[エッセイ・詩画] カテゴリの記事
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生涯現役（２００７年４月）
サラリーマンと違って、私の職業には定年退職というものがありません。従って退職金もありません。また幸か不幸か私の場合、経済的にも安定性がなく、働かざるを得ないという現実もあります。 新しいものをつくり、生み出すという仕事は、現状に安住したときが終わりのようです。マンネリになったとき、意欲や向上心という精神性が欠如してきますので、そこから魅力的な作品は生まれて来ないようです。守りの態勢になったとき、創作への精神は失われていきます。 よく例えるのですが、創作活動というものは、安全な道、先人が切り開いた歩き易い道を歩くのではなく、未開のまだ誰も歩いたことのない道を、自ら切り開いて行く生き方なのかもしれません。先に何があるか分からないから、不安になるのではなく、見えないからこそ、そこに希望を見つけ、実現へと一歩いっぽ近づく生き方なのかもしれません。安全や安定とは反対の位置にある、冒険の道なのかもしれません。 従って一見すると、危険な崖っ縁のすぐ隣を歩くような生き方ともいえます。山あり谷ありで、変化を苦痛と考えるのではなく、変化を楽しめる人種だから、いつも興味津々生きられるのかもしれません。安全や安定性よりも、発見の喜びを最優先する人種ともいえます。 子供の頃からずっと、熱し易く冷め易いと言われてきました。サラリーマンでは通用しないのでしょうが、創作活動をするにあたってはとてもいいようです。欠点は長所でもあるのです。年齢を重ねることによって、少しずつ根氣も身につき、ひとつのことでも長続きするように変化してきました。集中するけれども、いつまでも過去のことに、こだわらない生き方ともいえます。 性分かもしれませんが、一度やって結果が分かっていることには興味が湧かず、わくわくしないのです。結果が分からないからこそ、希望や発見の喜びがあるのではないでしょうか。かつて母によく言われました。なぜお前は好んで大変な方に進むのかと。しかし私にとってはその方が自分に正直で、楽なのです。傍からみると大変のように見えるだけで、私自身は無理をしていなかったのです。 元氣な高齢の諸先輩を見ますと、それぞれが年齢に関係なく、何かの役目を自覚しているようです。これからもやることがあるから、活き活きしているのではないでしょうか。そして共通していることに、例え年齢を重ねてからでも、何かを始めるのに遅いということはなく、いつでも新しいことにチャレンジする精神をもっていることです。 私たちも元氣な高齢者にあやかって、これから何かをしようと思うなら、足腰、そして頭がしっかりしていなければなりません。生涯現役のためにも足腰を鍛え、脳を活性化するよう、できるだけ自分の足で歩き、新しい出会いを心がけようと思います。今年の夏には、初体験の富士登山を試みる予定です。桃栗三年柿八年柚子の大ばか十八年愚直な宋休八十八年
2007年04月09日
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賞味期限（２００７年４月）
野菜などの食べ物を購入してくると、現代の多くの人たちは冷蔵庫に入れます。できるだけ早く新鮮なうちに食べれば問題はないのですが、仕事などが忙しいと、つい食べるまでに日数がかかることがあります。 私の場合、料理が得意ではありませんので、賞味期限ぎりぎりで料理することが多々あります。新鮮なうちは栄養価も高く美味しいのですが、日がたつにつれ形は野菜であっても、本来の栄養はどんどんなくなっていくようです。 冷蔵庫が一般の家庭で普及していなかった時代には、買ってきた食べ物、あるいは畑でとれた野菜などは直ぐに食べたものです。保存に便利な冷蔵庫を備えることによって、直ぐに食べることをせず、最悪のときには冷蔵庫の中で腐らせてしまうことが、私にはあります。 冷蔵庫の中、タンスの中、そして私の頭の中も同じではないかと、ふと反省しました。これからも食べることのない食品、これからも着ることのない服、過去には通用していたが、現在では通用しない古い考えなどが、いっぱい詰まっているようです。 数年前にたくさんの本を思い切って処分しました。処分して感じたことは場所が広くなり、今まであった本がなくなっても不便さを感じないことです。なぜ処分したかといいますと、余りにも本の冊数が多くなり、置く場所がなくなってきたからです。そして一番の理由は、以前買った本の情報が私には古くなってしまったことです。研究者であれば過去の古い資料も必要でしょうが、一般の私たちには過去の資料を、何度も見ている時間が現実にはないからです。