Sound Of Happiness from Australia

VOL.1-VOL.2



===== SCHOOL ADVENTURE =====



VOL.1 「プレップ」って?

 4歳になると「キンダー」に行くのが一般的です。日本の幼稚園のように毎日通うのではなく、その地区もしくはキンダーによって曜日・時間帯が設定され、週に合計10時間ほど通います。

 お仕事をされている方には中途半端な時間帯なので、早朝から夕方までの保育園もあります。
 キンダーは3歳児のクラスもあり、これはもっと時間が少なくなり4歳児とは別の時間帯に設定されています。
 この4歳児のキンダーに一年通いいよいよプレップに入学します。

 プレップというのは小学校の1年生の下にある学年で、日本でいうところの「年長」さんです。5歳から就学します。(州によっては6歳から)
 プレップは書き方・数字・図画工作・音楽・体育・外国語(イタリア語)・図書館での読書があり、それに幼稚園と同じようにブロックで遊んだりという時間もあります。

 授業時間も学校によって多少違いますが、息子の学校は全学年朝8時40分から午後3時15分まで。

 外国語は学校によって選択肢があり、息子の通う学校ではイタリア語のみです。日本語も沢山の学校で勉強されています。


VOL.2
 「学校選び」あなたはいつから?

 3歳児のキンダーが始まったばかりのころ、教育熱心なお母さんから「もう学校は決まった?」と聞かれ、「キンダー始まったばっかりなのに」と思いながら色々話をきき青ざめました。

 日本では公立の学校であれば校区があり、どの学校に入学するのか自動的に決まることがほとんどだと思いますが、ここでも一応校区はあるものの、その中にある沢山の公立・私立から自分で選ばなくてはなりません。

 公立でも私立でも見学をする日が設定され、それ以外に個人的に学校を見学させてくれます。そして申し込みをすると面接・試験の通知がきます。

 私立の学校などになると、子供が生まれたらすぐ申し込みをするという人もいるらしいです。公立でも人気のある学校はキャンセル待ちをしている人がかなりいると聞きました。他の学校へ通いながらキャンセルが出れば転校するというのです。
 人によっては地区のすべての学校を(仕事を休み)見学して検討し、キャンセル待ちも辞さずという方がいて、このために割く時間はかなりのもので、覚悟をせねばと思いました。主人と一緒に見学しなければ判断しようがないけれども、そんなにしょっちゅうお休みを取るのも無理です。

 たまたまキンダーの日に主人が代休になり、息子を園へ送りにいったところ「今日○○学校で午前中に見学があるみたいよ。行ってみない?」と中の良いお母さんに声をかけられました。4歳児のクラスには生徒を獲得するために、学校が作ったチラシが配られます。

 この時点で我が家は家から一番近い公立学校が結構評判もよいようだったので、その学校の見学を次の週見学に行く予定でした。丁度お休みだしということで学校の前まで行ったところ・・・「あらここカトリック・スクールだね。どうする?」学校によってはカトリックもしくはクリスチャンでなければという厳しいところや、その信者の入学を優先するというようなこともあると聞いていました。我が家は無宗教です。「カトリックの学校に通う必要はない」と考えていました。

 見たところ学校の設備がまあまあ整っていそうな感じで、道に面した講堂の壁に「書き方指導・2年連続・州最優秀受賞校」と書いてありました。一旦は帰ろうとしていたのですが、その書き方指導を見学をしようということになりました。

 見学会は校長先生自らすべての教室を案内してくださいました。トイレなどの設備も全部です。学校を選ぶ基準の一つにトイレなどがどのくらい綺麗に整っているかというのがあります。衛生面は大切ですよね。学校によってはトイレが壊れたまま放置されている・教室の壁にも穴がたくさんあいているなど色々あるようです。
 授業中の教室を全学年まわりましたが、どのクラスも生徒たちが積極的に手を上げて、笑い声も聞こえてという明るい雰囲気でした。印象に残ったのは高学年の生徒たちがとてもフレンドリーで、娘に話し掛けてくれる子が沢山いたことです。校長先生とも気さくに質問・応答をしていました。そして先生方・職員の方々も気さくで、朗らかに仕事をされている印象を受けました。

 帰ろうかなどと言っていたのに、すっかり気に入ってその日のうちに申込書を出しました。帰りに念のために次の週に見学するつもりだった学校へ資料を取りがてら様子を見に行きましたが、学校全体の雰囲気が何となく暗いような印象を受け、結局見学にも行きませんでした。

 この学校見学は去年の5月。面接は7月の末と決まっていましたが、6月末から9月末まで日本へ帰ることになっていたので、特別に6月中旬に面接をしてくださり、その場で入学許可をいただきました。

 私たちの学校選びは、たくさんの時間を割くことなく、運良く1校で終わりました。

SCHOOL ADVENTURE




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