NARUTO-ナルト小話
注:今回はWJ(2006年40号)に便乗してのアスマとシカマル師弟ものです。ネタバレが入りますのでご注意ください。
なんか、このネタ、アスシカサイト様でたくさん書かれていそうですが……;;
『怖い夢』(アスマとシカマル 師弟もの・シリアス) ※シカマル語り
三代目が亡くなって、一週間が過ぎたってのに。アスマはいまだに、煙草を吸わない。
三代目を、そんなに慕っていたのだろーか。
よく分かんねーけど。
アスマが相当なショックを受けて、まだ立ち直れないでいるのは分かる。
「ねぇシカマルー、アスマ先生なんで禁煙してんのかなー」
「……女にでもふられたんだろ」
いのには適当に答えておいた。アスマが理由を言わねぇってことは。
よーするにオレらに知られたくねーってことだ。
だから、聞けねぇ。
アスマから見たらまだまだガキのオレが、力になれるわけねーからな。
けどそれから。十日たっても、二週間たっても、アスマは煙草を吸わなかった。
煙草なんて害のあるもん、吸わねーにこしたことはねぇけど。
ただ「アスマの禁煙が続いてる」ってことが。
どーにも気になる。
そんでオレはついアスマの行動に目を向けてしまうのだけれど。
二週間と一日が過ぎた夕方。任務帰り。
アスマが別れ際に、一瞬だけど、やるせない顔をしたのをオレは見た。
だからオレは思わず追いかけたのだが、角を曲がったら見失った。
アスマがいない。
オレは追いかける。
なんだかアスマが消えてしまいそうな。
追いかけて追いかけて。
訳もねぇのにそんな気がして。
どこまでも追いかけて。
やっと見つけたときは、夜になっていた。
アスマは、湖のほとりに立っていた。
近づきかけて。
けど、やめておいたほうがいーんだろーなと思い。
オレは木の陰に座った。
アスマは、長いこと水面を見つめて、ぼんやりしてた。
アスマに背を向けて座るオレは、時々アスマの様子をうかがいつつ、後は空を眺めてた。
星は嫌いじゃねーが、今日みたいな日には痛い。
アスマ。
早く元気になって、いつもの笑顔見せてくれよ。
心配させんなよ。
勝手に心配すんなって言われても……。心配するに決まってんだろ?
こー見えても、アスマのこと大事なセンセーだと思ってるんだぜ。
「……ル、シカマル」
「……ん」
しまった。不覚にも眠っちまったみてぇだ。
「こんなところで何やってるんだ?」
不思議そうにアスマは聞く。こいつが勘の鋭いヤツでなくて良かったぜ。
「……散歩してたら帰るのめんどーになっちまって、休んでたら寝ちまった」
しかもオレはなんでか、とっさに嘘考えるの得意なんだよな。
「こんなところで寝たら風邪ひ……シカマル……」
「あー?」
「怖い夢でも見たのか?」
オレのほおをぬぐったアスマの指は。涙でぬれていた。
やべぇオレ泣きながら寝たのか?まじカッコわりぃ。
「お化けに襲われる夢見た」アスマが大好きだから、アスマが心配だから、アスマが辛そうで悲しかったから泣いたなんて真実よりは、クソカッコ悪くてもこんな嘘でごまかした方が百万倍マシだ。
「もう忍になったってのに、まだまだガキだなぁ」
アスマは豪快に笑い出す。
けっ、ガキで悪かったな。どーせオレはまだまだガキだよ。先生追いかけて泣いてるガキだよ……。
けど、そんなことでアスマが笑うんなら。今はお化けが怖いガキでいーや。
☆あとがき☆師弟もの万歳・笑 なんで管理人はこんなにも師弟ものが好きなんだろう。。
今回、可愛くなくって可愛いシカマルを書いてみました。シカマルらしくってシカマルらしくない感じで(微妙な説明…) 書きたかったのは、アスマを心配するシカマルですw シカマルをからかって可愛がるアスマ先生も・笑
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