探そうと思えば、新しい情報が案外早く、手に入る時代になってきました。 情報収集の方法もずいぶん変化してきました。ちょっとした料理をつくる場合もインターネットを利用してレシピを見たり、あるいはどこかに出かけるとき、目的地までの所要時間や最新の地図もネットで直ぐに検索できます。利用する時間帯も、相手に迷惑をかけることなく自由です。益子の山間に住んでいながら、時間を氣にせず、地球の裏側へも送信できるのです。 私の書いた文章もインターネットを利用することによって、現在考えていることを瞬時に配信できるのです。すごい時代になりました。デジタルカメラを使うようになってからは、自宅でカラー調整をして、必要があれば自宅でプリントできるのです。わざわざ町まで出かけて、写真屋さんにも行かなくなりました。本という印刷物の形にこだわらなければ、電子ブックも可能となりました。古くていい物もたくさんありますが、パソコンをおぼえて良かったです。新鮮なもの旬のものにはエネルギーいっぱい
2007年04月08日
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潔く（２００７年４月）
どちらにしようか迷っているときって、実はその問題以前に、決断しなければならないことがたくさんあるのではないでしょうか。 普段の生活の中でも、どちらかに早く決めなければならないことを、いつまでも決めずに伸ばしているような氣がします。ひとつのことだけがなかなか決められないのではなく、その他にもいくつかの遣り残しの課題があるから、その結果として、目の前の問題が大きく見えるのかもしれません。 結婚を前提としてつきあいながら、なかなか結婚に踏み切れない人たちが多くなってきたような氣がします。慎重なのはいいのですが、実際に結婚してみないと本当のところは分かりません。延期しているうちに、いろいろなチャンスも離れていってしまうように思います。 実は結婚に関してだけでなく、生活全般において、あやふやとした態度が習慣化していないでしょうか。今から急に決断力をつけようと思っても難しいと思いますので、まずは大きな決断ができなくても、身近なことから、どちらかに決めてみることです。足元の整理が進むことによって、やがて結果的に決断力が身についてくるのではないでしょうか。 現代は一見すると、どちらにしようか選べる時代ですので、自由のように見えます。しかし選んでいるうちは、自分にとって都合の悪いことを排除する生き方が習慣化することでもあります。好き嫌いをいっているうちは、例え大きなチャンスが来ても、自分の尺度で自分を限定していますので、チャンスを逃すことが多いのではないでしょうか。 まずは小さなことから、どちらかに決めてみることです。両方の良いところ、どちらも手放したくないと思うのは、自分中心の考え方です。人間いつまでも生きてはいません。誰もが確実に歳をとっていきます。いつ何があるか分かりません。どうでもいいことはそのままにして、肝心なことをほっといてはいけません。 いさぎよく決断することによって、新しい世界が訪れてくるのではないでしょうか。未体験のことは不安かもしれませんが、生きることって未体験を重ねることかもしれません。例え失敗したとしても、それは貴重な体験となり、やがて深い味わいへと変化していきます。多くの初体験を重ねることによって、どんなことに対しても、柔軟に対応できる人間に、変化することかもしれません。縁に応じ工夫しながら明るく生きればいいのです
2007年04月06日
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授業料（２００７年４月）
このひと月ほどマッサージの仕事がなかったので、もしやと思い、お世話になっていたホテルに行きましたら案の定、従業員は誰もいなく、もぬけの殻でした。 売店では私のコーナーがあり、詩画作品や本の販売をお願いしていました。半年位前から売上げの請求を二回ほどしていたのですが、資金繰りが大変だったようで、そのお金はいただいていません。遅かれ早かれ、このような結果になるだろうとは予測していました。 マッサージの代金はそのときそのとき現金でやっていましたので、焦げ付くことはありませんでした。でも本などの売上げ金は、いろいろ勉強になった授業料と思っています。お陰さまで清掃に関する文章も生まれました。 どのような状況になったら、どんどん悪化して行くのか、この一年、身近に見させていただきました。経営が傾いてくると、まず症状として現れてくることに、掃除が行き届かなくなる事実でした。私は従業員ではありませんでしたが、マッサージの仕事でお世話になっているからと、余りにも汚れているときは脱衣場などを掃除したものです。 