蹴道人生

蹴道人生

留学話④

第四回 別れの詩
私は今、日本ドラマの傑作「北の国から」のBGMを聞きながら、
この文を書いています。みなさんにはそれを承知の上で、
読んでいただきたい。留学生活ではいろんなつらいこと、
悲しいことがありますが、私にとっては、別れが一番
つらいものでありました。こちらに来ていろいろな人
と出会いました。今回は、私の交友録を載せたいと思います。
何を差し置いても、ルームメイトのキアレンとの出会いは、
劇的なものでした。初めて会ったのが、空港のロビーで。
周りの人間よりも頭2つ飛び出して、身長は有に2メートル
近くあろうかという大男。なんとも無愛想な顔をしているなぁ
と思っていたら、なんとそいつが私のルームメイトと聞かされ、
驚き、桃の木、山椒の木。
でも、ここはさすがイギリス紳士、気さくな奴で、
すぐに打ち解けることができました。奴とは本当によい
関係で、一緒に生活していてもまことに空気のような存在でした。
その空気がなくなってしまい、息苦しく感じます。
別れ際には、片言の日本語で、「サヨォナラァ~。」
と言って帰っていきました。
次は、サッカーで大変お世話になったヨルダン人のマズ―。
出会いは、大学のサッカー部で。当時、彼はチームのコーチを
務めていました。トライアウトの時期が過ぎていたにも関わらず、
チームの一員にさせてもらいました。ヤキマレッズを紹介して
くれたのも彼でした。そんな彼もつい先月めでたく
アメリカ人女性と結婚しました。でも、お互いの両親の
承諾なしに結婚したという、なかなかの強者です。
最後に、同じ日本から来て、苦楽を共にした戦友達。
同じ大学から来た人もいれば、各地方の大学から来た人
もいました。週末ともなれば、誰が声かけたという
わけでもなく、誰かの部屋に集まり、酒を酌み交わしたものです。
話題は、日本とアメリカの文化の違い、そして将来の夢…
などとは毛頭書くつもりはありません。
真面目な話もすれば色話もしましたわ。留学を目指している人の
中には、極力日本人とはつるまないようにし、
日本語を話さないようにと考えている人もいるかと思います。
すばらしい決心だと思います。しかし、異国の地で、
同じ国から来た人間と話すこともまた楽しいものです。
外国人と仲良くするのもいいですが、日本人の友達も
大切にしてください。本当に困った時に助けてくれるのは
彼らなのですから。
とまぁ、私の交遊録はこんな感じですわ。その他、
ここには書けないほど多くの人たちに出会い、そして
お世話になりました。日本ならまだしも、慣れない外国で
生きていくというのは、それだけで自分が多くの人に
助けられているということを痛感しました。
留学の醍醐味の一つは、やはりこうした人との出会いではないでしょうか。




© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: