子どもの本の小部屋 それから農的生活のこと

子どもの本の小部屋 それから農的生活のこと

2017.02.10
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カテゴリ: その他
この頃は、児童文学に限らず、いろいろ読んでいます。
児童文学が好きなのは、わかりやすくて、さわやかで、「がんばろう!」と思わせてくれたり、優しい気持ちにさせてくれる作品が多いからなんですけど、
だいぶ生きてきて、酸いも甘いも経験してみると、人の「どうにもできない暗~い部分」に目が向いてくるものなのですねえ。

白石一文さんの「 草にすわる ​」を読みました。

本の帯にある本文、

あーあ。もういやになっちゃったなあ。なあんにもいいことなんてないんだから。どんなに我慢して頑張って生きてたって、きっと もうどうにもならないんだよね

こういう気持ちになった人が、何かのきっかけがあって、あるいは勢いで、死んでしまうということは、世の中ではよくあることなんですよね。


本人が亡くなってしまっていて、その心の内を知ることができないのですから、どちらの方が多いのかわかりません。
でも、世界をもう一度見まわしてみるチャンスがあれば、生きる理由も、かすかな光も、見い出せただろう人がたくさんいたのだと思います。

この本のタイトルは、私の大好きな詩人、八木重吉さんの詩からつけられています。

わたしの まちがいだった
こうして 草にすわれば それがわかる


児童文学ばかり読んできた私には、まだ、最後まで救いのない物語を読むことができません。
でも、この本は「覚醒」の物語です。
「生きてみよう」と思わせてくれる物語。

この先、私が、もし絶望するような状況に陥ったとしても、
こういう物語を読んでいる蓄積が、私を救ってくれるに違いありません。


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Last updated  2017.02.10 12:49:38
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