生きていると、思わぬことで失敗をしたり、無駄なことをしてしまったと思うことがあります。でもそれは何かを学ぶために、本人にとって必要な出来事なのかもしれません。お金と時間をかけるということは、何かを学ぶための最低限の授業料なのかもしれません。 身銭を切ったもの、損害が大きければ大きいほど、学びも大きいようです。だから二度と同じ失敗はしないのではないでしょうか。講演のときよく感ずるのですが、主催者側が経費を準備し話を聞く人が無料のとき、いろいろ雑多な人たちが集まります。反対に有料でお金を払ってでも話を聞く人たちは、真剣さが格段に違います。授業料が高い方がいいという訳ではありませんが、ただだからと安易に考えていると、それだけの内容しか学ぶことはないようです。会場から一歩出れば、忘れてしまうくらいの理解のようです。 私たちは時間とお金を使うから真剣になれるのかもしれません。今回の出来事は、考え方を変えれば、私の詩画作品を求めた方々がたくさんいたのですから、作品の内容は確実に広がっているということです。このことに関してはホテルに感謝しなければいけません。いい勉強をさせてもらいました。 職を失った従業員の方々はどうしているのでしょうか。彼等こそ貴重な体験をしたのです。これからは二度と同じような体験をしないことを願っています。他人事ではなくケガをしてはじめてその痛みがわかる
2007年04月02日
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掃除をする（２００７年３月）
何をやってもうまくいかない、やる氣がおきない、運が良くない、嫌なことが集まってくる、これらの人たちに共通していることに、掃除をする習慣がないのではないでしょうか。自分の生活の場や仕事場がいくら汚れていても、平氣でいられる人たちです。 汚いところには肉眼で見えないだけで、そこから汚れたエネルギーを発しています。類は友を呼ぶといいます。当然、周りから汚いものが集まってきます。残念ながら、きれいなものや清々しいものは近寄ってきませんので、結果的に嫌な出来事が続くようです。 道端のごみが多いところには、更にごみが捨てられていきます。反対に常に誰かがごみを拾っているところには、多くの人たちはごみを捨てないものです。きれいなトイレは、きれいに使うよう氣をつけるものです。私たちは心の中にどちらへの可能性も持っているのではないでしょうか。だからその場所に応じたものが同調し、同じものが現実化するのかもしれません。清も濁も似たものがそれぞれ引き合い、同じものが集まるようにできているようです。 もし今までの古い自分から脱皮しようとするなら、自分の部屋あるいは仕事場の掃除をすることからはじめるといいようです。あちこちが中途半端で、ほこりまみれになっていませんか。自分の部屋や仕事場は、現在の心がそのまま表面に現れている姿ではないでしょうか。 もし本氣で運が良くなりたいなら、まずは不要なものを処分することです。不要なものがなくなれば、部屋が広くなるばかりでなく、心がスッキリしてきます。更に雑巾がけを行えば、足腰のストレッチにもなり、わざわざ時間とお金をかけて体操教室に通う必要もなく、一石二鳥です。 希望に 向かっているとき 元氣が 出てくる
2007年04月01日
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清掃パワー（２００７年３月）
新しい 出発をしようと 身の周りの 不要なものを 処分したら スッキリしてきた 類は友を呼ぶ 不要なものには 雑多なエネルギーが 集まってくる やむを得ず 不要なものを 捨てるとき かつて役立ったことに 感謝しながら 処分する 誰かが そのうち やるだろう ではなく 実際にやってみると 心身がスッキリする
2007年04月01日
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課題（２００７年３月）
