『未熟なボクら ―もう一つのNARUTO-ナルト物語― 』
※小説・注意事項については こちら
をご覧ください。
※予告は こちら
から。
※初めから読んでくださる方は こちら
から。
第72話「エピローグその1 アスマ・シカマル」
草原の中で。シカマルはアスマと背中合わせに座り、寄りかかる。
「信じることだけじゃダメなんだって……オレ気付くの遅すぎ……」
片手で顔をおおい、涙をこぼすシカマル。それは自責の念と、仲間を失った悲しさと……。仲間の大切さを思い出す。初めて務める小隊長に、思った以上にとまどった自分を救ってくれた。そんなあたたかい仲間と、救うことができなかったサスケと、ふがいない自分が交差する。心が、重い。重い心を、どーでもいいと捨てられない。いつものように、めんどくせぇとおざなりに出来ない。だから、こんなに心が痛いのは、初めてだ。
アスマは何も言わずに、シカマルに背中を貸してやる。そうして静かに時を過ごすことが、シカマルにとってはよいのだと、アスマはよく知っていたからだ。
信じることだけではダメだった。それならどうしたら良かったのだろう。小隊長として、なにより木ノ葉の仲間として、何をすれば良かったのだろう。答えは分からないまま、けれどそれをアスマに聞くこともせず。シカマルは自分で、答えを探すのだろう。
かなりの時間そうしていた後、アスマはやっと口を開く。
「今日はみんなに焼き肉おごってやるって約束しただろ? たくさん食って元気だせ」
木の陰に隠れていたのは、いのとチョウジ。
「チョウジーアンタ早く泣きやみなさいよー! 出ていけないじゃないー!」
「だってシカマルが……って、いのだって泣いてるじゃん」
「私はアンタにつられたのー」
シカマルはフッと笑い、手のひらで涙をぬぐう。
「バカ……。全部聞こえてるっつーの……」
ナルト『次回は……アイツらすっげぇ仲間思いだってばよ!』
人気blogランキング
よかったらケータイからお好きなときにご覧になってください^^
ケータイにこのブログのURLを送信!
ハロウィンイラスト るろうに剣心 October 29, 2012
700000HIT御礼 ナルト絵 July 3, 2010
500000HIT御礼フリーイラスト配布終了 March 4, 2009
PR
Freepage List