蹴道人生

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留学話②

第二回 自由の国アメリカ
“自由の国アメリカ”とはよく言われるけれど、一体アメリカのどういう所が“自由”なのだろうか。この自由の国アメリカを表す言葉の一つにトライアウトという言葉がある。英語で表記するとtryout。意味は、適正試験、テスト、オーディションなどである。要するに、アメリカでスポーツ選手、俳優など何かを目指す場合、このトライアウトを受けなければいけないのである。日本でもこういうテストはあるじゃないかと思うかもしれないが、まあちょっと待ってくれ。日本とアメリカの違うところは、このトライアウトを誰が受けるか、というところである。日本の場合、特にスポーツの場合、この入団テストを誰もが受けられるとは限らない。テストとはいえ、それなりの実績と推薦がないと受けることすらできないというのが大半ではないか。考えてもみてくれ、読売巨人軍が、戦力補強といって、このようなテストを一般大衆向けにひらくであろうか。一方、アメリカの場合、そのような実績、推薦は一切必要としない。老人であろうが、若者であろうが、誰でも受けたいものは自由に受けられるのである。誰にでも、スーパーボールでプレーするチャンスが与えられているのだ。
 もう一つ、このトライアウトに関連して日米間の面白い相違点がある。それは、部活動である。日本の場合、部活動に所属する場合、特に入部するのに基準はない。入りたい者は誰でも入れるのだ。それゆえに、スポーツ校なんかでは、一つのクラブに100人の部員がいるなんてのは当たり前。ただ、その場合、試合に出て活躍できる選手というのは一握りの選手に限られている。一方、アメリカの場合、この部活動に参加するのでさえトライアウトを受けて合格しなければならない。それは中学、高校、大学のクラブでも一緒だ。
 自由の国アメリカ、誰にでもチャンスが開かれている国。しかし、この国で成功を収めるためにはそのチャンスをモノにするだけの実力を備えていなければならないようである。




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