隣の芝生という言葉があります。外から見ると他人の内情は分かりませんので、他人のことは良く見えるものです。一見すると何の問題もないように見える人もいます。しかし現実にはそれぞれがいろいろな形で、その人に見合った課題をもっているのではないでしょうか。 金銭面では何の問題もないように見えても、実は病を抱えていたり、あるいは精神面では束縛がないのですが、経済面では不安を抱えている人もいます。また自分では特別な問題はなくても、家族の誰かが問題を抱えている場合もあります。 更に長生きすれば誰でもが、老齢化という弱者の体験をするようにできています。これはお金があってもなくても共通していることです。 私たちは生きている間、何らかの課題が目の前にあるのではないでしょうか。高校生の頃は、現在の問題が解決すればずいぶん楽になるだろうと考えたものです。しかし目の前の問題が解決すると、しばらくの間は問題がなくても、少し時間が経過すると、新しい問題が起きてきました。 ということは、生きている間は自分の成長にぴったりと合った人生の練習問題が、次々に与えられてくるのではないでしょうか。ちょうどいい時期にちょうどいい課題が与えられているようです。そのことに気付けば、問題があること自体が不運ではなく、淡々と処理して行けばいいだけで、恐れる必要もありません。 問題を避けようとしている人は、次々に起こる出来事を悩みの種にするのではないでしょうか。しかし問題を次のステップへの課題として積極的にチャレンジする人は、ひとつひとつの出来事を良いとか悪いとかは判断せず、すべてをプラスに解釈するのかもしれません。 平坦で何もないのも楽でいいかもしれませんが、次々と課題が与えられてくるということは、考え方を変えれば、とても恵まれているのです。山あり谷あり、変化に富んでいるから思いがけない出会いがあり、興味津々なのです。越えられない課題は与えられないといいます。そのときは大変でも、後になればすべて善しです。 本来 できごとに いいわるいはなく 考え方次第で 良くも悪くも なっていく
2007年04月01日
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歩くこと（２００７年３月）
ときどき予約が入り、マッサージの仕事をしています。リラックスのための方は問題がないのですが、身体の不調を訴える方も多いです。察するにほとんどの場合、運動不足が原因のように思われます。４０歳位までは、ストレッチ体操や運動など特別なことをしなくても大丈夫です。しかし加齢と共に筋力も衰え、身体は少しずつ錆つき、やがて痛みも伴ってきます。 できることなら他人任せの方が楽ですので、つい自分から時間をつくって運動する人は少ないのかもしれません。病院に行っても直らず、最後の最後になって、やっと運動を始める人が多いのではないでしょうか。 仕事が忙しいとか、何かの理由でなかなか運動をする時間をつくるのが難しいようです。今までの生活を変えずに運動をしようと思うからです。仕事も大切ですが、健康はその基本となることです。人間は動物ですので動くようにできています。廃用性筋萎縮といって、使っていないと筋力はどんどん低下します。アキレス腱の手術をして、ギプスを外したとき、足の細さに驚きました。ある年齢までは大丈夫かもしれませんが、筋肉も脳も、使わなければ退化していくことは明らかです。 古い自動車は毎日動かしていれば動きますが、しばらく乗らないでいると、それが故障の原因となります。機械ならば部品交換も可能でしょうが、私たちの身体は簡単に交換できません。身体の不調が嫌であれば、考え方を変えて２０分でも３０分でも、健康のための時間をつくることが必要ではないでしょうか。 時間がないのではなく、つくる氣がないからできないのです。やる氣になれば案外できるものです。自分の好きなことなら、どんなに忙しくても、その時間は確保できるものです。健康を望まないのであれば、あえて時間をつくる必要もありません。しかし何の努力もしなければ老化現象は一段とすすみ、錆ついていくのは当然のことです。 加齢臭というものがあるそうです。本人は自分の匂いですので氣付きませんが、若い人には感ずる人が多いようです。オジさん臭いオバさん臭いというのは、実は体臭ばかりではなく、生き方が老人臭いからかもしれません。多分それは年齢と共に誰もが同じように臭くなるのではなく、本人の意識や考え方が大きく影響しているのではないでしょうか。 日々少しずつでも、頭を使ったり適度な運動をすることによって、心身の錆を防ぐことができます。身体を動かすことによって血液の流れも良くなり、体内の老廃物が溜まるのを防ぐこともできます。明るい老人になりたければ、心の柔軟性と体力向上は不可欠なのかもしれません。これからは病院や薬に頼るのではなく、自ら行動する予防医学の時代ではないでしょうか。今からでも遅くはありません。 きづいた ときこそ あたらしい はじまり
2007年03月31日
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脱皮（２００７年３月）
