蹴道人生

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留学話③

第三回 日本人留学生について
留学中大学の後輩から次のようなメールをよくもらった。
自分も留学したいので、いろいろそちらの留学生活について
教えてください、という内容のものだ。留学している先輩
としてアドバイスを求められるなんて、自分もえらくなった
もんだ、と感慨にふけりながらそれらのメールを読んでいると、
次のような内容が多い。
「日本人が多いと聞いたのですが、本当ですか?」
「せっかく留学するのだから友達は外人しか作らないつもりです。」
「留学してまで、日本語を喋りたくはありません。本当に毎日英語が喋れるのでしょうか?」
などなど、ここぞとばかりに日本を毛嫌いにする質問が多い。
留学というと、どうしても語学習得ばかりに意識が向かいすぎる
気がする。もちろん、このような強い意志を持つことは大切な
ことであって、外人と英語で話していろいろ勉強してやろう
という心意気はすばらしい。実際、僕も留学前はこのような
気持ちを持っていたのは確かだ。
ただ、最近はそうは思わなくなってきた。異国の地で同国人と
話すというのは、日本で話すのとはまた違った面白さがある
ことに気付いたからだ。端から、日本人だからといって彼らを
避けようとするのではなく、アメリカ人と接するのと同じように
自分と同じ国から来た人間にも耳を傾けることも大切ではなかろうか?
年末、日系アメリカ人の方の所にホームステイさせてもらった時、
その家の人が言っていたことが印象的だ。
「うちにはねぇ、過去にもいっぱい日本人の若者がホームステイしていったよ。でも、ここは日本人の家で、ろくに英語が喋れないからといって他の家に行っちゃう子がたくさんいたねぇ。多民族国家アメリカという国の成り立ちも理解できないで、何が語学習得なんだろうね。」
1年タ足らずしか留学経験のない自分が言うのもおこがましいが、
これから留学を考えている人にアドバイスしたい。
そうストイックにならずに、もう少し広い心で留学を
見据えてみたらどうでしょう?せっかくの留学生活を不完全燃焼
で終わらせないためにも。


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