道ツーリング初日、フェーリが到着した函館早朝の三角市場の中の食堂で食べたホッケの開きは、どえらい旨かった。
そんなわけで、別に貧乏自慢をしている訳じゃないんだけど、昔はライバルって言えば、塩鮭とかマナガツオとか、せいぜいブリの切り身だったから、サンマを愛し続けていた僕なのさ。
だから、チョット時代が豊かになって、アンコウやクエが攻めてきても、やっぱり庶民の味を捨てることなんてできない!
やっぱり、脂ののったサンマの開きにかなう奴はおるまい!って思うわけです。
感謝、感謝でまた来年! 2018.12.31 コメント(6)
年の瀬だから、パトローナム 2018.12.29
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