今までの古い自分から、新しい自分に脱皮しようとする時、その思いはあっても、なかなか新しい自分にはなれないようです。今までの古い考えや生活習慣を、今まで通り続けていては、何の変化も起こらないようです。 少しでも古い自分から脱皮しようと本氣で思うなら、まず最初に、身の周りの余分なものを整理することから始めるといいようです。引越しをせず同じ場所にずっと住んでいると、いろいろなものが溜まってきます。その時は必要だから購入したものが、現在はほとんど使われていないもの。その当時は熱心に読んだ本であっても、現在では情報がどんどん変化していますので、これからは必要と思われない本の山。その時は重要書類だったかもしれませんが、現在は期限が切れた書類などなど。 実際に毎日の生活の中で使っているものは、案外少ないのではないでしょうか。自分の身体を見ても、知らず知らずのうちに余分な脂肪がつき、動きが鈍くなっていることを実感します。ちょうど必要もない服を重ね着して、身動きが思うようにいかず、不自由になっている自分がいます。余分な服を脱げば楽になることは分かっているのですが、日々の生活に追われ、それさえ忘れている私がいました。 久し振りに今までずっと手をつけていなかったものを整理し、余分なものを思い切って処分しましたら、場所が空いただけでなく、私の心の中に余裕が生まれてきたようです。呼吸だって、吐いて吐いて空っぽになれば自然と新しい空気が入ってきます。問題が山積みしているところに、清々しい人は寄ってきませんが、スッキリしている所には、新たな出会いという余裕が生まれてくるのではないでしょうか。 新しく何かを始めようとする時、まずは身の周りを整理しスッキリするのが出発のようです。ごみごみした所には、更にごみごみしたものが集まり、スッキリした所には、スッキリしたものが集まってきます。スッキリすれば自ずから、今までと違った新しい情報も入ってきます。過去にしがみつく生き方ではなく、過去を思い切って整理すれば、思いがけず元氣も出てきます。 思い切って 余分なものを すてたら 新しいことが はじまった
2007年03月31日
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現在を楽しむ（２００７年３月）
どうしようもないとき焦り、何とかしようといろいろ試みても、小手先のことしか出来ないようです。 そのようなときは大きく発想を転換する良い機会なのかもしれません。悩み苦しみながら、あれこれ方法を探しているとき、なかなか新しい展開は起きないようです。 長い目で見れば、悩みや苦しみ、暗中模索の時期も決して無駄ではありません。その人にとって、思いがけない展開をするためにも必要なことなのでしょう。その体験を通して、やがてちょうどいい時に、大きく変化するのではないでしょうか。 ある方が教えてくれました。悩み苦しむ姿勢からはなかなか魅力的な作品は生まれてこないとのことでした。何とかしよう何とかしようとの焦りや不安が、作品に出てきてしまうようです。 一方の人は、いい作品を作ろうとか、人に評価される作品を作ろうとか、売れる作品を作ろうとは思わず、心から楽しんで作っているとのことでした。だからかもしれませんが、作者の楽しさが作品からあふれ、見る人に希望や安心感が直接に伝わってくるのかもしれません。 現在、わくわく生きていますか？ 天から与えられた仕事、縁あって今やっている仕事を楽しんでいますか？ 行き詰まっている私にとって、それは根本的な問いかけでした。さあこれで問題点がはっきりしたのですから、答はそのうち見つかります。あれこれ考えるのではなく、頭を空っぽにすることを、もっともっと習慣化しようと思います。 更に精神だけではなく、具体的に身の周りの余分なものを思い切って整理し、身を軽くします。まずは氣力を充分に発信できるように、体力づくりから始めてみます。ちょうどお腹の脂肪が氣になっていましたので、グットタイミングです。 わくわく 楽しくチャレンジ ときには ゆっくり休み ときには ひとつのことに集中し ときには発想を 大きく転換し ときには最後まで あきらめない
2007年03月31日
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共鳴（２００７年３月）
