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杉を好むカミキリは早春のイメージがあり
この種も3月末の虫だと思っていた。
4.9ヒメスギを求め貯木場をうろついていたが
まだ発生してないようで斜面の杉林の樹皮めくれを気分転換に覗いた。
上に樹皮をめくると、すとんと下の樹皮めくれに黒い物体が落ちた。
春の小型種ばかり見ていたのでそれは巨大なカミキリに映った。

Semanotus japonicus,
スギカミキリ族日本産6属のうち
スギカミキリ属日本産は2種
体長24-23mm
体は黒いが触角と肢は強く赤褐色がかる
上翅は2対の黄褐色紋を備える
端部も黄色がかるが、
時に全体まったく黒色の型も現れる。
前胸は側部中央がわずかに角張り、後縁にかけては斜めに直線状
背面の点刻は多く整然としていない
両側は中央より明らかに小さく密
上翅は♂♀とも後方へ広がる
触角は♂は上翅端を越え
♀は第1腹節端にほぼ届く
本種は杉を加害するカミキリとして有名
成虫は早春に出現するが伐採木上で見かけることは少なく
むしろ立木や伐採木の樹皮の割目や皮下に潜んでいるものを採集することが多い。
寄主植物:スギ、ヒノキ、サワラ
分布:本州、四国、九州北部
ヒメスギ狙いがここでスギが来るとは夢にも思わず。
iwamiくんの欲しがっていた東京産、それも♀だ。
彼は山中の杉を見る勢いで探し始めた。
場所を移動してヒノキ林で彼も♂を見つけて持ってきた。
本種が1頭見つかれば数多くいることが次週以降で判った。
それについては次回に書きたい。