すがまるの小屋

「私の欲しかったもの」


「私の欲しかったもの」


特別だなんて どうして思ってしまったんだろう

そんなわけないのに
わかっていたはずなのに

それでも よかったのに

どうして いつから
愛されたいなんて
そんな図々しいこと考えるようになったんだろう

自分が特別だと思い込んで
あなたを怒らせて 傷つけて

ねぇ 信じて
本当に 私は ただあなたのそばにいられれば
幸せだと思ってたんだよ

あなたをこころから愛しているってこと

たとえそれが一方通行の愛だとしても

それだけで 満たされてたんだよ

それなのに いつからか 私は

あなたを束縛して 独占して 誰にも触れさせたくなくて

ただ 自分だけのあなたでいて欲しくて


私は 私を理解し無条件で私の味方になってくれる人が欲しかった

何も言わず ただ受け入れてくれる人が欲しかった

どんなに理不尽でも うなずいてそばにいてくれる人が欲しかった

それを 愛する人に 求めてしまった

あなたがそうであったらいいと

そう思ってしまった

ごめんね

癒しになってあげたいとか

必要ならずっとそばにいるとか

そんなこと言いながら

あなたを疲れさせて

意味ないね ほんと

私の存在なんか


それでも それでもね

会いたいって言われたい
必要だって言われたい
愛してるって言われたい
特別だって言われたい

あなたにだけ 言われたい

本当に 本当に 欲しいのは

私を愛してくれる誰かじゃなくて
私に優しくしてくれる誰かじゃなくて
私だけを見てくれる誰かじゃなくて

私を愛してくれるあなた
私に優しくしてくれるあなた
私だけを見てくれるあなた

あなただけしか いらない
あなただけが 欲しい


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: