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2008.11.14
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カテゴリ: 読んだ本
1974年10月 文藝春秋より


武田信玄・4巻組の第2巻「林の巻」。

この巻の大きな動きは、桶狭間の合戦と川中島大会戦。
また、桶狭間の合戦より前、お屋形様は突然の出家をし、名を「信玄」と改めます。

長尾景虎(=上杉謙信)が信濃進出を狙って、武田軍との小戦闘を繰り返すようになり、
お屋形様も気が抜けない状態。
そのうち、武田の資金源である黒川金山の底が見え始めてきます。
軍資金がなければ、戦いに勝つことができない。
景虎の領国には佐渡金山が、京を狙う駿河の今川義元は阿部金山を持っています。


そして、桶狭間の合戦の折、今川義元の要請に応えて、お屋形様は山本勘助他数名の間者達を
貸し出します。
が、それは表向きのこと。
勘助には、合戦が始まったら織田信長の諜報部隊を誘導して、今川義元を討たせよ、と
命じるのです。
同時に、これまで今川の領国に人質としと留め置かれていた勘助の妻子を武田に引き取り、
武田・今川の2人の主君に仕える形であった勘助を、正式に武田の家臣としたのです。

今までは気持ちの上だけで今川を裏切っていた勘助が、名実共に武田に仕える瞬間です。

勘助は嬉しいんだけど、複雑な心境がある。
倒すのは、裏切られたとも知らない元主君ですから。

何食わぬ顔で、今川義元の所へ行き、これまで通りのように報告をしている素振りで、

若かりし頃、「馬を引けっ」と怒鳴って、その馬が引いてこられるのも待ちきれない様子で
馬に飛び乗って駆け出していった義元が、今は太りすぎたせいで自力で馬に乗ることもできずに
家臣に押し上げてもらおうとしている。
その姿を、苛立たしくも、悲しくも思いながら見ている。
勘助の心が義元から離れていく寂しさが感じられて、ちょっと切ない。


勘助は信長が自ら率いる精鋭部隊に、今川義元の本陣の位置を知らせ、信長は桶狭間の戦いに
勝利するのでした。


そして、後半の山場・川中島大会戦。
お屋形様も上杉政虎(長尾景虎より改名)も、今度こそ相手を滅ぼさんと決意しての戦いです。

武田軍は、軍を2つに分け、濃霧の中で別働隊に政虎を攻撃させて、驚いた政虎が妻女山を
降りてきたら、本軍と挟撃しようとします。
これがいわゆる「啄木鳥戦法(啄木鳥が嘴で木を叩き、驚いた虫が出てきた所を食べるから)」
というヤツですね。
が、その策は見抜かれてしまいます。
上杉軍は別働隊に攻められる前に、こっそり妻女山を下りて、全軍で武田本軍に襲いかかる。

上杉軍の中にあってその危機を察知した山本勘助は、武田軍に知らせようと走るのですが、
その途中で上杉軍の攻撃を受け、なんとか真田幸隆の元へ辿り着いた時には、出血多量で
命を落としてしまうのです。
勘助~~~~~~!(ToT)

勘助の最期を見とった真田幸隆を含む別働隊は、すぐに決戦の地・八幡原へ引き返そうとする。
が、上杉軍の足止め部隊に引き留められ、なかなか戻れない。

その間に、武田軍は上杉軍の急襲を必死に凌いでいます。
全軍が小さくまとまって、付け入る隙のない鉄壁の守備陣を作り、決して前に出ないように
という指示。

ところが、お屋形様の嫡男である太郎義信が、上杉軍の誘いに乗って前に出て、その陣形を
崩してしまうんですね。
太郎義信、これまで勝ち戦しか経験がなく、戦は勝つものだとナメてかかっている。
お屋形様からの使いで命令を伝えに行ったむかで衆(お屋形様のお使い番)の言葉も聞かない。
まったくー。(-_-;#
偉大過ぎる親を持った子ってダメになっちゃうものなんですかね?

これが原因で武田軍は一気に危機に陥ります。
太郎義信を救い出し、代わりに上杉軍の中で孤立してしまったた諸角豊後守は討ち死。
本陣前の最後の砦として奮戦していた、お屋形様の弟・典厩(てんきゅう)信繁も戦死。
本陣前は、お諏訪太鼓を鳴らしながら勇猛に戦う信濃衆だけ、という危機的状況で、
ようやく別働隊が駆け付けるのです。

あぁ、もうドキドキしちゃったよ~。

ここからは一気に形勢逆転。
上杉軍には全軍善光寺への退却命令が出ますが、武田軍に囲まれ、退却もままならない状態。
上杉政虎ですら、安全な退却路を失って、合戦場の真ん中を突っ切り、更には武田本陣も
突っ切って善光寺へ退却する有り様。

こうして川中島大会戦は終わりを告げました。
どちらの大将首も取られていないため、互いにこっちが勝ったと主張しているらしいですが、
この本では、総合的に見て、合戦のあと川中島周辺の領地を手に入れた武田軍の勝利とした
ようです。

歴史小説ですから、全てが真実というわけにはいかないでしょう。
Wikipediaで見ると、勘助は八幡原で上杉軍と戦って戦死したことになっているし、謙信も
単騎で武田本陣に斬り込み、『馬上の謙信は床机に座った信玄に三太刀わたり斬りかかったが、
信玄は軍配をもって辛うじてこれを凌いだ』としています。
この方がドラマチックだよねえ。(笑)
結末も『甲陽軍鑑』は前半は謙信の勝ち、後半は信玄の勝ちとしているそう。
また、新田次郎は、勘助の実在が疑われていたため、作中で勘助を軍師ではなく忍者とした
そうです。
こういう諸説あふれている所が、歴史小説のもどかしい部分であり、同時に面白い部分でも
ありますね。
そのうちドラマチックバージョンも読んでみたいなあ。

まあ、それはともかく。

後の軍議の席で、お屋形様は規律違反をした太郎義信を詰問します。
が、この時、太郎義信が反省の色も見せずに、超なまいきな口答えをするんですね。
本気で怒ったお屋形様が、切腹を命じようと「せ・・・・」と言いかけた瞬間、
武田の重臣の一人が「太郎様の言葉にも理あり!(←実は全然そう思っていない)」と
怒鳴って割って入り、次から次へと他の家臣達がお屋形様に話しかけて口を開く隙を与えず、
その間にこっそり太郎義信をその部屋から連れ出す、という連携プレーを見せます。

スゴいよ、武田の家臣団。(^^;
お屋形様に、嫡男を死なせるような命令を出させないためとは言え・・・。
武田軍が強かった理由が、ちょっとわかった気がしました。


さて、次は「火の巻」。
ここからどういう展開になるのか、楽しみです。(^^)






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Last updated  2008.11.14 12:42:59
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