出産まで


寝ながらなんだか「おしるし」がきそうな気がしていた。
きっと、お腹がいつもとちょっと違う気がしながら寝ていたので、
目覚めたら何かが起きてそうな気がした。

おしるしも来たので張り切って家の片付けをし、いつでも入院出来るようにと準備をしたが、またいつの間にか眠ってしまった。

おとーにゃんは仕事を全部キャンセルして一緒に家で過ごしてくれたが、その日は何も起こらなかった。深夜になってお腹が減ったのでひーにゃんは一人冷蔵庫の残りものを食べていた。お腹も減ってちょっと食べすぎたぐらい。その後、ベッドでゴロゴロしていると

????

「あれ?お腹痛い??」

と、思いながら「うん●」ばっかし行きたくなる・・。
普通の腹痛か陣痛か微妙だなーと思いながらも、やっぱし結構痛い。

「これってやっぱし陣痛やろな」

でも行きなり病院行くほど痛いことなんてあり得ないと思っていたけど、どーも10分間隔ぐらいで結構痛い。しかし、ここで陣痛開始後ほんの20~30分。

「一応、おとーにゃん起こしとこかな・・」

ソファで寝てたおとーにゃんに

「陣痛始まったみたい・・・」

と言うと

「うそー!じゃあ時間計ろう!」

結局そんな余裕もないぐらい強烈に痛くなり始めたのでおとーにゃんに「これ以上無理だ」と告げてみた。

「救急車よぼか???」

おとーにゃんがそう言ったものの、どーも大袈裟なような気がしてタクシーで行くことに・・。あまりの気分悪さに、さっき食べたものは全部吐いて出発。この時すでにひーにゃん痛さでフラフラ。途中塾のバスが前を通りかかってタクシーの多い大通りまでのせてくれた。
あー親切ね、韓国って・・。さすがだわ!

病院に着いたら受付ですでに立てずに床に転がるひーにゃん。
陣痛の合間をぬって検診してもらうと何とすでに

子宮口全開・・・

看護婦さんに「初産ですか??」と聞かれたらしい。
そうだっつうの。

とりあえず陣痛待機室に通されたものの、いきなり看護婦さんに
「いきむように」指示される。

えええ??もう???

しかし、時間がなくって、浣腸も何もして頂けなかったわ(恥)
看護婦さんの手によって破水

ざばーん

ぬるかった・・。
そこからは、強烈に腰が痛くて、ベッドの横のカーテンを引きちぎりそうになりながら耐える。でも、それもほんの30分ぐらい。

「じゃあ分挽台へ・・」

いきなり、出産。

いきめと言われるが力が入らない。看護婦さんがひーにゃんのお腹を必死で押している。

せーのっ

ふぬんうぬぬぬぬぬぬぬ~

なかなか産まれない。

せーのっ

ふぬんうぬぬぬんうんう~

せーのっ

この辺でアソコ切られたのがわかった。でも、そんなの全然痛くない。
切っても何でもいいから早く出してー!!!ってかんじ。

「死ぬー、痛み止め頂戴っ」

と、半泣きでおとーにゃんにお願い。
そんなこと言ってるとまたもや痛みが・・・

せーのっ

ふぬんうぬぬんうぬぬーーーーーー!!!!!!!


ずるーん

わ!出た!!!

出た瞬間、最高に嬉しかった。もうコレで痛みとおさらばね!と・・

カンガルーケアをしてもらい、ひとだんらく・・・

そんなのは束の間・・・

陣痛開始からほんの3時間、病院到着からほんの1時間半ほどで生まれてしまったので、アソコの切開はかなりだったよう。
縫合が強烈に痛かった・・。さらに、胎盤を出すのに先生が手を入れてかき出すみたいですが、これまた出産並みの痛さ。これは自然に胎盤がきれいに全部出ないとするみたいなこと本に書かれてましたが、私はそうだったんですかね・・・。

とにかく超スピード出産だったけど、これって安産と言っていいのか??産後強烈にツライ日々がやってくるのでした・・。


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