予想に反し国内生産が伸び悩み
始めた。自動車・同部品生産が停滞した影響が大きい。 10月の小売売上高
は自動車・同部品の好調が全体を押し上げたのに・・・やっぱ需要の先食いの影響かぁ~
。
内需の回復が弱く、ドル安で後押しされている外需の伸びでも補い切れず、鉱工業生産が抑制されたようだ。9月貿易統計の輸出の伸びは結構いい数字なのに・・・かなり深刻。
設備稼働率から見て、米国でも需給ギャップが大きく、政府の景気対策だけではギャップを埋めることができていない。米国の場合は、需給ギャップと言うより、需給のアンマッチと表現した方が正しいのかもしれない。
需要はあるのに、応える産業が国内に存在せず、輸入が増えるだけで国内生産が伸びない。輸入抑制、輸出促進のドル安政策も、資源価格上昇で、これ以上は無理とFRBは判断しているようだ。はてさて、米国政府はどうする気だろう。
10月の米鉱工業生産指数は+0.1%、設備稼働率は70.7%=FRB
米鉱工業指数、稼動率指数をグラフ化すると下図のようになる。
鉱工業生産指数は上昇基調、直近は横ばい。対前年同月比はマイナス圏で推移し上昇基調、直近は下降。対前年同月比は下降若しくは横ばいに転じたかもしれない。
設備稼働率は横ばい、直近は微増。上昇はしているが非常に緩慢。対前年同月比は、マイナス圏で推移し上昇基調、直近は下降。在庫の積増しは、ほぼ終了し、これ以上の改善は厳しそう。
鉱工業生産指数は98.6、設備稼働率は70.7%、どちらも、あまりに低い水準で横ばいを始めたことから、需給ギャップは思っていたより深刻そうである。今後の需要回復で解消するのは無理、供給力の縮小は避けられそうもない。米国でも日本と同様に需要の中心は低価格商品に移ってしまい、しばらくは元に戻らない。国内で高価格帯商品しか生産してない米国は、今後、生産設備の統廃合が始まると思われる。個人的には米国の製造業は一段と縮小すると思われる。
2009年12月米鉱工業生産指数[FRB] 2010年02月02日
2009年09月米鉱工業生産指数[FRB] 2009年10月17日
2009年08月米鉱工業生産指数[FRB] 2009年09月17日
PR
カレンダー
カテゴリ
キーワードサーチ