わからないことがあった時、他の人と一緒に相談しながら考えていくことはできます。しかし最終的に答を見つけるのは、本人なのかもしれません。たとえ人に答を教えてもらっても、その答が自分にぴったりのことは少ないような氣がします。 だからといって、人に話すこともなく自分だけで答を探すのではなく、他の人に話すことによって、思いがけず答が出てくることがあります。話しながら、考えを整理しているからかもしれません。不思議にも問題点がはっきりすれば自ずと、そのとき必要な情報が飛び込んできます。本人に問題意識があってはじめて、答に出会えるのではないでしょうか。 以前、自宅の建築に際し、屋根の形をどのようにしようか考えていたとき、今まで氣にしていなかった屋根の形が、どこに行っても目に入ってくるのです。意識がそのことに集中しているとき、そこに関心がいくのは自然なのでしょう。いろいろな形がある中、最終的にはとてもシンプルな形に決めました。 人に質問してその答を聞きますと、何か分かったような氣がします。しかし最終的に自分の答を見つけるのは自分なのかもしれません。時間がかかるかもしれませんが、知りたいと思えば、やがてその答は見つかるものです。 たまたまお会いした人の話の中に、あるいはたまたま図書館で目にした本の中に、これだというヒントに出会うようにできているのかもしれません。こちら側の心の準備ができたとき、出会うようです。答は既に用意されているのかもしれません。こちら側の準備次第なのでしょう。 どうしようもないとき、分からないとき、一人で悩まず、まず声に出してみることが出発のようです。自ら情報を発信することによって、それに見合った情報が共鳴してくるのではないでしょうか。 求めるエネルギーの強さに応じて、それに相応しいものが現実化していくようです。あきらめず日々願っていることは、遅かれ早かれ、時期がくればその人なりに実現します。実現しないのは宇宙の意に反しているか、どこかこちら側に基本的な問題点があるときです。工夫しながら、あきらめないことが秘訣なのかもしれません。 こちら側の 準備ができると 向こうからチャンスが やってくる
2007年03月31日
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大丈夫（２００７年２月）
現在、先が見えず悩んだり苦しんでいる方、辛いでしょうが、もうすぐ光が見えます。あなたはその一歩手前なのです。状況はそのままにして、あなた自身が変わる時が来たのです。今までのあなたにサヨナラして、新しいあなたになる時が来たのです。 周りを変えるのではなく、自分が変わることにやっと氣付いたのですから、もう大丈夫です。氣付いたその時から、新しい生き方がはじまっているのです。その一歩手前はとても辛いものです。過去の辛さや苦しみに出会えたからこそ、変われるのです。実はそこを通過しないと、本当のことに出会えないのかもしれません。 あなたは誠心誠意がんばって来たのですから、もう大丈夫です。あとは自分中心の狭い生き方を卒業して、大きな流れにまかせることです。それは神様かもしれませんし、仏様かもしれません。あるいは大自然かもしれません。時間をつくって、ゆっくり大自然の中を歩いてみてください。大きな存在に守られていることを実感できます。 現にあなたは今、呼吸をして生きているではありませんか。苦しさに氣をとられ、氣付かなかっただけで、本当はいつも守られていたのです。あなたのことを見守ってくれている大きな大きな存在があるのです。なるようになるのですから、安心してください。今日生きていることに感謝です。 あなたを苦しめようと出来事があるのではありません。大切なことに氣付いてもらうため、すべての出来事があるのです。あなたが変われば、見える世界が違ってきます。変わる時が来たのですから、もう大丈夫です。一緒に変わっていきましょう。 どうしようも なくなったら 無理をせず本音で 縁のある人に 助けてもらっても いいのです
2007年03月30日
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希望（２００７年２月）
どんなに小さくても、希望があるとき、私たちは前向きに生きることができます。何もしないでただ待っているのではなく、そこには日々の生活の中での工夫が必要なのかもしれません。 出来事すべてを、プラスに解釈する習慣を身につけることです。行動によって出てくる結果に、右往左往するのではなく、その体験から少しずつ学んでいけばいいのです。あの時こうすれば良かったと考えるのではなく、今から何をすればいいかを考え、淡々と出来ることから行動して行けばいいのです。 過去の失敗から今度も失敗するだろうと、心配に焦点を合わせていると、再チャレンジするのも辛く、考えるだけでも疲れ、結果的にはマイナスイメージだけがどんどん脳の中にインプットされていくようです。心身ともに良いことは何もありません。 希望は周りから与えられるものではなく、自ら創造していくものではないでしょうか。同じ状況の中にあっても、希望を持つことのできる人と、希望を見い出せない人がいます。普段どのように物事を解釈しているかによって、分かれてくるのではないでしょうか。 