スノー・ベル

スノー・ベル

沈黙の掟~静司の憂鬱~



志乃(………???)


静司「お前は……いや、なんでもない。」


いつになく歯切れの悪い静司。


………数時間前、静司のうちに1本の電話がかかってきた。

静司「……母さん、心配要らないよ。志乃は元気だから。」

母「そう……それは何よりだわ。」

静司「落ち着いたら、一旦そっちに帰るように言っとこうか?」

母「志乃ちゃんがそれを望んでくれればいいのだけれど。」

静司「……それなら大丈夫だろ。いざとなったら俺が志乃を連れてくから。」

母「静ちゃん……ありがとう。でも、無理しないでね。」

静司「……了解。」



静司「それにしても……いや、考えるだけ無駄か。」


静司は深い溜息をついた。


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