『未熟なボクら -もう一つのNARUTO-ナルト物語- 』
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第7話「分かってない」
チョウジは、座り込んだままのシカマルに声をかける。
「あー……もういいや……。なんかマジめんどくさくなっちまった……」
「シカマル……?」
いのは、めずらしくおどおどと声をかける。
「ヒジョーに言いにくいんだが……この任務はっきり言って成功率ほとんどゼロなんだわ」
いのは絶句する。
「考えてもみろ。爆弾は全く未知のモノ。唯一のカギを握るのは小さなガキ一人。事件は光瞬く一瞬。情報なんて得られる訳がねぇ」
「でもみんなで一生懸命爆弾探したら――」
「オレらはたった十二人。残された日数はたった九日。そして木ノ葉の里に爆弾を隠す場所は……何百万ヶ所あるんだろーな」
シカマルはいのに答え、ため息をつく。いのの顔が青ざめる。
「つーわけだからよ。下手にみんなの混乱あおるより、このままでいーんだ」
「……なによそれ」
いのは低くつぶやく。
「あー?」
「いくら可能性がほとんどゼロだからって、このままおとなしく全滅しろっていうのー!? アンタ、なんで意地でもなんとかしよーって思わないのよー!!」
「……オレはもともとやる気ゼロの男だ。同じ班のくせして、まだ分かってねーのかよ」
「……っ」
いのの目からみるみる涙があふれる。
「いの……」
チョウジの声を背中で聞きながら、いのはかけていってしまった。
「いのはホント、シカマルのコト分かってないんだね……」
チョウジはつぶやき、シカマルに振り向く。
「だけど……シカマルもいののこと、分かってないよ」
チョウジは困ったように、シカマルを見る。シカマルは、チョウジからも目をそらす。
「シカマル……」
「……」
「ねぇシカマル……」
「……」
「ボク、行くよ……」
チョウジは悲しい目をしたまま、シュッと木に飛び移り行ってしまった。
ナルト『次回は激マユ先生の班の話だってば。アイツらも、変なんだよなぁ……』
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