離婚を失敗と解釈するか、それともチャンスに恵まれていると考えるかは、本人の自由です。以前の私だったら立ち直るまでに時間がかかりました。でも最近の私は「すべては うまくいっている」と、ひとつひとつの出来事を大きな流れの一部として捉え、日々の出来事を常に新しいチャンスと解釈するようになってきました。ちょっと考え方を変えるだけで、過去の出来事は貴重な体験になってくるのです。目の前に起きていることは、ひとつも無駄はないのです。 目を閉じて心を澄ませば、可能性という小さな光が見つかるものです。生きるということは、暗いところに焦点を合わせるのではなく、小さな光を少しずつ育てて行くことかもしれません。 希望とは 日々創造していくもの 希望とは 前向きに生きること 希望とは 少しのことでへこたれないこと 希望とは あるがままに受け入れ チャレンジして行くこと 希望とは やることをやって 天にまかせること
2007年03月30日
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勘違い（２００７年２月）
このひと月くらい、車のドアを開閉しようとキーを差し込むと、なかなか作動しませんでした。多分、車も古くなってきたので、鍵穴の油不足のためかと思い、そのままにしておきました。 余りにもひどくなってきましたので、実際に油を差してみたとき、差し入れたキーが変形してしまったのです。こんな経験は初めてでした。鍵の形を正常に直し、差し入れても、以前と同じくなかなか作動しませんでした。 その時ふと、実は鍵穴の油不足ではなく、磨り減ったキーの方に問題があるのではと思ったのです。すぐにスペアーキーを使ってみますと、スムーズに鍵が作動したのです。 勘違いをしていたようです。鍵穴ではなく、差し込むキーの方に問題があったのです。思い込みを反省しました。 単なる車のキーの問題であるなら、大した問題ではないのですが、これがもっと重要な問題であったなら大変なことです。最初から自分の小さな頭で答を決め付けない方が、物事の本質がよく見えるのかもしれません。人間関係でも、自分は正しく相手が間違っていると思いやすいものですが、問題があること自体、実は自分に決定的な原因があることが多いのかもしれません。
2007年03月30日
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直感を大切に（２００７年２月）
かつて、どちらにしようか迷うことがありました。そのとき私は、頭であれこれ考えたり、目先だけの計算をせず、直感に従って進む道を選択してきました。それで良かったようです。 頭で考えるということは、一見合理的に思えます。しかしそれは今まで自分で経験したこと、あるいは人から聞いた話や、本で読んだ他人の経験で判断する事とも言えます。 ずいぶん前に、あるデパートで個展をやらないかと、お世話になっている方から話がありました。現在はまだ良い作品がないので、もう少し良い作品が出来るようになってからやりたい旨を話しました。するとその方は即座に「そんなことを言っていたら、一生、個展なんて出来ないよ」と言われました。心にグサッとくる言葉でした。それを切っ掛けに個展をやる決心がついたのです。お陰様で今日に至っているのですから、厳しくても有難い貴重な言葉でした。 はじめて講演の依頼があったときも、それまで経験がありませんでしたので、最初は断ろうとしました。しかしこれも何かの縁かもしれないと、やらせていただきました。最初から上手くできる人なんて滅多にいないと思います。そして回を重ねるたびに失敗も少なくなり、話すこと自体に興味が湧いてくるのですから、人間ってわからないものです。５分間も話せなかった人間が２時間も話せるようになるのですから、私自身おどろきです。現在があるのは、最初の一回を断らず、やり続けてきた結果ともいえます。 昨年の正月に茨城県から、新設される養護学校の陶壁制作の依頼がありました。今までやったこともない大きな仕事でしたので、最初は断ろうと思いました。しかし先方の熱意により制作をお受けしたのです。今思えばそのとき既に、私の準備ができていたのかもしれません。第３作目の詩画集出版のために、大きな木をスケッチしていました。早速デザインに取り入れ構図も決まり、無我夢中で汗を流しました。 「だいじょうぶ うまくいく」は、夏の約３ヶ月の陶壁制作中、いつも心に思っていた言葉でした。何とかなるから大丈夫と、工夫を重ねることによって、本当に実現したのです。ぜんぜん可能性がないところに依頼は飛び込んで来ないのかも知れません。本人が気付いていないだけで、可能性があるから声がかかってくるのではないでしょうか。その小さなひとつひとつのチャンスを生かすことによって、少しずつ成長し変化していくのではないでしょうか。 情報が氾濫している現代、うっかりするとどんどん複雑化し、ものごとの判断が鈍ってきているように思えます。直感を磨くには、ただ多くの情報を集めるのではなく、反対に余分なものを取り除き、シンプル化する習慣の中から開発されてくるのかもしれません。本当に大切なことは何なのか、あれもこれもではなく、一日いちにち、大切なことを中心に生きていればいいのかもしれません。 いっぽ 動き出せば 何とかなるものです
