NHK BS Hi visionを見ていたら、筧利夫さんの「名曲探偵アマデウス」をやっていて、N響がラヴェルの「ボレロ」を演奏していたので食らいついて見てしまいました。
ボレロは物凄く好きな曲の一つですが、今まで生で見たことがないばかりかTVでもみたことが無かったので、「動くボレロ」をいつか見てみたいと思っていたところだったので、すごくワクワクしました
。
あれほどシンプルな曲なのに、曲が進むにつれてどんどんエモーショナルになってくるあのドキドキ感がたまりません!
一番見ごたえがあったのは、チェロです。オーケストラではいつも縁の下の力持ち的に淡々と音を刻んでいくことがほとんどですが、ボレロではチェロの皆さん相当に感情が昂ぶっている様子なのに驚きました。終盤では、指で弦をはじくピチカートをフォルテシモて弾く、という指示が出ますが、ピチカートでフォルテシモなんか出す日にゃーそりゃ全身全霊ではじかなきゃ音出ませんよね。
ソロパートの皆さんの緊張感といい、全楽器が合わさる時の最大音量といい、ボレロってホント気持ちが震えるようなドキドキがいいですね![]()
全然話変わりますが、ベジャール振付のバレエ「ボレロ」は、私にとってはシルヴィ・ギエムさんよりもジョルジュ・ドンが印象深いです。ジョルジュ・ドンのボレロ、前にも書きましたが来日時に盛岡公演に来てるんですよね。今考えるとスゴイ…。その後亡くなってしまったから、あの時見に行きたかったなぁと残念に思います。