『雛舞い』3 (木ノ葉新米忍他・ギャグ)
「勘弁してくれ! オレは復讐者だし! トマト好きだし! けど納豆は嫌いだしな!」
動揺のあまり、意味不明の言葉を発している。
「コラサスケ! これは火影命令だ! 聞かぬようなら――」
「これもやる!!!」
トマトの上に乗せられたのは、本だった。
「なんだこれは……ん!?」
本のタイトルは『うちは秘伝 ―☆必ず賭に勝つぜ☆― うちはイタチ著』だった。綱手は思わずうきうきしながら、ルンルンと去ってしまった。しかしよく考えたら、おかしいことに気付いた。あのイタチが「勝つぜ☆(ほし)」などという言葉づかい&おちゃめな☆づかいはしないはずである。不審に思い見ると、タイトルはサスケが油性黒マジックで書いたものだった。カバーをめくると、ものすごいぶっとい文字で『雛舞いだけはゴメンだ!!!』と書かれていた。やられたと、綱手は思った。
サスケはトマトをかじりながら、したり顔だった。
「フフフ……雛舞いから逃れた上に、兄貴著で変な本を作ってやったぜ!」
ガッツポーズのサスケを、イタチは影から見ていた。
「仕方のないやつだな……。だがまあ、気持ちは分かるぞサスケ……」
ずっと前、雛舞いに選ばれ踊るハメとなったイタチは、口に手を当てほんの少し顔を赤らめた。
フガク『何故雛舞いを踊らんのだ! 美しいのに!!』
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