『未熟なボクら -もう一つのNARUTO-ナルト物語- 』
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第18話「好きという気持ち」
ヒナタはシカマルに小声で答えると、夢之助におどおどと笑った。
「ゆ、夢ちゃん……。お、おやつでも食べようか。あ、あっちで……」
「……うん」
夢之助は、そわそわするヒナタに手を引かれて、演習場のはしへと歩いていった。
「ヒナタのヤツ、ただ夢之助を外させろって言っただけなのに、何そんなにキンチョーしてんだ?」
「バカね。シカマルと違ってヒナタちゃんは繊細なのよ!」
サクラのキリキリ声にシカマルは耳をふさぎげんなりするが、再び指示を続行する。
「ネジ。今日の夢之助の担当をサスケにしたのは正解だ。白眼の術は知られちまったが、サスケの写輪眼はまだだし、発動させても夢之助に意味は分からねーはずだ」
「……オレに写輪眼でどーしろと言うんだ」
「夢之助をよく観察してくれ。情報を探り出すという意味だけでなく……、アイツ自身を……」
「どういうことだ……」
サスケはいぶかしげにたずねる。
「……これはあくまで推測だが……、霞の国のヤツらが夢之助と接触をはかったのかもしれねぇ……」
「なるほど……。子供に脅しをかけて口封じをしている可能性もあるな……」
ネジは腕を組み考察する。
「ああ。サスケ、お前の写輪眼と、そしてお前自身の洞察力……。期待してるぜ?」
「フン……。写輪眼をそんなことに使うのは気にくわんがな……」
「……わりぃな。頼むぜ」
シカマルは苦笑いした。
「えっと、おやつは……えっと……、たしか、アメが……」
ヒナタはポーチからアメを出す。
「はい、夢ちゃん」
「いらない」
「えっ? イチゴ味、嫌いかな? じゃあ、メロン味は?」
「……お菓子なんて食べたことないし、興味ないから」
ヒナタは驚いた。菓子も食べたことがない子供……。いったいどんな暮らしをしてきたのだろう。
「さっきから、ナルトお兄ちゃんのほうばかり見てるね」
「えっ!?」
ヒナタの顔はみるみる赤くなる。
「好きなの?」
「そ、そんなこと……」
「じゃあ嫌いなの?」
「そんなことっ……」
ヒナタは完全に夢之助のペースにはまっている。
「好きなんだ」
ヒナタは、真っ赤になってコクンとうなずく。
「だっ、誰にも言わないでね……」
「言わないよ。興味ないし……。人を好きになるっていうのも、どんななのかよく分からないし」
夢之助は、相変わらず冷めた目で空を見つめる。ヒナタは、そんな夢之助を困ったように見つめる。
「ゆ、夢ちゃんは……、誰かを好きになったことがないの? 恋とかじゃなくて、お友達とかでも……」
「ないよ。だから分からないっていってるんだ。……ねぇ、ヒナタお姉ちゃんがナルトお兄ちゃんを好きな気持ちって、どんななの?」
「ええっ!?」
ヒナタは再びほおを染める。
ナルト『次回は……ヒ、ヒナタってば……。ん? サスケの話に入りかけてるな。オレが主人公だってば……』
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