雅の日記~お気楽生活をめざして

雅の日記~お気楽生活をめざして

2020年02月24日
XML
カテゴリ: 投資
令和最初の天皇誕生日込みの3連休。最後の日は祝日で月曜日。だからNY市場のダウ1031ドル安を受けて、日本株は週明けを迎えた。月曜日は戦々恐々としている個人投資家のコメントがネットで飛び交っていた。ブラックマンデーと比較していたコメントもあったけれど、正直アホかと思った。ダウは3万円直前だったのだから、%で見れば大したことはなく、3.56%でしかない。大きく書き立てて恐怖感を煽るのは本人が悦に入っているからだけれど、ネガティブな心理に支配される人がかわいそうだと思った。

少し前に空手の有段者が「60近くになってようやく身体の力を抜くことを覚えた」と仰っていた。合気道を習いはじめたことで、今までとは違う身体の使い方を知っての発言だった。
合気道の面白いところは他の武術とは異なり、向かってくる他人の力を利用して相手を倒す。いわゆる「省エネ」な柔術だということだ。仕掛けるのではなく、仕掛けられたらどう対処するか、ということに主眼が置かれている。合気道の有段者曰く「身体の力を抜くということは、即ち身体全部が等しく集中しているということ」らしいが、言い換えると「基本は既にできており、起きたことに自然と対処できる準備が整っているから、気負いがない」という意味なのではないかと思った。

私は人生の半分くらい坐禅をしているのだが、坐って呼吸を整えているときに重要なのは、「(おへその下の)丹田に集中できているか」の一点だ。それができていると、他の四肢からは力が抜けていて、坐っている自分の姿が正三角形か二等辺三角形になっているのがイメージできる。そして丹田のところが重心になっている感覚がする。

以前、住職が「心が乱れたり緊張しているときには、坐禅の呼吸を思い出して息を吐きなさい」と言って、それ以来実践しているのだが、何か突然の出来事があって動けないときには、まず息を大きく吐くようにしている。次いで、吸って吐いてのバランスが取れているかを意識する。そうすると心も身体も弛緩して、冷静に考えるとことができるような気がする。

今日の相場を見ていてもそうだった。確かに資産のほとんどを株にしているのだが、そもそもよく考えると「前にもあったこと」だし、2008年9月のリーマンショックの翌月は日経平均が断続的に1000円安になる日が3営業日あった。当時の日経平均の高さといまを比較すれば、1000円安があってもそう大したことがない。下がるのは残念だが、戦慄するほどの悲鳴に付き合うほどでもない。相場だって上げ下げという呼吸をするのは当たり前で、粛々と対処すればいいのではないだろうか。

では、なぜ多くの個人投資家が雄たけびをあげるのか。それはリーマンショック後に市場に参加していて、こういう経験が少ないからなのではないだろうか。「まさか」の下落に備えたポジションを考える必要がない相場だったからなのかな、と思う。

頭の中に野村克也OSがあるせいかもしれないが「野球は0点に抑えれば絶対に負けない」を相場に応用すれば「負けにくい試合をするために、暴落に強いポートフォリオを作る」が最善だと考えている。時価ベースで上髭天井の資産総額を狙うのではなく、むしろ52週移動平均線を割らないようにする、みたいな感じにする運用を私はしていきたい。この考えは変わらない。
そのためには力を抜いて相場を見る、張ることが重要なのだろう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020年02月25日 17時46分40秒
コメントを書く
[投資] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

slowlysheep

slowlysheep

コメント新着

slowlysheep @ Re[1]:怖い!(09/21) すっちゃん!さん、こんにちは、 視力が悪…
slowlysheep @ Re[1]:最低限やる(09/20) Tabitotetsukitiさん、こんにちは。 白髪…
slowlysheep @ Re[1]:月見酒(09/16) WarCow2さん、こんにちは。 はい、17日も1…
すっちゃん!@ Re:怖い!(09/21) とても共感できますね! 私も、怖いとよ…
Tabitotetsukiti @ Re:最低限やる(09/20) こんばんは。 私も年齢の割には白髪が多い…

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: