『未熟なボクら ―もう一つのNARUTO-ナルト物語― 』
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第4話「それはAランクトリプル任務」
「わーったわーった。オレももう丁寧に説明すんのめんどーになっちまった。つまりだ。霞の国は木ノ葉の里へ宣戦布告をしてきた。木ノ葉に爆弾を仕掛け里を脅してる。ただの爆弾ではなく、時間差爆弾と考えていいだろう。爆発のリミットは十日だそうだ。それまでに降伏したら爆弾は外すと。だがそれまでに里が攻撃を仕掛けたり、里から逃げ出したりすることがあったら、遠隔装置で爆弾を爆破させると。それに対し、五代目は降伏しないと言っている。今里に残っている者共はたいした戦力にならねーから、爆発しても里への打撃は少ねぇ。その頃には、今でかい任務で里外に出てる上忍たちが帰ってきて、あっと言う間に霞の国をつぶすだろうよ。オレたちゃ犠牲だが……忍の世界は甘くねーからな。んでオレらの任務は……」
シカマルは、仲間を見回す。皆もシカマルを見る。
「こいつから情報を聞き出すこと。んで、こいつの口封じをしようとする霞の国の連中からコイツを守ること。んで爆弾を探すこと。トリプル任務ってわけだ。……あーホントめんどくせー。えーとテキトーにこいつを一晩ずつ班でも単独でもなんでもいーから泊めて、情報聞き出して敵さんから守って、空いたヤツらは爆弾探してくれ」
そこまで言い終えると、シカマルは本気でめんどくさそうにペタンと腰を下ろす。そんなシカマルをチョウジはじっと見ていたが、急に明るい声で手をポンと叩いた。
「ねぇシカマル、あれやろうよ! ホラ、いつもボクたちがやってる気合いのアレ!」
「あー? なんでそんなクソめんどくせーこと……。あれはいつも、いのが勝手にやってんだろ」
チョウジはしゅんとする。シカマルは、ますます不機嫌そうに顔を背ける。
「いいじゃない! やりましょー!!」
その空気をやぶったのは、いのだった。超ノリノリで、元気いっぱいに笑う。
「いーいみんな。輪になって、こうして一人ずつ手を重ねていくの。そして気合いの声をかけるのよ! 一致団結って感じでしょー!」
「おおっ! なんという素晴らしいアイデア!!」
リーは目を輝かせ、いのとチョウジが重ねた手の上に、早速自分の手を重ねた。皆は次々手を重ねていく。シカマルもしぶしぶ重ね……。サクラが重ね……。
「サスケ!」
ナルトに呼ばれ、サスケは初めて皆の元へ寄り、手を重ねる。最後に、ナルトが重ねる。サスケは、性格上こういうことには慣れていないせいだろうか。とまどい気味の表情だ。
「ほらー! シカマルアンタ小隊長なんだから、早くまとめなさいよー」
「るせーな、いの。あーめんどくせー。ネジ、アンタが副隊長だ。代わりにやってくんねーか?」
「いや……オレもこういうのはその……。別に悪いといっているわけではないのだが……」
どうやらネジは、自分がそれをするのに照れがあるらしい。
「はーいはいはいっ! じゃあボクがやりますっ!」
「だぁーゲジマユ! オレがやりたいってばよ!」
「ナルト! あんた後輩なんだから、ここはリーさんに譲りなさい?」
「サクラさん!」
リーはサクラにハートマークを投げつける。サクラはあわてて紙一重でよけた。
「では不肖ながらこのボクが……。ではみなさん、皆で力を合わせ、仲間を信じ合い、必ずや任務を成功させましょう! ファイトーッ、オオーッ!!!!!」
「オオーッ!!!」
ノリノリで答えたのは、ナルトといのとチョウジだけだった。あとの者は適当だったり、声もあげなかったり……。そんな光景を、子供は不思議そうに眺めていた。
こうして、面倒くささの限界に達したらしいシカマルに代わり、ネジが子供を預けるチームを日割りで決め、解散となった。
ナルト『なんか、次の回で、夢之助に聞かれたんだ。さみしいのって……』
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ハロウィンイラスト るろうに剣心 October 29, 2012
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