2007年03月30日
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心がけ（2006.07.02生）
☆★☆━柴田宋休さんのエッセイ、詩━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆ ■心がけ 2006.07.02生 人の話や本で読んだことを、実際にやってみる人は少ないのかもしれません。 以前、場を清める力があるというので、盛り塩をやったことがあります。器に塩を盛り、トイレに置きました。でも一週間・二週間たちますと、空氣中の水分を吸収して器に水がたまってきます。ときどき新しい塩と交換しなければならないのです。二・三回やったからといって効果が直ぐに出てくる訳ではなく、日頃から面倒をみながら継続することが必要でした。飽きっぽい私は、いつの間にか止めてしまいました。 現代はテレビ・新聞・雑誌などから、次々にたくさんの情報が入ってきます。見たり聞いたりして、これは良いかも知れないと始める人は多いと思います。しかし継続してやっている人は少ないのではないでしょいか。私もいろいろな健康法をやってきましたが、今でも続いていることはわずかです。 良いと言われていることを実行しても、途中で止めてしまうから何の効果も出てこないのかもしれません。数ヶ月、盛り塩をやったからといって、それで直ぐに物事が良い方向へと解決する訳ではないようです。 今の状況を少しでも改善したいという、その心がけが、生活全般に影響し、日々の考えや行動となってくるからこそ、やがて目に見える形で効果が出てくるのかもしれません。ひとつのことをやったからといって、直ぐに大きな変化はないようです。心がけがまだまだ中途半端なのかもしれません。 現在住んでいる家の敷地に、挨拶することを教えてくれた方がいました。自然の道理を考えてみればなるほどです。例えお金を出して買った土地だからと、何でも自由に使っていい訳はありません。私たちは地球という土地を、ひととき使わせていただいているのです。人間社会でも何かを始めるにあたって、周囲への清々しい挨拶は、両者の関係を和やかにしてくれます。 イヤシロチ(穢れがなく癒される土地)をつくる方法に炭埋法があります。納得ですので私もやってみました。庭に大きな穴を掘り、そこに大量の炭を埋めたのです。良いという情報だけでは満足できないですので、まず自分でやってみました。 講演のときに時々言うのですが、話を聞くだけでなく、実際にやってみる人だけが自分のものになるということです。しかも継続することによって、それは確実に変化へと繋がっていきます。こころ新たに盛り塩をはじめてみます。
2007年01月08日
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新年のご挨拶
ギャラリー【別館】ご訪問の皆さまへ昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願い申し上げます。柴田宋休＆ギャラリー館長
2007年01月02日
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大観（2006年12月）
大観 何があっても だいじょうぶ すべてのことは うまくできている 宋休
2006年12月08日
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「合掌」
「合掌」 今日も いちにち まもっていただき ありがとう ございます 数日前、寝るときに、ふと文章が生まれてきました。朝、起きたときも、使える言葉かもしれません。宋休 拝
2006年12月06日
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おまかせ（2006年11月）
自分中心を 捨てると すべてが うまくいく 大丈夫宋休
2006年11月10日
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